『散る桜、残る桜も散る桜』 父祖の思いを受け継ぎ、次の世代へと伝えたい
風邪でダウンしてしてしまい、新しい記事をアップ出来ずにおりました。皆様も時節柄、風邪をひかれないようお気をつけ下さい。

さて、今回は私が以前地元新聞の読者蘭に投稿して、あえなくボツとなり、そのままにしていた文章を掲載します。
普段文章など書かない私が、学校教育の惨状を知り、止むに止まれぬ気持ちで書いたものです。1年程前に書いたもので、手直ししたいのですが、まだ体が本調子ではないのでそのまま掲載します。


以前母が、「私のお母さん(僕の祖母)は、小学校しか出てないのに、吉田松陰を始め、歴史上の偉人の話をよくしてくれたんよ。なんで知っとったんじゃろう?」と話していました。

僕もその時は不思議に思ったのですが、先日「精撰・尋常小学修身書」(小学館文庫)という、昭和二十年にGHQ(連合国総司令部)により廃止された「修身」の授業で使われていた教科書を再編集した本を読み、何故祖母がそういうことを知っていたのか分かりました。

「修身」の教科書には、吉田松陰を始め、勝海舟、加藤清正、米国初代大統領ワシントンなど、古今東西の偉人の話が載っていたのです。そして、その方々の具体的なエピソードを通して、「正直」、「勤勉」、「正義」、「公益」などの徳目を教えていたのです。
明治生まれで、学校で修身の授業を受けた祖母は、それを元に母に話をし、道徳教育をしていたのです。母は、その話が自分の人格形成に良い影響を与えてくれたと言ってました。

戦後の教育は、「個性」を最重視し、修身で教えていた徳目や、日本の歴史、文化、慣習を蔑ろにしてきました。
その結果はどうでしょう。日本人の心は荒廃し、治安も悪化してしまいました。

現在はとかく戦前のことについては否定的な見方をされがちですが、教育に関しては、親から子へと語り継ぎ、世代間で共通の道徳観を持つことが出来た戦前の教育の方が良かったのではないでしょうか。

最後に、駐日フランス大使を務めたポール・クローデルが、昭和十八年、日本の敗戦が濃厚となっていた頃に述べた言葉を記しておきます。
「私が決して滅ぼされることのないように希(ねが)う一つの民族がある。それは日本身族だ。(中略)彼らは貧乏だが、しかし彼らは高貴だ」
私たちのご先祖は、外国人も称賛する「高貴な精神」を持っていたのです。この精神を回復することが、今の日本の急務ではないでしょうか。
(終わり)

◆文中で紹介した本はこちらです
精撰尋常小学修身書―明治・大正・昭和…親子で読みたい
精撰尋常小学修身書―明治・大正・昭和…親子で読みたい

著者 八木秀次
この本は、元々小学校の授業で使われていた教科書を編集したものですから、とても分かり易く、文字も大きいので読みやすいです。
表記も現代仮名遣いに改められており、本のタイトルにもあるように「親子で読める」本です。
この本を読めば、ポール・クローデルが「高貴な精神」を持っていたと私たちの父祖を評したのも理解できるかと思います。

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コメント
この記事へのコメント
参考になります
修身の本というか教科書を読みたいとおもい、探していたので、参考になります。
ありがとうございます。
2009/10/09(金) 00:44 | URL | 大学二年 #-[ 編集]
いつもコメントありがとうございます。とても勇気づけられています。

その後、体調の方はいかがでしょうか?

>私たちのご先祖は、外国人も称賛する「高貴な精神」を持っていたのです。この精神を回復することが、今の日本の急務ではないでしょうか。

全く、同感です。

今の日本は本当の日本ではないのだという認識を、できるだけ多くの日本人に持ってもらいたいです。
2005/12/07(水) 19:20 | URL | Merge #-[ 編集]
>かついちさん
>やはり日本のことは日本人がきちんと考えないといけないです。他民族を頼ったり、ご機嫌を伺ったりではいけない。

そのとおりだと私も思います。
一旦緩急あるとき、日本国を守るのは私たち日本人がすべきことですものね。
特に外交に関しては、戦後ずっと事なかれ主義でやってきたせいで、現在の状況になってしまったので、今回の小泉首相の発言は良い発言だったと私も思いました。
2005/12/07(水) 15:04 | URL | spiral(管理人) #-[ 編集]
日本人が日本の心配をしないでどうする?
皇室典範改正問題が大きな問題になってきた昨今、どこの掲示板を見ても天皇に関する記事が多くなりました。これらを見ていて「ああ、やはり日本人だな」と感じます。天皇の存在は普段はあまり意識することがなく普通の生活をします。ところが、皇統の危機が表面に出て、マスコミや報道で連日報じられるようになると、やはり天皇を意識せずにはいられません。
戦後日本人はGHQの占領政策によってさまざまな日本の歴史文化を否定する教育に束縛されました。束縛されすぎたのかもしれません。戦後ようやくアメリカと対等の関係を築けるようになってもなお、アメリカのご機嫌を伺うような政治姿勢に見られるように、まだ戦後体制から脱却できていないと感じることが多いです。
自分たち日本人が真剣に日本のことを心配しないで、どの民族が心配するか?日本人が心配しなくなったら、もうこの国はなくなったも同然です。他民族の干渉に屈すれば半分その国の属国扱いです。やはり日本のことは日本人がきちんと考えないといけないです。他民族を頼ったり、ご機嫌を伺ったりではいけない。そういう意味では小泉総理が先に発言した「靖国は外交カードにはもうならない」と中国・韓国を批判したことはおおいに結構なことであると思います。
2005/12/07(水) 08:21 | URL | かついち #xtsQx3EI[ 編集]
>milestaさん
milestaさんのように、海外で暮らしているからこそ分かることもあるのですね。
これは日下公人氏(東京財団会長)が言われていたことなのですが、現在は多くの日本人が海外旅行へ出かけますが、大半の人は帰国すると「やっぱり我が家が一番だ」という感想を持つでしょうと。要するに海外旅行は日本の良さを再確認する為に行ってるようなものなんですよということでした。

私の両親は何十回と海外旅行へ出かけてますが、やはり帰国すると、「我が家が一番いいわ」と言ってます。

milestaさんのコメントを読んで、その話を思い出しました。

>田舎の神主さん
田舎の神主さんの言われるとおりです。
国家というものは、ご先祖から歴史や文化・伝統を受け継ぎ、そしてこれを次世代へ伝えて初めて存続していくということですよね。
私たちが使う言葉や文字、修身の教科書に書かれてある日本人の心、美徳というものは、全てご先祖から受け継いで現在まで伝えられているのですものね。
国家というのは、今を生きる私たちだけのものではなく、ご先祖、そして次世代を担う子供たちのもでもあるということを、今一度多くの方に認識して頂きたいし、また学校でも教育して欲しいです。
2005/12/07(水) 03:42 | URL | spiral(管理人) #-[ 編集]
こんばんは。
私は「修身」の教科書を祖父が残してくれていまして、子供の頃よく「読みなさい」と祖父に言われたものです。当時、祖父が私に買い与えてくれるものといえば「偉人伝」や「諺辞典」というようなものばかりでした。子供だったのでアタマに「まんが」という言葉がついてはいましたが。(笑)
しかし、そういったものが今現在、とても有難いものだったと本当に思います。歴史上の人物、特に「修身」の教科書に出てくるような人物の考え方や行動を子供の頃から触れさせてもらって、とても感謝しています。また、「諺」というのも本当に為になりますね。単に役に立つというだけでなく、昔の人達が如何に素直な心根で生きていたのかを感じることもできます。
歴史や伝統を繋げて行く事は、親から子へ、更に孫へと先人達の教えを正しくつなげていくことこそ本道であり、その為に「修身」のような教育は今こそ必要なのではないかと思います。
長文で失礼いたしました。
2005/12/06(火) 22:46 | URL | 田舎の神主 #-[ 編集]
spiralさんに言われて気づきましたが、異国にいるから道徳は歴史、文化、宗教に基づいていることを強く感じるのかもしれませんね。

こちらのスーパーでは、売り物を勝手に試食したり、食べたり飲んだりして空容器をその辺の棚に置き去りにしたり(そうすればレジで支払いをしなくてすむから)など、日常茶飯事です。

宗教の時間に懺悔をすれば救われると教わって育つからか、自分たちの先祖はイギリスで貧しさの余り“仕方なく”馬泥棒をして流刑されたかわいそうな人たちだと習うからか、とにかく日本とは宗教や歴史が違うので、道徳観も違ってきます。

日本の社会に戻って生活する可能性があるなら、日本の価値観や慣習に基づいた道徳教育を親がしておかなくてはならないのです。
周りの慣習と違うことを教えるわけですから、親の独断だけでは説得力がなく、そこでご先祖様や日本の神様にご登場頂いているのです。



2005/12/06(火) 10:14 | URL | milesta #4On3Ze.o[ 編集]
>milestaさん
私は日本の一番の財産は、「修身」の教科書に書かれていたような、父祖が二千年を越える歴史の中で育んできた道徳観だと思っています。
ですから、milestaさんの言われるように、今を生きる私たちは、これを次の世代へ伝えていかなければなりませんよね。

子育てというのは、子供を「立派な日本人」に育てることですよね。ですから、日本人の心、道徳をきちんと子供さんに教えておられるmilestaさんは素晴らしいお母さんだと思います。
独身の私が言うのは大変僭越なのですが、今の親御さんたちにはこの意識が希薄なのではないかと思います。
2005/12/06(火) 00:38 | URL | spiral(管理人) #-[ 編集]
親から子へ語り継ぐこと
>明治生まれで、学校で修身の授業を受けた祖母は、それを元に母に話をし、道徳教育をしていたのです。

この「親から子へ語り継ぐ」というのが、とても大切だと思いますね。先ほど我が家でも同じ本を購入したと書きましたが、子供達は本をそのまま読むより
「お母さん、こんな本を読んだんだけどね。」
と話をする方が、目を輝かせます。時々
「うちのおじいちゃんもずるいことが嫌いで、こんなことをしたんだよ。」
などという話を入れたりすると、ますます興味を持ちます。

父母、祖父母たちのしてきたことや自分の経験から学んだことを、親が子供に伝えて、生きる知恵や心持ちを継承しなければなりません。それが人間というものでしょう?
そうして何代にも渡って蓄積された知恵や心持ちが、その国家の品格を作り上げているのだと思います。

2005/12/05(月) 19:43 | URL | milesta #4On3Ze.o[ 編集]
お加減はいかがですか?あまり無理しないでくださいね。

私も先日この本を購入しました。修身の教科書を復元した本は何冊かあるようですが、文庫なので海外でも送料があまりかからないので(笑)これにしました。

大人が読んでも、いいお話だなぁというものや、背筋がぴっと伸びるようなお話がいろいろ入っていますね。また教育勅語の精神が小さな子にもわかりやすく、興味を持ちやすいように、表現されていると思いました。

我が子達は
「~せねば、なりません。」
という言葉の響きがおもしろいらしく、復唱したりしていました。
2005/12/05(月) 17:02 | URL | milesta #-[ 編集]
>かついちさん
修身の教科書の内容は、実在した人物の短い「偉人伝」です。
例えば、「正直」に生きるとはどういうことかというのが、偉人たちのエピソードを通して具体的に書かれているので、理解しやすいのが特徴です。

現在学校では、このような「生き方の手本」となる偉人伝をあまり教えていませんし、親御さんの世代もご存知でない方が多いかと思うので、こういう本を通じて親子で学んでいただければと思います。

2005/12/05(月) 13:12 | URL | spiral(管理人) #-[ 編集]
修身
私も実は「修身の教科書」という本をつい先日買いました。今それを読んでいるところです。
私の祖母が昭和5年生まれで、家にまだ修身の教科書が保存されていたのを見たことがあります。中身を存じませんでしたが、今で言う道徳の教科書と言ったところでしょうか。こういう教材を使うことがなくなった現在の教育現場、やはりその荒廃の原因がかいま見えるようです。
2005/12/05(月) 08:16 | URL | かついち #xtsQx3EI[ 編集]
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