『散る桜、残る桜も散る桜』 父祖の思いを受け継ぎ、次の世代へと伝えたい
前回のブログで書いた日本会議国会議員懇談会の総会のことが、産経新聞(05’11/2)に載っていたので引用します。

■「追悼施設」など反対決議を採択

超党派の国会議員二百三十三人でつくる日本会議国会議員懇談会(平沼赳夫会長)は一日の総会で、①政府の皇室典範有識者会議が示した女性・女系天皇の容認方針②国立戦没者追悼施設の建設③次期通常国会に提出されようとしている人権擁護法案の制定、に慎重・反対論を表明する決議を採択した。

決議は、小泉純一郎首相の靖国神社参拝を支持するとともに、韓国が平成十八年度予算案に国立追悼施設の調査計上を求めてきたことに言及。政府に「内政干渉を行う韓国政府に対して、厳しく講義するよう」に訴えている。人権擁護法案に関しては「新設される人権委員会は令状なく捜査、押収ができるなど権限が強大すぎる」として反対を表明した。

総会では、初当選組からも「人権擁護法ができれば、小泉首相に靖国参拝に反対する人権委員から勧告が来たり、強制捜査があったりして、私人としての参拝もできなくなる」(弁護士出身の稲田朋美衆議院議員)などの指摘があった。
(引用終わり)


前回はこの総会での平沼赳夫先生の話を紹介しましたが、今回は山谷えり子(自民党参議院議員)さんによる、追悼施設に関するお話を紹介します。

私は、平和を願い真の国益を考え靖国参拝を支持する若手国会議員119名から成り立っております国会議員の会の幹事長でございます。

いわゆる追悼懇談会(福田康夫官房長官[当時]の私的懇談会「追悼・平和祈念のための記念碑等施設の在り方を考える懇談会」)というのが開かれましたが、わずか10回、合計15時間の審議しか行われないまま最終報告書を出し、無宗教の戦争犠牲者を追悼する施設の建設を提案したわけでございますが、今年の8月15日も靖国神社に20万5千人の方が参拝なされました。
靖国神社こそ、我が国の戦没者追悼の中心であるということを国民が示しているということではないかと思っております
が、何点色々な疑問、慎重に考えなければならない点を指摘していきたいと思います。

まず、戦没者の遺族たちが反対してるということ、あるいは10月25日に政府の答弁書で「国内に戦犯はいない」という当然の答弁書を出したわけでございますが、誰を追悼するのかというのが曖昧なまま構想があります。
そして、旧ソ連兵や敵国兵士も追悼とかですね、不戦を誓う国立の施設となると、自衛戦争まで否定することになりかねないとかですねあるいはそもそも無宗教の追悼施設というようなものは成り立たないわけで、箱物を、体育館のようなものをつくっても、慰霊・鎮魂という日本人の伝統的な考え方とは全くなじまないものでございます。
さらに韓国・中国など外国の内政干渉に屈したことになります。
また、税金の無駄使いでもございます。
平成14年、やはりこの問題が起きた時に超党派で264名もの国会議員が反対を表明し、新聞に連名で記事広告を出したことを覚えていらっしゃる方もおられるかもしれません。

「平和を願い真の国益を考え靖国参拝を支持する若手国会議員の会」では、(今年)6月から立ち上げて、ほぼ毎週のように勉強会を開いてきておりました。そんな中で、つい先日櫻井よし子さんが柳田国男さんのお話をなさったことは、非常に印象的でした。

私は改めて柳田國男の分厚い「先祖の話と魂の行方」というのを読み返してみたのでございます。柳田國男は貴族院書記官長をやっていたのですが、それを辞めまして、終戦になる昭和20年4月から先祖の話を書き始めるんですね。
恐らく(GHQに)占領されて日本人の慰霊・鎮魂というのがズタズタになってしまうだろうということで、魂となって祖国を守り子孫を守っていくという、この慰霊・鎮魂というものを記し留めておかなければならないということで、先祖の話、魂の行方を書いているわけです。

日本人はどうなるか、神々、家々、人々はどうなるかという危機感のもとに卑俗な唯物論、ご都合便利主義、近代合理主義の底の浅さというものを書ききっているわけでございます。

霊魂の観念というのは、国ごとにそれぞれの常識の歴史がある。理論はこれから何とでも立てられるのか知らないが、民族の年久しい慣習を無視したのでは、良かれ悪しかれ多数の同胞を安んじて追随せしめることができないであろう、ということを書いておりまして、まさにこの国立追悼施設はですね、本当に浅はかな、卑俗な唯物論、ご都合便利主義、近代合理主義そのものではないかと思いながら、柳田の本を読み返したり致しました。

ということで、日本会議と致しましては、首相の靖国参拝を支持し国立追悼施設の新設に対しては反対していきたいという方向でご議論頂けたらと思っております。

福田康夫官房長官(当時)の私的懇談会「追悼・平和祈念のための記念碑等施設の在り方を考える懇談会」についてはこちらをクリックして下さい。
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/tuitou/index.html

柳田国男に関してはこちらをクリックして下さい。
http://www.pandaemonium.net/menu/devil/yanagita.html

◆追記
ニュースを二本、追記します。

追悼施設議連 足並みはや乱れ 積極論か慎重論か 首相の意向読みかね
産経新聞(05’11月5日)

靖国神社とは別の戦没者追悼施設建設を目指す超党派の議員連盟「国立追悼施設を考える会」(会長・山崎拓元自民党副総裁)が、九日の設立総会を前に早くも足並みの乱れをみせている。来年度予算への追悼施設建設の調査費計上などをめぐり、積極論と慎重論が交錯している。小泉純一郎首相の意向を読みかねているためで、首相が建設に慎重な安倍晋三氏を官房長官に起用したことによって疑心暗鬼が生じている。

自民、公明、民主の三党幹部がずらりと名を連ねた議連の狙いは「首相が追悼施設建設に向けて、調査費計上を決断しやすい環境をつくる」(議連メンバー)こと。だが、その進め方については思惑が一致していない。

発起人の一人、福田康夫元官房長官は先月二十八日の発起人会で、議連の活動は「慎重にやるべきだ」と発言。メンバーによると、福田氏は約二十人の発起人の二倍程度の規模で活動すべきだと語ったという。前のめりの動きにクギを刺したものだ。

これに対し山崎会長は、規模について「百人程度が目安だ」と積極論を展開。山崎氏は先月中旬の訪韓で、韓国側から施設建設を強く求められている。しかし、「首相はもともと山崎氏の訪韓に反対していた」(党関係者)との指摘もある。

調査費計上を強く求めてきた公明党でも、「首相は依然、慎重だ。勝ち試合になっていない中で、党をあげて議連の活動をするのはいかがなものか」との声が出始めた。民主党にも建設への反対論があり、執行部の一人は「安易に賛成できない」との姿勢を崩していない。

発起人の一人、鳩山由紀夫幹事長も四日、「議連に民主党がかかわるということではない」と語っている。

議連内の乱れを助長しているのは、内閣改造・自民党役員人事の結だ。発起人の一人は「福田氏が入閣せず、山崎派からも閣僚ポストが出なかったのは、追悼施設の問題があるからだ」と、不信感を強めている。


公明党:官房長官、外相にも「靖国参拝」自粛要請
(毎日新聞 2005年11月5日 19時46分)

公明党は5日、党本部で全国代表者会議を開き、神崎武法代表が近隣諸国の反発を招いている小泉純一郎首相の靖国神社参拝に関連し「政権の中枢にある首相、官房長官、外相は参拝を自粛すべきだ」と述べ、安倍晋三官房長官と麻生太郎外相にも自粛を要請する考えを明らかにした。両氏は参拝に積極姿勢を見せており、中国や韓国が警戒を強めているのを踏まえた発言とみられる。

神崎氏は首相の靖国参拝について「戦争責任者をまつる靖国神社への最高指導者の参拝は、近隣諸国に過去の戦争を肯定する行為と受けとめられる」と強く批判、「中韓との関係修復に全力を挙げるべきだ」と改めて注文した。同党が主張している無宗教の国立追悼施設建設についても、来年度予算への調査費計上を引き続き求めていく考えを強調した。

一方、憲法改正について太田昭宏幹事長代行は、現行憲法に環境権などを加える「加憲」方式が現実的としたうえで、「来年秋をめどに公明党案をまとめたい」と具体的なとりまとめ時期を初めて示した。【田所柳子】

◇公明党、靖国問題での埋没に懸念か

公明党の全国代表者会議で神崎武法代表が5日、安倍晋三官房長官と麻生太郎外相の靖国神社参拝自粛要請にまで踏み込んだのは、選挙を通して自民党との関係が深まる一方、靖国問題などで公明党の主張が一向に聞き入れられず、政権内で埋没しかねないとの懸念からだ。しかし、官房長官らが自粛要請を受け入れる可能性は低く、発言はしたものの疎外感が一層高まることになりかねない。

「アジア外交などでもっと存在感を発揮できないのか」「選挙協力では自民党の補完に終わっている」。5日の代表者会議では、都道府県の代表者から党の現状に対するもどかしさが相次いで表明された。

神崎氏が靖国問題で踏み込んだのは、党内のこうした空気に応えたものとみられる。冬柴鉄三幹事長も、先の衆院選で自民候補239人を推薦し、落選者が15人にとどまった点をとらえ「94%の勝率だ。公明党の力なくして当選できなかった人もたくさんいる」と、与党内での公明党の存在の大きさを強調してみせた。

だが、自民党が296議席を得た先の衆院選以来、公明党の焦燥感は増している。議員年金問題では「段階的廃止」を目指す同党案をベースに与党案を作り、野党に提示した途端、小泉純一郎首相のイニシアチブで「即時廃止」に転換させられた。先月の首相の靖国参拝時には事前連絡がなく、神崎氏が首相に抗議。追悼施設建設に向けた調査費計上を要求しても、政府のハードルは高い。

こうした状況に、党内では「もはや小泉首相を止められる人はいない。公明党だけが言っても仕方ない」(幹部)との声も出ている。同党は追悼施設建設に向け、自民党の山崎拓前副総裁や民主党と組んで9日、建設促進の議員連盟を旗揚げすることにしており、同党にとって正念場となりそうだ。【田所柳子】


某宗教団体を支持基盤としている団体が靖国参拝に文句を言うのはおかしいと思いますが、それは以前から分かっていることで、問題は保守政党である自民党が、全く理念の異なる公明党と、いつまでも連立を組んでいることです。その影響で、例えば山崎拓氏のように公明党べったりで、もはや公明党員と言った方が良いような方が現れています。

自民党は、きっぱりと公明党と縁を切るべきだと思います。


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コメント
この記事へのコメント
>一国民さん
私もその通りだと思います。新たに追悼施設を作ろうと述べている方々には、それは単なる空箱で、英霊に対する冒涜でしかないことに気がついて欲しいですね。
そして、山谷えり子氏のような、真っ当な論を述べる政治家が増えることを願います。
2006/08/19(土) 14:10 | URL | spiral(管理人) #-[ 編集]
追悼施設問題について
山谷えり子氏の言は小生の意見をそのまま表しておられ,全く同感致すところです。
追悼施設建設(建立とは呼びたくない)論者は意図の見え透いた公明党は兎も角として、『中韓から文句を言われる筋合いを無くし、国の外に向けた体面、論理を作ろう』と本気で考えている極めて軽薄な考えの持ち主としか思えない。 果たして中韓がそれほど単純かつ良心的であろうか、彼らは実に強かであり一旦日本人が妥協した(折れた)と見ると次々と新たな難癖を付けてくるのは明白である。 つまり、彼等の真意(政治的駆け引き)が全く見抜けないほど浅薄あるいは素より確固たる芯のない阿諛追従(媚従)精神しか持ち合わせない人々と言ってよかろう。
 追悼施設建設論者にとって何よりも問題なのは“幾多の尊い英霊の心情”を全く顧りみず、己が勝手な都合でのみ判断しようとする不遜さであり、そのような人々によりもしも新たな追悼施設が建設されたとするとそれは単なる空箱であるばかりか何よりも英霊に対する冒瀆である。
2006/08/18(金) 18:43 | URL | 一国民 #-[ 編集]
>田舎の神主さん

連投も全然構いませんよ。ありがとうございます。

いつまでもこのような無宗教の国立追悼施設の話が出てくるのは、嘆かわしい限りです。

山崎拓氏や公明党の方々は、祖先から繋がる縦軸の命の繋がりというのを全く意識しておらず、今を生きる自分達の都合だけで物事を考えているのでしょうね。

このような方々に、田舎の神主さんの講義を聴かせたいです。
2005/11/06(日) 16:08 | URL | spiral(管理人) #-[ 編集]
こんばんは。
別の所と連投で申し訳ありません。
一体何処まで本気なのでしょうね。
無宗教の国立慰霊施設を作るだなんて・・・。
日本の「神仏」という概念がこの方々には足りないのでしょう。祖先を大事にするのは、現在を生かされている子孫にとっては当たり前のことであるということに気付かないのか、そういうふりをしているだけなのか・・・。
何故、今現在、自分がここにいるのかをよく考えてから発言していただきたいものですね。
2005/11/06(日) 00:15 | URL | 田舎の神主 #-[ 編集]
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無宗教の新たな国立戦没者追悼施設の建設を目指す自民、公明、民主3党の有志議員による「国立追悼施設を考える会」(会長=山崎拓・自民党前副総裁)の設立総会が9日、国会内で開かれ、国会議員約50人が出席した。 焦点の追悼施設に関する調査費の2006年度政府予
2005/11/12(土) 18:03:57 | 不細工な不ログ
国立追悼施設議連、設立総会に50人…民主幹部も参加福田が小泉に反旗“冷遇”山拓、加藤らぞくぞく結集(ZAKZAK)産経抄(平成17(2005)年11月11日[金]) ▼「政局的な思惑は一切ない」という山崎さんの言葉を信じるにしても、韓国要人から靖国神社に代わる施設建設を求めら
2005/11/12(土) 03:36:17 | ぱっとんな日々
昨日書きたくて書きたくてしょーーがなかったのに時間なくて断念した朝ピーの「斜説」■追悼施設 実現してこその議連だ全文無断転載しようかと思ったりもしたけど、よーーーするに、「中共様が、半島が、お許ししてくれる施設を作ったならば天皇だって海外からの国賓だって
2005/11/12(土) 00:58:23 | まいっちん愚ログ
もう一つの「靖国問題」 安倍官房長官が言うように、この施設は、靖国神社の「代替施設」とはなり得ないだろう。また、新たな追悼施設によって、中国や韓国が主張している「A級戦犯合祀」などの問題が「代替」もしくは「解消」されるわけでもない。論点はここにあるはずだ
2005/11/11(金) 12:01:17 | ブログ界の正論
公明党の神崎代表が、小泉第3次内閣の打ち、官房長官と外務大臣は、総理とともに、靖国神社に参拝することは、近隣諸国の感情を傷つけるとして自制を求めたといわれている。しかも、靖国神社の代わりとして、『無宗教の戦没者施設』を作るべきだと能書きをたれているが、こ
2005/11/10(木) 17:28:42 | 手前ら、日本人をなめんじゃあねぇ
又売国議員が集まって、アジア三馬鹿国の意向どうりの靖国に変わる『戦没者追悼施設』を作ろうとして集会を持ったようだ。しかし、不思議なのが、こんな、日本という国家を外国に売り渡そうとしている議員を選ぶ地元『選挙民』の民度の低さだ。自分たちが生きているこの日本
2005/11/10(木) 16:39:40 | 手前ら、日本人をなめんじゃあねぇ
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2005/11/10(木) 14:16:33 | 「感動創造カンパニー」ダスキン城北の部屋!仕事も人生も感動だっ!
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2005/11/09(水) 22:49:02 | メフィスト賞受賞者津村巧のテレビ・世相日記
そろそろ来るかと思っていたのですが、いよいよ始まりましたね。靖国神社に代わる追悼施設の超党派の議連が発足したそうです。以下、朝日新聞からの引用ですが政府に無宗教の戦没者追悼施設建設を促す「国立追悼施設を考える会」の設立総会が9日、国会内で開かれた。会....
2005/11/09(水) 21:14:39 | BBの独り言
戦没者追悼施設新設計画案の裏 近年、靖国神社問題に関して『戦没者追悼』を宗教を離れて行う施設を造る計画案が、政府をはじめとして論じられている。 しかしながら、『死者の追悼(死者を偲んで、いたみ悲しむこと…広辞苑より)』は、『「死後の世界」や「霊魂」
2005/11/09(水) 13:40:57 | 釣りキチおやじの言いたい放題