『散る桜、残る桜も散る桜』 父祖の思いを受け継ぎ、次の世代へと伝えたい
今回は、論壇誌『Voice』1月号より、麻生太郎氏(衆議院議員)と日下公人氏(評論家)の対談記事を引用します。


■強い!日本
自由と繁栄のパワーで世界を席巻しはじめた

■日本と中国の仲の悪さは、千五百年来だ

日下 二〇〇八年は、アメリカをはじめ、あちこちで大きな選挙がありますね。外務大臣をやられたご経験から、世界の動きをどう読まれますか。

麻生 さあ、私がいうのが外れるのか、当たるのかはわかりませんが(笑)。アメリカの大統領選については、日本の新聞ではどこも民主党が勝つ、ヒラリー・クリントンさんが勝つという話になっていますが、私は疑問ですね。過去のアメリカの大統領選挙で、北部出身者が勝ったことは、ケネディ大統領まで遡って、じつはほとんどないんじゃないでしょうか。ジョージアやアーカンソー、テキサスといった南部出身の人間ばかりです。私はもう一回、共和党が出てくると思う。たとえばテネシー出身のフレッド・トンプソンさんは、元は映画俳優ですが、さらに存在感を増してくる可能性は高い。後ろにハワード・ベーカーさんも付いていますし、レーガン大統領だって映画俳優でしたからね。

日下 北部、南部という見方が、アメリカ通の麻生さんならではの見方です(笑)。

麻生 韓国の大統領選はこの十二月ですが、おそらくハンナラ党の李明博さんでしょう。台湾の総統選は、みんな国民党の馬英九さんだというけれど、今後、アメリカが国民党だと台湾が大陸に取り込まれると思えば、大陸と一線を画すという意味で、民進党を応援することも考えられる。ただ民進党も、もう少し大人になる必要があって、ちょっと読めませんね。

また中国は、このあいあだの中国共産党大会で曾慶紅さんが切られましたが、おそらくあれは江沢民さんが降ろさせたのでしょう。江沢民さんの影響力がまだまだ残っているわけで、胡錦濤さんが圧倒的な力をもっているとは、とてもいえない。しかも近年、暴動の頻度も増えているようですね。貧富の格差が激しいとか、スキャンダル、収賄、汚職が多いといったことが理由です。その意味からいくと、いまは北京オリンピックや上海万博の話ばかりがいわれていますが、二〇一〇年代の中国は、私にはよく見えないし、誰に聞いても見えない。

日下 大混乱に陥ったあと、秩序回復のために最終的には軍が出てきて、七つの軍管区が、それぞれ分かれるということをいう人もいますね。
麻生 中国は、秦の始皇帝に遡って、統一することに壮大なエネルギーを使い、壮大な無駄をしてきた。もう少し統治の方法を考えないと、あの国はしんどくなると思います。環境省の話では、水の汚染も大変な状況だという。これだけ情報化が進んでいますから、そういう情報もこれから本当のことがどんどん出てくるでしょう。それに資源がこれだけ高くなってくると、あれだけ資源を浪費している国ですから大変なことになるはずです。人件費も上がるはずで、それも急激に上がると思う。一方、中国のアドバンテージは、と考えると、なかなか見出せない。

総じていえば、日本にとっては悪い話ばかりではないでしょう。むしろ有利だといっていいかもしれません。

日下 的確なお話で同感です。中国がもたないのは仁日本が付け込むチャンスですから、そのアイディアを外務省は出せないのかと思いますが、そういうグランドデザインを描ける人は、外務省にいるのでしょうか。

麻生 けっこういるのですが、ただ中国語ができない人のほうが、むしろよく見えている気がしますね。それに、これまで親中政策を長いことやってきましたから、そういうことを考える冴えた人は、なかなか出世しなかった。

日下 そうでしょうね。

麻生 そこがなかなかしんどかったのですが、私の外相在任中にずいぶんそういう人も出てきました。

日下 麻生さんが、そのような力のある人を積極的に登用したという話は聞きましたよ。

麻生 「中国が嫌がることをするな」という意見は、いまの総理をはじめ、親中派の方には多いですね。でも聖徳太子や大化の改新の時代から、千五百年の長きにわたり、日本と中国の仲がうまくいった歴史はないのです。小泉内閣の時代に、アメリカのチェイニー副大統領やライス国務長官から「日本と中国との関係は大丈夫か」と聞かれたのですが、このときも「放っておいてください。日本と中国は千五百年間、仲良かったことはないのだから」と答えました。彼らは「千五百年・・・・・」と絶句していましたが(笑)。

日下 それはアメリカ人に対する殺し文句としては、素晴らしい効果を発揮するでしょう(笑)。

麻生 中国の李肇星外相と最初に交渉したときも、「このままいったら日本の対中投資は激減することは覚悟しておいたほうがいいですよ。日本政府が命令するわけはないが、何となく減っていく。そのとき困るのはそちらですよ」といったのです。二〇〇五年の世界の対中投資は、マイナス〇・五%ほどでしたが、日本だけが、そのときはプラス二〇%だった。でも私の友人の企業などを見ると、みんなベトナムやインドに移りはじめていた。だから、必ず減ると思っていたのです。案の定、去年の四ー六月期でマイナス三五%になった。南京市なんて、南京大虐殺の記念館などというものがあるから、日本人観光客がほとんどいなくなった。観光資源が激減して、ほかの十何都市が発展するなか、ひとりドーンと遅れてしまった。

日下 それに工場も怖がって行かない。南京大学の教授と話をしたら、「あんな迷惑なものはない」と。

麻生 そうなんです。中国政府も態度を変え、安倍政権になった途端に訪中という話になった。こちらが何か変更したかといえば、何も変更せずしてそうなったわけです。日本のマスコミは「日本の対中外交は間違っている」というけれど、私にいわせたら違う。中国の対日政策が、間違っていたのです。だからこっちが態度を変えなければ、無効が機を見て、ある日突然、「降りた」と言い出す。

■成功した「自由と繁栄の弧」

日下 そう思います。日本と中国の外交は、中国のほうが失敗したんです。それで大反省中なんでしょう。私はその第一歩が、麻生さんと安倍さんが二人でなさった価値観外交、つまり「自由と繁栄の弧」だと思う。ユーラシア大陸の外周に生まれてきた新興国を支援し、民主主義を根付かせるというものですが、近年あんなに大成功した外交はなかった。中国は手も足も出ない。それをなぜ、日本のマスコミは報じないのでしょう。

麻生 あれをやったころは、外国の新聞にはえらく受けましたけど、日本の新聞では受けませんでしたね。

日下 だから一般の人は知らない。そのあたりの話を少しお願いします。

麻生 日本の戦後外交というのは「日米基軸」「国連中心」「近隣友好」の三つで、ずっとやってきました。ところが冷戦構造の崩壊後、つねに軌を一にしていた国連とアメリカが、イラク戦争でズレたのです。このとき日本は国連中心を取るか、日米基軸を取るかの選択を迫られた。当時、私は政調会長でしたが、小泉総理にいったのです。「日本はこの際、国連という競技場を取るのか、アメリカというプレーヤー取るのか決めましょう」と。

日下 ああなるほど。それは面い。

麻生 アメリカは、日本の国を守ると約束している唯一の同盟国です。当時、アメリカに反対していたドイツやフランスのように日本も振る舞えという人もいましたが、それらの国々の場合、近隣から核ミサイルを撃ち込もうという国はないし、また、やられてもやり返せる法律も軍備もある。わが国は不幸にして、撃ち込むと公言する隣国があり、それに報復する手段は、日米安全保障条約しかない。そのカウンターパートナーであるアメリカが困っているときに「いってらっしゃい」と見送るだけで、日本が困ったら「助けてね」などという都合のいい話が、常識として通るはずがない。

そう申し上げると、小泉総理も「それで行こう!」となったわけです。その際、活動をスタートさせるにあたっては現地に赴く隊員の身になって、敬意と感謝という言葉だけは使ってくださいとお願いしましたが、その言葉も小泉総理はきちんと使われました。あれが、日本が主体的に出て行った第一回目でしたね。

日下 それは重要なご指摘です。

麻生 それ以降、私はバグダッド、ハノイ、エルサレムなど、ずいぶんいろいろな場所に行きました。また、日本にいらっしゃる世界各国の外務大臣と会うことも多かったのですが、いろいろなお話を聞くと、世界における日本の評価が変わっていることが確信できました。

日下 この数年で評価は画然と上がったでしょう。

麻生 確実に上がったと思います。たとえば、BBCが、世界二七ヵ国二万八〇〇〇人に聞いた調査があった。「世界にもっとも貢献している国はどこだと思いますか」という質問に対し、日本は二〇〇五年、〇六年と連続して一番なんですね。とくにインドネシアやフィリピンでは支持率が七〇~八〇%ある。日本はアジアで、孤立などしていないんです。

日下 日本の新聞は「孤立している」と書きたがりますが、まったく世界が見えていないんですね。

麻生 そのような諸外国からの期待に応えるため、民主主義や自由主義経済、法治主義などをスタートさせたばかりの国々に、支援を行なおうと考えたのです。支援というと日本は技術支援やカネの話ばかりになりますが、そうではない。たとえばカンボジアでは、日本から法務省の三十代の女性三人が行って、民事訴訟法や民法をつくっています。こういう法律ができると、日本の法律とルールがほぼ同じになります。これは日本にとっても有利な状況になる。

日下 たしかにそうなれば、企業が進出する際など、たいへんやりやすくなります。インドへの投資が増えているのは法律がイギリス式だからというのと同じですね。

麻生 日本は、国として発展していくなかで、さまざまな成功も失敗も経験してきた。法律の制定もそうですね。成長のヒントも公害への対策も、ノウハウを皆出す用意があるから、一緒に頑張っていこうと持ちかけたんです。

日下 それはいい、お話ですね。そのようなことをやろうと思い付かれたきっかけは何だったのですか。

麻生 一緒にやろうと思い付いた一つのきっかけは、日本のODAでつくられたインドのニューデリーの地下鉄を見に行ったときでした。インド側の責任者が、「この地下鉄は最高の大使だ」というのです。なぜかと聞いたら、「われわれは日本人から二つのことを教わった」という。「時間・納期を徹底的に守る」ということ、そして「労働に対するモラル」だというのです。

やはり、日本は神話で天照大神が働いている国です。それに対して、たとえばキリスト教では、労働は神がアダムに与えたもうた罰。これは私がカトリックだから、よく例に引くのですが(笑)。私はそのインドの方のお話を聞きながら、このような価値観を共有できる国々とは、日本は一緒にやっていく価値があると思ったのです。

日下 学者・評論家なら、日本人の勤勉性は二宮尊徳どまりですが、それを「繁栄の弧」へもっていくのは、じつに雄大な話です(笑)。

麻生 たとえば、日本は明治維新のとき、教育が大切ということで、国家予算の三〇%を教育に充てた。さらに三〇%を国防費に充てざるをえなかったから、残りすべてを四割で賄った。それだけの教育予算を組んで、義務教育をイギリスとほぼ同時期に開始し、国費による海外留学生も日本が考えた。そういうことを説明すると、みんな猛烈に興味を持つんですね。いま発展しつつある国の人たちが悩んでいる問題は、かつて日本が通り過ぎてきた問題ばかりだからこそ、日本は命令や押し付けではなく、「一緒にやらないか」といえる。これは強みです。

ポケモンの凄さとは

日下 本当にそうですね。中国のご出身で日本で評論家として活躍されている石平さんとお話をしたとき、石平さんは「北京は麻生外交に縮み上がった」と指摘されていましたが、もし北京やどこかがそれを「脅威」と思うなら、思うほうがおかしいんですね。

麻生 事実、ロシアや中国の外務大臣から、これを「脅威」といわれたことはないですから。

日下 いえませんよね。最高に成功した、ソフトな外交といえます。経験を教えるとか、日本がつくりあげた法律を教えるというのは、まさに「文明」を教えることです。その文明をわからせるために、「文化」が付いている。その「文化」は、マンガでもアニメでもいい。日本人の「心」を教えるものだからです。

このような流れのなかで、私は、ゆくゆくは世界中が日本化すると思っているんです。

麻生 それについて私が忘れられないのが、「ポケットモンスター」の話です。私の知人に、ニューヨークに住んでいる、ものすごく金持ちで教養もあるおばあさんがいるのですが、彼女が「ポケモンを知ってるか」と聞いていくる。「もちろん知っている」と答えると、「いまアメリカのコンサーバティブ(保守)の家庭では、革命的な大きな事が起きている」というのです。アングロサクソンは、人と話をするときには言葉で説明しようと考える。だから言葉を覚えなければならないし、初めに言葉ありきの社会をつくっている。ヨーロッパも皆そうだ。ところがポケモンは、言葉をしゃべらない。それでも話が通じることを、子供の世界に広めたというのです。

日下 偉いおばあさんだ。

麻生 偉いですね。そういう発想でポケモンを見たことがなかったから、すごく参考になりました。

日下 私も以前、ポケモンを企画した小学館の久保雅一さんと会ったときに、「なぜピカチューはしゃべらないのですか」と聞いたことがあるのです。「あれは凄い。ハート・トゥ・ハート・コミュニケーションが存在することをアメリカの子供に教えた。この調子で行くと、アメリカの弁護士は失業する。学者も失業する。そんなことが二十年後に期待されますよ」と。

久保さんがいうには、そんな深い考えはなかったけれども、やっていくうちに、世界に輸出するには、「無言の行」のほうが都合がいい場合があると見えてきた。アメリカでは当初、売り込み先の担当者から、「無言ではアメリカでは通用しないから、説明を入れなければダメだ」と忠告を受けたけれど、やってみたらけっこう通用するので、そのままで行くことにしたそうです。日本人は無意識のうちに、こういうことをやっていくんです。

もともとはヨーロッパにも、そういう「無言で通じる世界」はあるのです。かつて山本七平さんに、キリスト教で「父と子と精霊」というときの「精霊」って何だ、と聞いたことがありましたが、「理屈も何もなく、全員が共通の感動に満たされることだ」とおっしゃった。これなどは、気分的に近いかもしれないですね。

麻生 なるほど(笑)。

日下 ただ、アングロサクソン人は商売する国民で、契約する手段として英語があり、曖昧にできないから「イエスかノーか」の二分法になっていく。そればかりでやっていると世界は変になるということを、日本がマンガで教えたんですね。

麻生 マンガについては、自国の文化に誇り高いフランスも、ついに二〇〇四年、国立出版協会が「MANGA」というジャンルを立てました。英語と違ってフランス語は、なかなか外国の言葉を取り入れないのに。あとニューヨークの高級寿司屋に行くと、ウニは「sea urchin」ではなく「uni」といい、マグロは「tuna」ではなく「「toro」という。寿司とマンガは、確実に世界標準語になりました。マンガの「シトシト」「バタン」といった擬音語も、全部「sitosito」「batan」などとローマ字で書いてある。現地で雨の音を「sitosito」とはいわなくても、雰囲気を出すために、そのまま使うんです。

日下 日本人は擬音語をつくるのがうまいと、あちらの人も気づいたんですね。

日本人は、この列島にメンバー固定制で、一万年以上の文明を続けてきた。文字化されるのは千五百年前からですが、大和言葉はもっと前からあった。だから日本語には、いろいろなニュアンスがあるんです。

以前ブッシュと民主党のゴアとの大統領選で、フロリダでの得票をめぐって裁判になったことがありましたね。そんなのはアメリカの恥だから、ブッシュの知り合いだという日本人に、「もっと潔くしろ」と伝えてくださいと頼んだことがあるんです。すると「私もそう思っているけれど、『潔く』という言葉ないからいえない」といっていました。

麻生 なるほど。「甘える」や「色っぽい」「かわいい」もないですね。それで外国でも、「カワイイ」という言葉をついに使い始めたんです。アメリカでは十代ぐらいの子供が、やたらと「ザッツ・ベリー・カワイイ」という。白人の小さな女の子に「カワイイ」といわれても、そんなスラングがったかな、と思ってとっさに意味がわからない(笑)。

日下 中国でもテレビをつけると、「カワイイ」といってます。「卡哇伊」と書くんです。化粧品のコマーシャルで、「これであなたもかわいくなれます」と。ああ、カワイイはついに中国語になったと感慨深かった。

■日本の「おまかせ」は最高の頼み方

麻生 その種の話で、私が最近いちばん驚いたのは、日本の寿司屋で「オマカセ」と注文したアメリカ人がいたことです。家族と寿司を食べていたら、アメリカの南部なまりの人がお客としてやってきた。最初はネタの名前をいって注文していたけれど、全然通じない。そこでそのアメリカ人が「オマカセ」と(笑)。「オマカセ」といえば絶対に通じると、そのアメリカ人に教えた人がいたのでしょう。

ただ「オマカセ」だと、最後にいくら請求されるかわからない。支払いのときにモメるかと思ったら、あっさりプラチナカードで払った。

あとで大将と話をしたら、最近「オマカセ」で頼む外国人が増えているといいます。「オマカセ」といっても、日本人がぼったりしないとわかっているんですね。そういう信頼関係があるわけで、これは凄いことです。

日下 アメリカの心理学者が書いた料理に関する本があって、それによると料理のオーダーでいちばんよいのは「おまかせ」、あるいは「見繕い」だそうです。日本にはそういう頼み方があり、これが最高だという。アメリカ人は「チョイスできること」を最高のサービスだと思っているが、これだと注文しなかったものに心が残る。隣の人が食べているのを見て「しまった」と思う。だから日本風に「おまかせ」で頼むのが、いちばん幸せなのだと。

ところが日本は最近すっかりアメリカナイズされて、注文どおり出して「これで文句ないだろう」となる。これは文化が下がったんです。

以前イギリスで「最高のレストランに連れて行ってやるぞ」といわれて行ったのが、アメリカの物差しでいえば質素で薄汚い店なんです。メニューもなくて、「俺が出すから、それを食え」という。親父がこちらの顔を見ながらワインや料理を出してくるんです。それらが皆、凄いご馳走で、そんな文化がイギリスにはあるんです。

麻生 貴族ですね。

日下 貴族向けサービスのレストラン。日本の料亭も、まあそうですね。その点、アメリカは、野蛮国(笑)。日本はアメリカのあとを追いかけてきましたが、しかし、いまアメリカが反転してきているんです。だから、もうじき日本と擦れ違う。アメリカはもう、マニュアル化は悪いと思っています。ちゃんとリスクを考えながら独自の価値を付けてゆくのが本当の経営だと。そんなときに日本は、マニュアル化をすれば、よいことがあると、まだ思っている節がある。

麻生 そろそろグローバライゼーションというのも終わりだと考えたほうがいいでしょうね。

■日本のマンガは圧倒的

日下 はい。ところで外務大臣のときに、「国際漫画賞」をおつくりになりましたね。この発想はどこから出たのですか。

麻生 外交というと難しく考える人が多いのですが、子供の世界に例えて考えれば、わkりやすいんです。いちばんデカい面しているのは、ケンカの強いやつ。教室のなかでは、勉強のできるやつ。そいつらが、番長や級長といわれる。逆にいちばんいじめられるのは、勉強ができない、ケンカも弱い、そして金持ちの子です。貧乏人は無視されるけど、金持ちの子は、豪華な弁当をもって行けば食われ、よいシャープペンシルをもっていればカツアゲされる。

日下 ご自分のことですか(笑)。

麻生 いやいや(笑)。これを国の世界に置き換えると「軍事力」「文化水準」「経済力」でしょう。ただ、そのうち一つしかないと、あまり尊敬されないんです。人間でも、勉強ができるだけの青白きインテリは、尊敬されない。番長だけだと、乱暴者になる。最低二つをもっていることが大事で、金をもっているヤクザはやっぱりモテる。では、日本はどうかというと、もちろん経済力はある。ケンカについては、けっして戦闘力がないわけではないけれど、アメリカという番長がいる世界秩序のなかでは、日本は文化で行けばいい。

ただ能や歌舞伎のように日本人も説明できないようなものでは、外国人にも通じるはずがない。もっと普通のものが必要で、それが現代日本ではマンガなんです。

たとえば何年か前のアメリカの『タイム』の表紙を、歌手の椎名林檎さんが飾ったことがありました。読むと、「日本はハードの国だと思われているが、じつは日本はソフトの国である」といったことが書いてあるんです。その証拠にアジアにおいてドナルドダックとミッキーマウスは、完全にポケモンとドラえもんに駆逐された。子供は皆、テレビゲームの攻略本を読むため、日本語を覚える、と。ほかに日本のJーPOPとファッションも紹介していました。

ファッションでいえば、タイのバンコクのチュラロンコーン大学で、「もし生まれ変われるとしたら?」と聞いたら、日本人の女性と答えた人が三十数%でトップだったそうですね。理由を聞けば、いちばんかっこいいからというのです。

日下 品がいいんですね。よいものも着てますし。

麻生 そうですね。ちなみに、日本人の男性と答えたのはゼロ。がっくりしちゃったけど、なるほど、と思う。

日下 女性をそこまでにしたのは、男の甲斐性(笑)。

麻生 イエス!(笑)。まあ、そのようなことを見聞きしていたので、それでマンガは使えると思って、日本人以外の漫画家を対象に国際漫画賞をつくったんです。すると世界二十数カ国から一五〇近い作品が集まりました。賞金はなくて、ただ受賞者を日本に呼ぶんです。秋葉原に行けます。漫画家に会わせます。マンガの政策現場を見せますというわけです。そこが受けた。

日下 それはいい。素晴らしい。

麻生 終わったあと、受賞者の感想を読んだら、『バカボンド』を描いている井上雄彦さんに会えたことがいちばんの感激だったと書いていました。そのような感激を与えられるほど、やはり、日本のマンガのレベルは圧倒的なのです。それはそうです。『ゴルゴ13』のさいとう・たかおさん以上に、インターナショナルな小説を書いている人を、私は知らない(笑)。

日下 愛読者であり、なおかつ外務大臣まで務めた麻生さんがおっしゃるのだから、それは間違いない(笑)。そのような感覚を持った麻生さんは、政界、官界、学界、財界全部併せて稀有な人です。ぜひ今後も、その調子でお願いします(笑)。


昨年末に、小沢氏率いる民主党の御一行と、福田総理大臣が訪中されましたが、中国に対しては言わねばならないことが多々あるにもかかわらず、どちらもただヘラヘラとおべっかを言っただけで帰国されました。
例えば、拡張工事をして再オープンした南京大虐殺記念館に対して、父祖の顔に泥を塗られるようなことをされているのに、それに対して一言も言及していません。

このような媚中派国会議員が多い中、麻生氏は「中国と日本は千五百年間、仲良かったことはない」と言われ、中国に対して極めて真っ当な認識を持たれ、外務大臣時代には、安倍氏と共に価値観外交、「自由と繁栄の弧」を行い、成功させました。

今、この時期に、中国に対して媚びへつらうだけの媚中派の国会議員は、「国賊」と言って過言ではないと思います。福田氏も小沢氏も、我が国の総理には相応しくありません。麻生氏のような、真に日本の国益を考え、中国に対して媚びへつらうことない方こそ相応しいと思います。

そして、お二人が言われているように、日本の長所を生かし、少なくとも隣国に侮られるようなことのない「強い!日本」になることを切に願います。


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コメント
この記事へのコメント
>愛子さん
長い記事を読んで下さってありがとうございます。
愛子さんは、「福田さんが総裁なら自民党に入れません」と自民党にメールを送られたそうですが、私も同じ思いです。
しかし、それでは次の選挙でどこへ投票すればいいのか、悩みますよね。(^o^;
こうした困った状況を打破すには、政界再編を行うしかないと思うので、早く行われれば良いなと思います。
それから、愛子さんの母上がお薦めのサイトを見させて貰いましたが、大変素晴らしい活動をされている方のサイトでしたね。早速拙ブログのリンクリストに追加しようと思います。良いサイトを教えて下さってありがとうございます。
2008/01/26(土) 14:31 | URL | spiral(管理人) #l7AT0Hcg[ 編集]
よい記事をありがとうございます。
ローゼン閣下( ^ω^ )
千五百年・・・と言われたら、そりゃ絶句しますね(笑)
でも言われてみればその通り。

ところで「福田さんが総裁なら自民党に入れません」
と、総裁選の時、自民党にメールを送った私は
次の選挙一体どこに入れたらいいんでしょう(^ω^;)(;^ω^)
困った・・・(;´∀`)

あ、それとですね。↓↓母がお勧めサイトですって。
http://blogs.yahoo.co.jp/yoshimizushrine
2008/01/25(金) 23:00 | URL | 愛子 #7.Bdw3YY[ 編集]
>山本大成さん
>さくらこさん

コメントありがとうございます。体調不良のためお礼のみで失礼します。すいません。
2008/01/19(土) 19:20 | URL | spiral(管理人) #-[ 編集]
一気に読みました
たいへん長い記事、お疲れ様です。
とてもすばらしい対談ですね。

中国と仲が悪い日本 その通り

かの国と縁を切るために日本の国が生まれずっと幸せに暮らしてきたのになぜ今になってかの国に呑み込まれようとするのか
とはモンゴル史学者の宮脇淳子氏の言葉です。

媚中政治家も困りものですが政治家をそのようにするのが経済人です。
中国から手を引くことです。中国で金儲けをしようと思ってはなりません。

国民が一丸となって国家日本を守らなければいけないと思います。

>日本の長所を生かし、少なくとも隣国に侮られるようなことのない「強い!日本」になることを切に願います。
同感です!!

2008/01/18(金) 20:30 | URL | さくらこ #-[ 編集]
良い記事の紹介ありがとうございました。
 前に日下公人さんの講演を設営側で経験させていただいたことがありますが、訥々とした語り口調ではありましたが、講演録を起こしながら改めて話された内容を咀嚼した際、独特の視点による素晴らしい話に改めて感動させていただきました。
 麻生さんも、一度直接講演をお聞きする機会がありましたが、知手も印象的で今も記憶に残っています。

 良記事の紹介、本当にありがとうございました。
2008/01/18(金) 10:16 | URL | 山本大成 #E6psF8zg[ 編集]
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