『散る桜、残る桜も散る桜』 父祖の思いを受け継ぎ、次の世代へと伝えたい
今回は、このニュースを取り上げます。

■田母神講演は「真の平和構築の道考えるため」主催者が意見広告  
2009.7.28 産經新聞

 元航空幕僚長、田母神(たもがみ)俊雄氏を原爆記念日(8月6日)に広島市内に招いて開催予定の講演会「ヒロシマの平和を疑う~田母神俊雄氏が語る、広島発真の平和メッセージ」に秋葉忠利同市長が日程変更を要請した問題で、主催者の「日本会議広島」は講演会を予定通り開催することを決め、27日付の中国新聞朝刊に意見広告を掲載した。
 意見広告は「核兵器のない世界」は主催者の願いと強調。一昨年以降、秋葉市長が「広島平和宣言」で北朝鮮の核について言及しておらず、「核兵器や戦争がない世界」の実現には「その精神を掲げつつ、現実的脅威に万全を期して備えることが必要」と指摘した。
 北朝鮮のミサイルや核実験強行など現実の脅威を踏まえ、再び核兵器の犠牲にならないよう考えることが「真の平和構築の道」と、企画趣旨を説明した。主催者側は市の要請を受けて検討した結果、講演会を開催すると市側に伝えた。満席となった今でも参加したいという問い合わせが殺到しているという。
 講演会には秋葉市長が「表現の自由は尊重する」としつつも「被爆者や遺族の悲しみを増す恐れがある」というのが「広島市の立場」として日程変更を要請。広島県原爆被害者団体協議会など7団体も連名で抗議していた。同市は意見広告について「把握していない」としたうえで、主催者側にも「特に現時点でコメントするつもりはない」(平和推進課)とした。

http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090727/plc0907271816003-n1.htm

■中国新聞に載せた意見広告
意見広告

■講演会の主催者の主張はこちらで(日本会議広島HP)
http://jp-pride.com/



秋葉忠利広島市長の行った、市長の印をついた公文書で講演の日程変更を迫るという行為は、言論封殺以外の何物でもないと思います。田母神俊雄氏は、これについて、出演されたテレビ番組で以下のように語っています。

私は実は8月6日に広島市で講演をすることになっているんですよ。これは広島県の方々が計画して、私は呼ばれて行くんですよ。この私に対して秋葉広島市長から公印をついて私の名前田母神俊雄様と書いて、「8月6日は広島の慰霊の日だから来てくれるな、日にちを変えてくれ」という文書を頂いたんです。私はそれに対しては、「広島県の方だって色んな考えの方がいるでしょう。依頼文には【広島県民の願いだ】と書いてあるが、私は広島県民の方にお願いされて行くんですよ。そして、その広島の人たちがやるという限りは私が行かないということはあり得ません。勿論、私は核武装論者だから、核武装すべきだということも当然言うことになると思います」と書いて返しました。それ以来何も言ってきませんけどね。



田母神氏の言われていることは、私は筋が通っていると思います。広島県民は全て自分と同じ意見だと思っている秋葉市長の考えは傲慢だと思います。

この田母神氏の講演会に対して、「田母神は広島来るな!」と抗議デモを行った人々もいるそうで、日本文化チャンネル桜でこの様子が放送されました。


さらに、岡山の地元紙、山陽新聞ではこような記事が掲載されていました。

識者評論 田母神氏「原爆の日」講演
平成21年7月31日山陽新聞

■自由に名を借りた悪意

天木直人(外交評論家)

あまき・なおと 1947年生まれ。01~03年駐レバノン大使。イラク戦争反対の意見具申で「勇退」を迫られ、外務省を辞職。著書に「さらば外務省」「アメリカの不正義」など。



田母神俊雄元航空幕僚長が8月6日の原爆の日に、同じ広島市内で、しかも原爆ドームの近くの会場で「ヒロシマの平和を疑う」と題する講演を行うという。

秋葉忠利広島市長が「被爆者や遺族の悲しみを増す結果となりかねない」として日程変更を申し入れたのは、当然のことだ。講演をするな、というのではない。せめて日程を変更してほしい、というのは、誰がみてもまともな要請である。

広島の平和祈念式典は、唯一の被爆国である日本の国民が、二度と過ちを繰り返してはいけないと世界に訴える毎年の国民的行事であり、全国の国民が心を一つにして黙とうする日である。その行事を真っ向から否定する講演を、同じ日に、同じ場所で強行するのは「言論の自由」に名を借りた悪意に満ちた行為である。政府や国民は黙ってそれを許すのか。なぜメディアはこのことをもっと深刻に報じないのか。

そう思っていたら、主催者の「日本会議広島」なる団体が7月27日付の地元紙、中国新聞朝刊に、予定通り講演を開催する旨の意見広告を載せた。私は強い憤りと、この国の将来への不安を覚えざるをえない。

考えてみれば田母神氏をここまで増長させたのはわれわれであった。

昨年4月17日に名古屋高裁が自衛隊のイラク派遣を違憲とする判決を下した時、田母神氏は当時、自衛隊の現職幹部でありながら「そんなの関係ねえ」と一蹴(いっしゅう)した。イラク訴訟原告団の一人であった私は、この発言を放置したままこの国の政治力の弱さ、メディア、国民の鈍感さにあきれたものだ。

その時の甘やかしが昨年10月31日の、「わが国が侵略国家だったなどというのはまさにぬれぎぬ」と主張する前代未聞の論文発表に繋がるのである。田母神氏は翌11月1日に航空幕僚長を更迭されたが、懲戒処分も下せずに定年退職とせざるを得なかった政府の弱腰が彼をさらに増長させた。自由の身になった田母神氏は「言論の自由」を振りかざし、およそ自衛隊に長年奉職した幹部とは思えない言動を繰り返して今日に至っている。

田母神氏の言動は、史実の一面をことさら強調することによって全体としての歴史認識をゆがめている。さらに深刻なことは、彼の言動がこの国の戦後体制を否定するものであるということだ。

ポツダム宣言の受諾から始まって、東京裁判の判決受諾、サンフランシスコ講和条約、日米安保条約に連なるわが国の選択は、彼が言うような、占領下で押しつけられたものでは決してない。敗戦という状況の中で、いかに国体(天皇制)を守るか、いかに共産主義の脅威から日本を守るか、という、日本の指導者および多くの国民の選択であったのだ。この選択はなによりも、国際社会に復帰するための国際公約であった。その公約は今も生きている。

それを真っ向から否定する彼の言動は「話を聞いてスカッとする」といったレベルの問題ではない。日本は核武装すべきだなどとする彼の主張には、アジアとの関係はもとより日米同盟をも危うくし、日本を世界の孤児にする危険性がある。

今からでも遅くない。政府も有識者も国民も、護憲論者も、国を愛する正しい右翼も、皆がその立場を超えて、日本のために、田母神氏の8月6日の講演を延期させなければならない。



天木氏の見解によれば、8月6日に広島で田母神氏の講演会を行うことは、「言論の自由」に名を借りた悪意に満ちた行為で、田母神氏は増長している、だから全ての国民が、日本のためにこの講演会を延期させなければならない、ということだそうです。
なんだか凄い話になっていますが、秋葉市長や天木氏のような方から見れば、このよなに歪んだ見解になるのでしょう。

原爆の日には、亡くなられた方々に黙祷をささげ、哀悼の意を表するのは勿論のことですが、二度と原爆を落とされるような事態に陥らないように、私たちは何をなすべきなのかを考えなければならないと思います。それには、「日本も核武装をすべきだ」という田母神氏のような意見もあってしかるべきです。「核武装をしてはならない」という意見だけしか認めないのでは、議論のしようもありません。

最後に、以前の記事で引用したものですが、核武装について考える際の参考になると思いますので再度引用します。


※季刊誌『日本文化』(平成17年春号)に掲載された加瀬英明氏(外交評論家)、井尻千男氏(拓殖大学日本文化研究所所長)の対談記事より

■日本こそ核武装をする権利がある

井尻 ・・・われわれは広島、長崎に原爆を投下されて、終戦に入っていきますね。もしその前に講和をしていたらどうだったか。というのは、アメリカにも日本に原爆を投下したことの罪悪感というか贖罪意識というか、コンプレックスがあって、それが占領政策に微妙に影響したような気がしてならないんですよ。日本は特攻という崇高な戦い方をして、ついに降伏した。アメリカはそこまでやらなくてもいい原爆を日本に落としてしまった。これは世界中に知られたアメリカの大罪になってしまった。

加瀬 そうですね。最後に戦艦大和が出撃しますが、もし大和が出撃しないで、無傷のままアメリカに分捕られていた場合、戦後の日本の国民精神というのはどういうものになったでしょうね。

トルーマンが原爆を日本に投下したのは、対日戦争のためではなくて、ソ連に対するデモンストレーションだったという説があります。この見方はおそらく正しいと思う。ホワイトハウスで日本に原爆を落とすのを決定した会議がある。それに出ていた一人がマッケロイという陸軍次官。二十五、六年前にその人と会ったんです。大記者として知られたジェームス・レストンもその席にいました。

それで私は「もしあの時日本が一発でも原爆を持っていて、アメリカのどこかに落とすことができたとしたら、日本に核攻撃を加えただろうか」と聞いた。横からレンストンが、「お前はどうして、そんな答えが分かっていることを聞くのか」と言うから、「あの原爆投下を決めたホワイトハウスの会議に出た人に初めて会ったから、念のために聞いたんだ」と。するとマッケロイは、「あなたは返事が分かっていて聞いたのでしょう」と、ニヤリと笑った。日本が核を持っていなかったから落としたんだといいました。

話は飛びますけど、私はインドの国防大臣を務めたフェルナンデス国防大臣と懇意にしていて、大きな国防大臣室を訪ねたこともある。そこには三枚の写真が飾られていて、一枚はガンジー翁が糸を紡いでいる有名な写真。もう一枚がインド大統領。そしてもう一枚が原爆ドーム。フェルナンデスはニヤッと笑って、「この写真がどうしてここに飾っているか分かるか」と聞いてくる。実はインドは彼のもとで核武装を断行したんですね。私は「核兵器を持っていないと、こういう惨禍を招くということを示すために掲げているんでしょう」と言った。「そのとおり」と、彼は言いました。日本こそ世界のどの国よりも核武装をする権利があるんですよ。というのは、人類唯一の被爆民族ですからね。

井尻 まったく、その通りですよ。

加瀬 将来、日本が核武装をする必要に迫られた場合、世界に対してそれを言うべきです。

井尻 いや、もっと早くから言うべきでしたね。少なくとも(サンフランシスコ)講和条約発効以降は、堂々と主張するべきでした。ところが、「過ちは繰り返しません」でしょう。

加瀬 原爆記念碑の碑文ですね。「安らかに眠って下さい、過ちは繰り返しませんから」と彫られている。そうではなくて、「こちらが核兵器を持っていないために核攻撃を誘うような過ちは二度と繰り返しません、安らかに眠ってください」というんだったら、分かるけれども。
(引用終わり)



追記
広島での講演会は無事行われたようです。

■田母神氏が「核武装」主張=原爆の日、ドーム近くで-広島
8月6日21時46分配信 時事通信

 「原爆の日」の6日夜、政府見解と異なる歴史認識を示して更迭された田母神俊雄前航空幕僚長による「『ヒロシマの平和』を疑う」と題した講演会が広島市で開催された。主催者の日本会議広島によると、約1300人の聴衆が集まり、田母神氏は「(広島、長崎に次ぐ)3度目の核攻撃を受けないためには核武装するのが普通の考え方」などと約2時間にわたって持論を展開した。
 会場のホテルから200メートルほどの原爆ドーム前では、約300人が集まり、シュプレヒコールを上げるなどの抗議活動を展開。ホテル周辺には数十人の警察官が配備されるなど、ものものしい雰囲気もあったが、特にトラブルはなかった。
 この講演には、広島市の秋葉忠利市長が「心静かに慰霊を行う遺族などの悲しみを増加させる」として日程変更を求めたが、講演後に記者会見した日本会議広島の中尾建三理事長は、「わたし自身も被爆者。祈りの日であることは違いないが、この日に(講演会を)やることに意義はあるのではないかと考える」と述べた。

■田母神氏が広島で講演 「被爆国として核武装すべき」 会場周辺では田母神氏の主張に反対する団体と右翼街宣車の言い争いも
共同通信 2009/08/06 19:58

原爆の日の6日、政府見解の歴史認識を否定する論文を公表して更迭された田母神俊雄前航空幕僚長が広島市で講演し、「唯一の被爆国として、3度目の核攻撃を受けないために核武装すべきだ」と主張した。
 日本会議広島が主催し、演題は「ヒロシマの平和を疑う」。参加者は講演に先立ち君が代を斉唱し、黙とうした。
 田母神氏は「2020年までの核兵器廃絶は夢物語」と、秋葉忠利広島市長の平和宣言を批判。「核保有国同士は相手からの報復を恐れるため、先制攻撃は絶対にしない。国を守るため、日本も核兵器を持つべきだ」と持論を展開した。
 秋葉市長は6月に「被爆者や遺族の悲しみを増す結果になりかねない」として、日程の変更を要請。県内の被爆者7団体も7月、連名で抗議文を送ったが、田母神氏や主催者は「表現の自由だ」などと応じなかった。
 会場周辺では、田母神氏の主張に反対する横断幕を掲げ、シュプレヒコールを上げる団体と、右翼の街宣車が言い争う一幕もあった。


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コメント
この記事へのコメント
核兵器は持ってないから落とされないんではなく 持っていないから落とされるもの・・・そのとおりだと思います。

そういう議論を封じることはできないはずです。
反対の人はこちら側の記念日に反対運動や集会を開かなかったとでも言うのでしょうか。

核、軍事については議論もタブーなんて 国家の自殺行為だと思います。

>「わが国が侵略国家だったなどというのはまさにぬれぎぬ」と主張する前代未聞の論文発表
ですって。
我が国は悪だった、と言う人ばかりが出世をし、戦後社会を築いてきたんですから、今更ひっくり返してほしくないんでしょうけど、こちらはそんな卑屈なまねは断じてできませんから。

田母神さん 広島のみなさん、是非がんばってください。
2009/08/03(月) 08:44 | URL | さくらこ #-[ 編集]
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