『散る桜、残る桜も散る桜』 父祖の思いを受け継ぎ、次の世代へと伝えたい
戦後60年目を迎えた今年8月15日、靖国神社には20万人を超える参拝者が訪れました。
そして、8月15日に参拝するという公約は今年も果たされませんでしたが、10月17日に小泉首相が靖国参拝されました。翌18日には超党派の国会議員でつくる「みんなで靖国神社に参拝する会」のメンバー101人が参拝されました。

その後、10月25日にの閣議では、このような政府答弁書が決定しました。

■靖国問題で政府答弁書決定 「戦犯」は存在せず 公式参拝であっても合憲

政府は二十五日の閣議で、さきの大戦後、連合国によって「戦犯」とされた軍人・軍属らが死刑や禁固刑などを受けたことについて、国内法上は戦犯は存在しないとの見解を明確にした答弁書を決定した。首相の靖国神社参拝に関しては「公式参拝」であっても、宗教上の目的ではないことが外観上も明らかな場合には、憲法に抵触しないとの見解を改めて示した。いずれも民主党の野田佳彦国対委員長の質問主意書に答えた。

答弁書は「(極東国際軍事裁判所やその他の連合国戦争犯罪法廷が科した)刑は、わが国の国内法に基づいて言い渡された刑ではない」と指摘。A、B、C各級の「戦犯」は、国内では戦争犯罪人とはいえないことを明確にした。

この問題で自民党の森岡正宏厚生労働政務官(当時)は今年五月「(戦犯とされた人々は)罪を償っており、日本国内ではもう罪人ではない」と発言したが、細田博之官房長官は「政府見解と大いに異なっているので論評する必要もない」と述べていた。

また、答弁書は首相の靖国参拝に関し、「戦没者の追悼を目的とする参拝であることを公にするとともに、神道儀式によることなく、宗教上の目的によるものでないことが外観上も明らかである場合は、憲法二〇条三項の禁じる国の宗教的活動に当たることはない」との見解を改めて表明した。

靖国参拝について藤波孝生官房長官(当時)は昭和六十年、「首相、閣僚が国務大臣としての資格で戦没者の追悼を目的として、靖国神社の本殿、社頭で一礼する方式で参拝することは、憲法の規定に違反する疑いはない」との政府統一見解を発表している。

首相の靖国参拝をめぐっては、大阪高裁が拘束力を持たない「傍論」で靖国参拝を「公的行為」と認定。憲法の禁止する宗教的活動に当たるとしたが、政府見解はこれを真っ向から否定した。
(引用元)
http://www.sankei.co.jp/news/051026/morning/26pol002.htm


これで靖国問題は良い方向へ向かうのかと思いきや、10月27日に韓国の潘基文外交通商相が町村信孝外相との会談で、小泉純一郎首相の靖国参拝を重ねて批判したうえ、靖国神社とは別の追悼施設建設の関連予算を計上することまで要求し、我が国の国家予算にまで容喙(ようかい【意味】横から口を出すこと)し、またしても内政干渉を行いました。

そして、それに呼応するかのように、28日にはこのようなニュースが報道されました。

■追悼施設 自・民に根強い慎重論 議連きょう発起人会建設の道筋は不透明

自民党の山崎拓元副総裁、公明党の冬柴鉄三幹事長、民主党の鳩山由紀夫幹事長など三党の有力議員が二十八日、靖国神社とは別の戦没者慰霊施設建設を目指す議員連盟「国立追悼施設を考える会」の設立発起人会を開く。小泉純一郎首相の靖国神社参拝に反発する中国、韓国との関係改善を図ろうとするものだが、自民党内に新施設への反発が根強いだけでなく、民主党内にも山崎氏らへの警戒感があり、建設実現の流れを作れるかは不透明だ。

発起人には、山崎氏ら三氏に加え、ポスト小泉候補とされる福田康夫元官房長官も名を連ねる見通し。ほかにも自民党の加藤紘一元幹事長や額賀福志郎前政調会長、公明党の神崎武法代表、東順治国対委員長、民主党の江田五月参院議員会長らが入る方向だ。

議連関係者は「(首相に)政治的決断を求める議連だから、各党に広がりを持たせ、追悼施設を求める声が高まっていることをみせたい」と指摘しており、三党議員の幅広い参加で建設への機運を高める構えだ。

山崎氏は二十七日、靖国問題をめぐって国論の分裂や外交問題が生じていると指摘した上で、「無宗教で、既存の追悼施設の場(靖国神社)と両立するものとの原則で取り組みたい」と述べた。

山崎氏はこれまで、首相の参拝意志は固く、新施設建設を決めても問題解決につながらないとの立場だったが、今月二十日に訪韓した際、建設を強く求める韓国の鄭東泳統一相と会談したことをきっかけに議連結成に動いた。これが、韓国の潘基文外交通商相訪日の呼び水になったとの見方もある。

ただ、平成十四年に官房長官だった福田氏の私的諮問機関が新施設建設を提言した際には、現閣僚の中川昭一経済産業相ら党所属国会議員の半数を上回る二百六十四人が反対署名を行った。日本遺族会会長の古賀誠元幹事長は「遺族のことを完全に無視し、追悼の中心施設である靖国神社が形骸(けいがい)化されようとしている」と反対、新施設構想は宙に浮いた。

今回の議連で、執行部メンバーが発起人になる公明、民主両党に対し、自民党が「党として関与していない」として武部勤幹事長らが名を連ねなかったのは、こうした党内情勢が背景だ。

一方、民主党内にも保守系を中心に新施設に慎重論があり、執行部は「山崎氏の真意を見極めないといけない」(前原氏周辺)と警戒感を隠さない。「(山崎氏が)新施設を議論することで時間を稼ぎ、中韓両国や公民両党をなだめようとしているのか、本気で建設を目指しているのか分からない」(若手)ためで、いずれの幹部も「あくまでも一議員としての参加」(執行部の一人)で、間合いをはかりながら関与する方針だ。

いずれにしろ、小泉首相が来年九月に退陣するまでに新施設が完成することは不可能に近く、首相も山崎氏らの動きに対し、「それはそれで結構だ。(靖国神社とは)別の施設だから」と静観の構えだ。

(引用元)
http://www.sankei.co.jp/news/051028/morning/28pol001.htm

「国立追悼施設を考える会」に参加された、山崎拓、冬柴鉄三、鳩山由紀夫の三氏を始めとする議員の方々は、一体何を考えておられるのか。

彼らは、8月15日に靖国神社へ20万人もの参拝者が訪れ、靖国神社が日本国民にとって戦没者追悼の中心的施設であることを示した事実を知らないのでしょうか。

そして、二十五日の閣議では、さきの大戦後、連合国によって「戦犯」とされた軍人・軍属らが死刑や禁固刑などを受けたことについて、国内法上は戦犯は存在せず、首相の靖国神社参拝に関しては「公式参拝」であっても、宗教上の目的ではないことが外観上も明らかな場合には憲法に抵触しないとの見解を明確にした答弁書を決定したことも知らないのでしょうか。

記事中で山崎氏が無宗教の新追悼施設を作る旨を述べていますが、そもそも「御霊」というのは宗教によって初めて観念されるものであり、無宗教では御霊を排除することになるので、慰霊祭そのものが成り立ちません。このようなこともご存知ないのでしょうか。

新追悼施施設の話は、中国・韓国の外圧が元で出てきたものです。国民が望んだわけではありません。

このような、国民も望まない、ましてや靖国に眠る英霊の皆様も納得しないであろう追悼施設を、是が非でも作りたいと思っておられるのなら、かかる全ての費用は、国民の血税を使うのではなく、「国立追悼施設を考える会」のメンバーが身銭を切って作れば良いと思います。それなら文句はありませんので、どうぞ立派な施設を作って下さい。恐らく会のメンバーの方と、胡錦濤国家主席、盧武鉉大統領しか参拝者はいないと思いますが。(笑)

それから、小泉首相はこの動きに対し、「それはそれで結構だ。(靖国神社とは)別の施設だから」と述べておられますが、それでは小泉首相は一体何の為に靖国神社へ参拝されたのか。神道形式を公然と無視し、ポケットから小銭を賽銭箱に投げ入れるという無作法な参拝をされたぐらいですから、中国・韓国には屈していないという形式的なパフォーマンスを示す為だけに行かれたのでしょうか。

靖国を巡っての我が国の政治家の発言、行動を見るにつけ、暗澹(あんたん)とした気持ちになるのは私だけではないと思います。

最後に、文芸春秋9月号より、小野田寛郎氏の言葉を引用して終わります。

靖国神社の参拝について、今大きな問題になっている。戦争を知らない政治家があれこれイチャモンをつけるのは、まったく馬鹿らしいことだ。彼らに言いたい。貴様は目の前で友が殺されたことがあるのか銃弾が耳元を掠めていくときの戦慄がわかるのか、と。

『靖国で会おう』を合言葉に私たちは戦場に赴いた。靖国で英霊たちと会えると思うからこそ身を賭して戦ってきた。そして多くの命が散っていった。英霊たちとの約束を反古にするなんて許されるわけがない。日本人はそんなこともわからなくなってしまった。戦争に負けて良心さえも失ってしまったのか。



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コメント
この記事へのコメント
>HAIREIさん

今回は少々過激なコメントでしたね。
でも、HAIREIさんの言うとおりです。

>田舎の神主さん

田舎の神主さんのような、深い知識を持たれている本物の「宗教家」の方が意見を下さるのは、大変有り難いです。田舎の神主さんにこうしてコメントして頂くことで、拙ブログの記事にも説得力が出ます。ありがとうございます。

>Keithさん

分祀に関してはKeithさんの言うとおりです。
これに関して、伊藤哲夫先生(日本政策研究センター所長)がよく言われる例えがあります。
分祀論というのは、コーヒーの中にクリープを入れて混ぜた後、クリープだけを取り出せと言ってるようなものだと。
これはすごく分かりやすい例えなので、人に話すときには使わせてもらってます。

>Mergeさん

拙ブログの最初の記事にも、小野田氏の言葉を取り上げているのですが、命を賭けて訴えられている言葉は、心に染みますよね。

こちらこそよろしくお願いします。

2005/10/31(月) 22:31 | URL | spiral(管理人) #-[ 編集]
小野田寛郎氏の言葉、心に染みます。

心を渡しては駄目です。そんなことをしたら生きたまま死んでしまいます。そんなふうに生きるのはとても辛いことです。

spiralさんのブログ、素晴らしい。私も自身のブログにリンクをはらせていただきます。

コメントとトラックバック、ありがとうございました。これからもよろしくお願いします。

がんばりましょう!!
2005/10/31(月) 17:28 | URL | Merge #-[ 編集]
田舎の神主さまの仰る通りだと思います。
神社にお参りする際には2礼2拍手1礼、当たり前の神道の作法です。
キリスト教徒が胸に十字を切り、イスラム教徒がメッカに向かって臥して祈りを捧げるのと同じように、
日本人は2礼2拍手1礼をもって神に詣でるのです。

重要な社会的立場、一国の総理大臣であるならば第一礼装が当然です。


神道での合祀とは全ての御霊を合わせた1つの御霊として奉ることで、
分祀とはその一つの御霊から分けて新たにお社を祀ることを言います。
ですから特定の御霊のみを分けることは絶対に出来ないのです。

神道の在り方まで他国に指図される謂れはありません。


・・・本職の神主さまが発言されているなかでの僭越な発言、ご容赦下さい。
2005/10/31(月) 10:44 | URL | keith #-[ 編集]
こんばんは。
とんでもないことを考える方々がいらっしゃるものです。
これがこの日本の国政を司る国会議員だというのですから、まさに世も末です・・・。
小泉首相の参拝にしても一体何が目的で参拝されたのか、理解に苦しみます。
キリスト教にはキリスト教の礼拝の仕方があり、イスラムにはイスラムの礼拝の仕方があり、仏教には仏教の作法が存在します。
神道では「二礼、二拍手、一礼」という作法が存在します。お賽銭投げて手を合わせて・・・。御墓参りですか?
信仰を持っている方々から見れば「作法」というものは「神」や「仏」に対して尊敬の念を表す礼儀であり、礼節を欠くということは最悪の場合「侮辱」である、と捉えられてもいたし方の無いことです。
その上、「無宗教の追悼施設」などというものを建設できるというのであれば是非していただきたいものですね。
spiralさんが仰られるように国民の血税ではなく、会のメンバーの方の身銭を切って。
この方々にはこの日本の民族信仰である「神道」の概念を1から勉強してから議論をしていただきたいものです。
まぁこれはあくまで私の「宗教家」としての意見でありますが・・・。
2005/10/31(月) 00:54 | URL | 田舎の神主 #-[ 編集]
無宗教の追悼施設…ですか。
やれやれ、神の国を治めている人間が
言った台詞とは思えませんな。

無宗派の子供でさえ
死んだペットの墓を作ったならば、
墓前で手を合わせるというのに…

‥と、いうことは彼らの骸は
書類上の手続きが終われば
カラスも避ける袋に入れて
指定日の朝に出してOKと?


拝礼の仕方で検索かけたのに
㌧でもないものが引っかかった
皆様、ごめんなさ~い。
2005/10/30(日) 22:21 | URL | HAIREI #-[ 編集]
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