『散る桜、残る桜も散る桜』 父祖の思いを受け継ぎ、次の世代へと伝えたい
今月1日に、「日本会議国会議員懇談会総会」(超党派の国会議
員の懇談会で加盟数は233名)が行われ、皇室典範改正問題、
国立戦没者追悼施設、人権擁護法案等について議論されました。
その中で、皇室典範改正問題について、平沼赳夫先生(懇談会の
会長をされています)がご意見を述べておられたので、その部分
を紹介します。

※平沼先生の御皇室に関するご発言の中で、一部事実と異なる
箇所がありましたので、その箇所は僭越ながら訂正させて貰い
ました。

日本はその国柄として、御皇室を中心に長い歴史を刻んでまいり
ました。今の今上陛下で百二十五代を数えるわけでございます。
日本人の知恵と申しましょうか、「万世一系」という言葉で表す
ことができるわけでございますけれども、皇統に関しましては男
系の皇統を百二十五代に渡ってずーっと守ってきた歴史があるわ
けでございます。

しかし現在、御皇室には皇太子殿下がいらっしゃらるし、秋篠宮
様もいらっしゃるわけでありますけれども、男子の後継としては
そのお二方しかいらっしゃいません。全て女のお子様ばかりでご
ざいます。
そこで、皇統を守るという形で小泉総理大臣の下に有識者の懇談
会が出来まして、十数回会合を開きました。ロボット工学の専門
家でいらっしゃる東大総長をされました吉川弘之先生が座長にな
られまして、十名の有識者で色々議論をされてきたわけでござい
ますけれども、最近の報道で皆様方も御承知のとおり、一応の結
論が出たわけでございまして、今の現状に鑑みて、男系を維持す
るのはなかなか難しい状況にある、従って女帝も含めて第一子を
優先しようというのが、今の結論であります。
さらにこの11月に最終的に詰めて、小泉総理の言(げん)によ
りますと、来年の通常国会で皇室典範の改正をする、こういう喫
緊の問題に相成ってまいりました。

私ども日本会議の議員懇談会と致しましては、確かに男女同権の
社会でありますし、男女共同参画社会であります他、あるいはジ
ェンダーフリーという言葉が飛び交っているわけでありますが、
日本の御皇室というのは、DNAの知識のない時から、何故か男系
を連綿と天皇陛下としてお立てしてきたわけでございます。
歴史上皆様方もご承知のとおり、八名十代の女帝が存在をしてい
たわけでございますけれど、いずれも繋ぎの役をお果たしになら
れて、そして男系を維持するために歴史を紐解いてみますと、十
一親等も離れた方をお探しをして、男系の系統を維持してまいり
ました。今の天皇陛下も、第百十八代後桃園天皇に皇子(天皇の
男の子)がおらず、皇統断絶の危機がありました。
この危機に対して、伏見宮(ふしのみや)、京極宮(きょうごく
のみや)、有栖川宮(ありすがわのみや)、閑院宮(かんいんの
みや)の四宮家から皇嗣(皇位を継承するよう定められた者)を
お探しし、確か七親等離れた男系の閑院宮典仁(のりひと)親王
の第六子祐宮(さちのみや)様が候補者に内定いたしました。
そして、男系の皇統を守ってきたわけでございます。

それから、光格天皇、仁孝天皇、孝明天皇、明治天皇、大正天皇
昭和天皇、そして今の今上天皇。こういう形に相成っているわけ
でございます。

それが、遺伝子工学というものが全く未知のときに、我が御皇室
というのは、男系というその血の繋がりを大切にしてこられまし
た。男系と言うのはXY、Yという因子がある、女性の場合はそれが
XXになってしまう。従って神武天皇のときからずーっと百二十五代
に渡ってXYのYの因子を連綿として繋げてきた御家系というのは世
界中どこを探しても日本の天皇家を於いて他にないわけでございま
して、そういう観点から見ますと、世界的にも貴重な、我々が守ら
なければならない伝統だと思っております。
確かに現在を生きておりますと、英国の女王も女性ではないか、
あるいはオランダの女王も女性ではないか、男女同権の社会では
ないか、こういうことがございます。
そして、国民の皆様方にも、世論調査をいたしますと、八割近い
方が女帝容認であります。しかし、考えてみると、本当にそうい
う形で男系を連綿として維持してきたということは、我々日本人
としては、この半世紀やそこらの知識で、これを変えてしまって
いいものか。やはり日本の文化という、そのことを考えると、こ
こはしっかりと守っていく必要がある。そのためにも来年の通常
国会に皇室典範改正がかかる状況のなかで、我々日本会議国会議
員の懇談会は、このことに関してしっかりと意思統一をしながら
日本の伝統というものを守っていく。この運動をしていくことが
私は必要だと思っています。

小泉総理は、私的の有識者会議におきましては、政治家には一切
関与させない、そして当事者でいらっしゃる御皇室にも相談され
ない、こういう原則を打ち立てましたけれども、いずれにいたし
ましても、通常国会にかかりますと、国会の場での審議に相成る
わけでございまして、我々国会議員の、いわゆる議論の対象に相
成るわけでございます。

従いまして、心ある国会議員で意思を統一し、そして全国の先ほ
どアンケートのお話をいたしましたけれど、八割近い賛意を表さ
れている国民の方々も、そういったことをご存じなくて女帝容認
ということになっているきらいもあるわけであります。ですから
日本会議の皆様方と我々国会議員が協力をして、全国にある種の
啓蒙運動を行って、世論をしっかりと喚起していくことも、我々
に課せられた責任ではないかと思っておりまして、今日は議題の
中に皇室典範改正問題を取り上げさせて頂きました。皆様方のご
議論を経て、しっかりとした決議をさせて頂きたいと、こういう
ふうに思っております。

◆追記
この問題に関連して、三笠宮寛仁殿下が以下のようなご発言をされ
ました。殿下のご発言はまさに正論であると私は思います。

三笠宮寛仁さま、女性天皇容認に疑問…会報にエッセー

三笠宮寛仁さま(59)が、自身が会長を務める福祉団体の会報で「女性天皇」に触れ、「歴史と伝統を平成の御世(みよ)でいとも簡単に変更して良いのか」と、疑問を投げかけられていることがわかった。

皇籍を離脱した元皇族の復帰や、元皇族を女性皇族の養子として皇位継承権を与えるなどの方法により、男系継承を守るべきだとの考えを示されている。小泉首相の私的諮問機関「皇室典範に関する有識者会議」は女性・女系天皇の容認を打ち出し、最終報告書の取りまとめに入ったが、この問題について皇族が考えを明らかにしたのは初めて。

寛仁さまの意見が掲載されているのは、福祉団体「柏朋(はくほう)会」の会報。寛仁さまは「とどのおしゃべり―近況雑感」という題でエッセーを連載しており、その最新号で「政治問題で口出し出来ないのですが、会報は市販されておらず“身内”の小冊子と理解し『プライヴェート』に語るという体裁を取ります」と断って「女帝問題」を論じられている。

寛仁さまはまず、「万世一系、一二五代の天子様の皇統が貴重な理由は、神話の時代の初代・神武天皇から連綿として一度の例外も無く、『男系』で続いて来ているという厳然たる事実」と強調。〈1〉皇籍離脱した元皇族の皇統復帰〈2〉女性皇族(内親王)に元皇族(男系)から養子を取れるようにし、その方に皇位継承権を与える〈3〉廃絶になった秩父宮や高松宮の祭祀(さいし)を元皇族に継承してもらい、宮家を再興する――などの方法を挙げられている。

その上で、「陛下や皇太子様は、御自分達の家系の事ですから御自身で、発言される事はお出来になりません」とし、「国民一人一人が、我が国を形成する『民草』の一員として、二六六五年の歴史と伝統に対しきちんと意見を持ち発言をして戴(いただ)かなければ、いつの日か、『天皇』はいらないという議論に迄(まで)発展するでしょう」と結ばれている。

天皇や皇族は憲法上、政治的な権能を有しておらず、有識者会議はその意見聴取をしていない。
(読売新聞) - 11月3日3時5分更新

◆さらに追記
朝日新聞(05’11月5日)より

寛仁さま寄稿「意見は自由」

小泉首相
小泉首相は4日、三笠宮寛仁さまが、女性・女系天皇を認めることに
意義を唱える趣旨の随筆を機関紙に寄稿したことについて、「読んで
いない」としたうえで、「(寄稿は)憲法違反じゃないでしょう。ど
んな方の意見だって、自由ですからね。個人が発言するのは」と述べ
た。首相官邸で記者団に答えた。

首相の私的諮問機関である「皇室典範に関する有識者会議」は、女性
・女系天皇を容認する考えで一致している。首相は「有識者が議論し
て、その中で集約している」と述べ、随筆が議論に影響を与えること
はないとの見方を示した。皇室典範の改正も「来年の通常国会に法案
を提出する」と改めて強調した。

ただ、同会議が皇室に意見を求めない方針を打ち出している点につい
ては「わかりません」と語り、論評を避けた。

◆もう一つ

女性天皇:麻生外相「慌てて決める話でない」

閣議前に言葉を交わす麻生太郎外相(右)と中川昭一農水相=首相官邸で4日午前10時1分、川田雅浩写す 寛仁親王殿下が「女性天皇」に疑問を投げかけるエッセーを書いたことについて、麻生太郎外相は4日午前の記者会見で「こういうものは慌てて決めるような話ではない」と述べた。小泉純一郎首相の諮問機関「皇室典範に関する有識者会議」は今月末にも女性天皇容認の最終報告をまとめる見通しだが、外相の発言は時間をかけて議論すべきだとの認識を示したものだ。

毎日新聞 2005年11月4日 11時38分 (最終更新時間 11月4日 11時46分)


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コメント
この記事へのコメント
>MMfactoryさん

お気遣いありがとうございます。
「街道をゆく」は地上派放送で何回か観たことがありますが、じっくりと観たことはありません。ヒストリーチャンネルで放送されてることは知らなかったので、後で番組表をチェックしてみます。
2005/11/04(金) 20:01 | URL | spiral(管理人) #-[ 編集]
いつもコメントありがとうございます。
MMfactoryです。
お体大丈夫ですか?体が資本です。気をつけてください。
皇室の男系維持という問題は、なかなか難しい問題ですね。こういう問題は、国民全体に真意を問うかたちにするのか、当の皇族の方々の意向なども反映した方がいいような気がします。
さて、spiralさん、私は今日ひとつあなたに、提案をしに来ました。
それは、あなたの、すばらしい人柄のようなものを感じ、この日本のために博学たらんとする姿勢を認めたうえで、僭越ながら、やってきました。
ここでは、細かいことは言いませんが、一度、司馬遼太郎の「街道をゆく」という作品を読んで見てくれませんか。この作品というか、作品群は、司馬遼太郎が、生前、自分の創った小説の題材となった土地に自ら出かけて、実地検分しているさまを克明に記していくという手法を取っていて、それは、世界各地にも及んでいます。映像にもなっています。現在もスカパーのヒストリーチャンネルなどでもやっておりますので、是非ご覧ください。各時代満遍なく、多岐にわたって司馬史観というものが、余すところ無く語られています。お好きな時代から一冊でも、一番組からでも観て頂きたい。
時代や文化の語りべとしては、司馬遼太郎以上の人は,なかなかいないと思います。是非。
2005/11/04(金) 00:51 | URL | MMfactory #uSG38wC6[ 編集]
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平沼赳夫衆議院議員 平沼赳夫生年月日1939年8月3日出身地岡山県最終学歴慶応義塾大学法学部前職日東紡績議員秘書(中川一郎)役職元・経済産業大臣(第二次小泉内閣
2007/01/18(木) 04:40:28 | みかのblog
三笠宮寛仁さま、女性天皇容認に疑問…会報にエッセー http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051103-00000001-yom-soci 三笠宮寛仁さま(59)が、自身が会長を務める福祉団体の会報で「女性天皇」に触れ、「歴史と伝統を平成の御世(みよ)でいとも簡単に変更して良いのか
2005/11/04(金) 06:15:06 | うーぱーるーぱー
 三笠宮寛仁さま、女性天皇容認に疑問…会報にエッセー((2005年11月3日3時0分 読売新聞)
2005/11/03(木) 20:33:30 | オンラインコンビニエンス何でもそろう便利屋です