■”集団自決”
62年目の証言
~沖縄からの報告~
(ナレーション)
太平洋戦争末期の沖縄戦、激しい地上戦で20万人以上が犠牲になりました。追いつめられた住民たちは、手榴弾などを使って自らの命を絶ちました。”集団自決”です。日本軍によって自決に追い込まれたというのが、これまでの通説でした。ところが今年国は教科書の集団自決な冠する記述に初めて検定意見を付け、「日本軍に強いられたという記述が削除されました。
(検定の一例が映し出される)
※検定前
日本軍に「集団自決」を強いられたり
↓
※検定後
追いつめられて「集団自決」した人や、
今、地元沖縄から抗議の声が挙がっています。
(現地で行われた抗議集会での参加者のスピーチが映し出される)
「教科書から、歴史を歪曲しようとする者は断固として反対をしていかなければなりません!」
(再びナレーション)
集団自決の現場で何が起きたのか。体験者からの聞き取り調査が始まっています。
(沖縄県民と思われる方の話)
「捕虜になってはいけないよ、これで死になさいと言って」
「アメリカに捕まるよりは自決しなさいということでね」
(再びナレーション)
日本軍によって住民が追い込まれていった状況が浮かび上がってきました。沖縄戦から62年。集団自決をめぐって揺れる現地(沖縄)からの報告です。
国谷裕子アナウンサー(※以下、国谷アナ) 「62年前、太平洋戦争の末期、沖縄ではアメリカ軍との激しい地上戦が三ヶ月以上にわたって繰り広げられ、軍民合わせて20万人以上の方が亡くなりました。私がいます、沖縄本島南部糸満市摩文仁(まぶに)の平和祈念公園。ご覧のようにここには幾重にも黒い御影石の石碑が並んでいまして、戦争で亡くなれた方々の名前が刻み込まれています。
刻み込まれた名前の半数以上が住人の方々。沖縄戦で、住民の実に四人に一人が亡くなったのです。沖縄戦の被害を最も象徴しているとされているのが、いわゆる”集団自決”です。追いつめられた住民が崖から飛び降りたり、日本軍によって渡された手榴弾で命を絶ったり、それでも死にきれなかった人々が斧や剃刀で互いを殺し合う――、こうしたいわゆる”集団自決”が起きたのです。
これまで、こうしたいわゆる”集団自決”は日本軍に強いられた、とされるのが定説で、実際、二十年以上にわたって歴史教科書にもそのように記述されてきました。
しかし、文部科学省による教科書検定で、今年、この住民の集団自決に意見が付き、日本軍が直接関与したという記述が全て削除されたのです。教科書からの削除は、集団自決が将来正しく記憶されなくなる恐れがある。体験者の多くの証言が否定されることになるとしまして、沖縄では41ある市町村のうち、すでに36の市町村で修正の撤回を求める意見書が、ほぼ全会一致で可決されています。
教科書検定がもたらした、大きな波紋。今日はここ沖縄から、沖縄で巻き起こっているとまどい、怒りの声をお伝えします。」
(ナレーション)
来年春から使われる高校の日本史の教科書です。集団自決に関する記述に検定意見が付き、いずれも書き換えられました。この教科書の場合、元にあった、「日本軍に強制された」という言葉が削除され、「集団自決に追い込まれた人々もいた」と修正されました。
【例1】
※検定前
日本軍に集団自決を強制された人もいた。
↓
※検定後
集団自決に追い込まれた人々もいた。
この教科書も、「日本軍に強いられた」という記述が消され、誰によって自決に追いつめられたのか分からない表現に変わりました。
【例2】
※検定前
日本軍に「集団自決」を強いられたり、
↓
※検定後
追いつめられて「集団自決」した人や、
(那覇で今月9日に行われた抗議集会の模様が映し出される)
「教科書検定意見を撤回せよ~!」
(ナレーション)
突然の書き換えに、沖縄の人たちからは激しい怒りの声が挙がっています。
(再び抗議集会の模様が映し出される)
「自決をせよ! これが日本軍、そして国の命令だったんです」
「日本軍による命令が教科書から消えてしまえば、沖縄戦の真実が分からなくなってしまう!」
(場面が渡嘉敷島に切り替わる)
(ナレーション)
300人を超える住人が自決した渡嘉敷島です。金城重明さん(78歳)。集団自決の際、自らの手で家族3人を殺しました。誰もが、決して自ら進んで自決したのではないと今回の検定に憤りを感じています。
金城さん 「進んで死んだと。殉国美談ですよ。大きな間違いですね。殺したくて殺したんじゃない、死にたくて死んだんじゃないんです。私は一生、加害者として自分を意味づけている。しかしそれは、国の大きな被害者ですよね」
(ナレーション)
何故、文部科学省は突然、書き換えを求めたのか。取材によって、文部科学省と教科書の出版社とのやりとりが明らかになってきました。
(場面は文科省内の会議室に変わる)
去年12月、出版社の担当者がこの会議室に呼び出されました。検定の説明にあたったのは、教科書調査官と呼ばれる二人の職員でした。
(文科省からの意見書が映し出される)
調査官から渡された意見書です。問題とされた教科書の記述は
「日本軍は・・・日本軍のくばった手榴弾で集団自害と殺しあいをさせ、」
この記述に対して調査官は、
「沖縄戦の実態について誤解するおそれがある」
と指摘したのです。
(石山久男さんが映し出される)
教科書を執筆した石山久男さん(元高校教諭)です。出版社側の一人として、その場に立ち会っていました。
石山さん 「びっくりしましたですね。今までずっとこの記述はそのまま検定でずっと何の問題もなく通ってきた記述ですから」
(ナレーション)
具体的に何が問題なのか。石山さんたちの質問に調査官はこう答えました。
調査官 「このままでは、軍隊から何らかの強制力が働いたような受け取られ方をされてしまいますので、それはちょっとお避けいただければ」
出版社側 「『日本軍の手りゅう弾で』というのはいいのでしょうか」
調査官 「ええ」
出版社側 「では、『日本軍が”配った”手りゅう弾で』というのもいいのでしょうか」
調査官 「はい。それも事実かと思われます」
(ナレーション)
調査官が強調したのは、日本軍と自決とが直接結びつく部分の表現を弱めて欲しいというものでした。
石山さん 「特にこの”させ”というところが問題だと。つまり日本軍がさせたということは困るというのが、検定意見の説明の一番中心的な趣旨でした」
(ナレーション)
何故このような検定意見がつけられたのか。文科省がその大きな根拠に挙げたのが、日本軍の元隊長の証言でした。
元隊長 梅澤裕さん 「お前たち死ねなんていうね、そんな兵隊は一兵たりともおりません」
(ナレーション)
この元隊長は集団自決の命令を下したとされてきました。本人がそれを全面的に否定し、一昨年裁判を起こしたのです。
(場面変わる)
裁判を支援してきた団体(自由主義史観研究会)です。元隊長本人が命令を出した確かな証拠はないのに、教科書に軍の命令があったかのように書くのはおかしいと主張しています。
藤岡信勝さん(自由主義史観研究会 代表) 「集団自決というですね、悲劇について、それが特定の軍人の命令によるものだというフィクションがね、今までまかり通って信じられてきましたから、教科書の記述を是正するためにも、この裁判をですね、きっかけにして、歴史の真実が広く明らかになるような・・・(以下の発言は編集でカット)」
(ナレーション)
文部科学省は検定意見を出したもう一つの根拠として一冊の本を示していました。
6年前に出版された、『沖縄戦と民衆』。この中に「隊長による自決命令は出されていない」という一節があります。
調査官 「『沖縄戦と民衆』これをみても軍の命令があったというような記述はないわけです」
調査官 「最近、集団自決に際して、軍の正式な命令というものはなかったとほぼ固まりつつまるように私どもは考えているわけです」
(ナレーション)
この本の著者、林博史さん(関東学院大学教授)は、長年、住人の側から沖縄戦の研究を行ってきました。自分の本が検定意見の根拠とされたことを知り、驚いたと言います。
林博史さん 「どこをどう読めばそんな検定意見が出るのか、私には全く理解できない」
(ナレーション)
この本では、様々な資料や証言から自決が日本軍によって強制・誘導されたと結論づけています。文部科学省が引用したのは、ある隊長について書いた部分に過ぎなかったといいます。
断片的な事実によって教科書の記述が変えられることは、あってはならないと林さんは考えています。
林博史さん 「決してたまたまその部隊長がいて命令をしたから起きたというのではなくて、まさに日本軍という組織全体が、あるいは日本軍によって指導された当時の日本国家体制全体が住民をそこに追いやったんだと。そのことを見なければならない」
(ナレーション)
集団自決に関して、日本軍に強制されたという記述が消された教科書。文部科学省は、専門家の指摘を受けて検定意見をつけたものであり、検定は適正に行われたとしています。
(場面は沖縄県糸満市へ変わる)
国谷アナ 「今日は沖縄戦の体験者から証言を集め続け、沖縄県史の編集にも携わっていらっしゃる大城将保さんにお越しいただいています。この南部は最後の激戦地と言われるだけあって手りゅう弾で命を絶った方もいらっしゃっしゃったわけですかれども、この教科書から日本軍の直接的な関わりの部分を削除する、そのことが沖縄の人々の心に強い反発をもたらしているのはなぜですか」
大城将保さん 「大変なショックですね。沖縄戦と言うと、四人に一人亡くなったとか、沖縄本島だと三人に一人が死んだというふうに、大変な激戦地だと言われていますけれども、一番の傷は、何といったってですね、日本軍から裏切られたという記憶なんですよね。最初はですね、飛行場作りとか陣地作りのために、大人から子供たちまで根こそぎ動員して軍のために一生懸命協力させた。その間に沖縄の人たちは皆軍の秘密を知ってしまうわけですよね。
今度は米軍が上陸してくると、米軍に捕まったら日本軍の秘密を全部敵に流してしまうから、『お前たちはスパイと同じだ!』と『だからスパイになっちゃあいけないんだ!』ということをですね、非常に強く言われます。そのためにはですね、アメリカ兵というのは鬼みたいに怖くて、捕まったら男は股裂きにされちゃうとか、女性は乱暴されちゃうということを、散々言い含めるわけですよね。だから怖くてですね、とても米軍のところへ手を挙げて行くという勇気も出ないのに、でもその米軍と日本軍の谷間に追いつめられてきますから、どこへ行っていいか分からない。ちょうどそういう時に、日本軍の方から、非常に大事に保管されている手りゅう弾とか青酸カリとか爆雷とかいうものをですね、ずっと下の方に降ろしてくるわけですよ。で防衛隊の手で皆に配られちゃうと。
もう手りゅう弾を見たとたんにですね、『あっ、これはもう自決命令だな』と。そうすると右を見ても左を見ても、どこにも逃げ道がないわけだから、最後には手りゅう弾だけがですね、一種の逃げ道になってしまったという、そういう悲劇なもんですから、これはもう心の傷になってですね、お互い家族の中で自分だけが生き残ったという非常な負い目がある訳ですよね。罪悪感が強い訳ですよ。その心の傷をですね、古傷を引っかきむしるように、かきむしったのがですね、今度の教科書問題だったと思うんですよ。だかもう物凄い怒りがですね、心に湧いてくるのは当然だと思いますね」
国谷アナ 「ただその実際に軍命令が正式にあったかどうか、そうしたものが文書としては残っていない、非常に乏しいと言われてますよね」
大城将保さん 「乏しいどころかですね、始めから米軍が来たらですね、ちゃんとそういう命令は口頭で伝えろという、そういうことですから、文書も何も始めからない訳なんですよ。そうしますと結局、唯一の証拠は体験者の証言ということになる訳ですよね。だから私たちはずっとですね、特に復帰後ですね、沖縄県史とか市町村史でですね、そういう証言記録をずっとあつめる作業をやってきて、今でも続けているというとこですが、私があちこち集団自決の色んなケースを見た中でですね、結局ですね、軍隊と住民との間に起こったこれは事件なんですね。だからね、軍隊のいない島ではですね、ほとんど集団自決は発生していないです」
国谷アナ 「そうしますとその沖縄側からすると、命令が実際にあったかどうかというよりも全体状況を見て欲しいと」
大城将保さん 「ええ。始めからそういうふうにセットされているわけですよね。もうこれは軍の方針、作戦ですからこれには逆らえない。だからもう逃げ場がない。島としても逃げ場がないし、命令系統からしてもね、誰一人逆らうわけにはいかないわけですから、結局はですね、集団自決に追いつめられていく。これを強制・誘導と言わずしてね、何が強制ですかということになっちゃいますよね」
国谷アナ 「さて、集団自決が起きた島の一つが座間味島です。座間味島では積極的に住民の方々が体験を語ることは、これまであまりありませんでした。今、その体験を残そうと、証言を残そうという試みが始まっていまして、住民も重い口を開き始めています」
(場面は座間味島へ変わる)
(ナレーション)
沖縄本島から西へ40kmにある座間味村。集団自決で、およそ二百人が亡くなりました。
村の教育委員会は今年、集団自決の実態を掘り起こそうと、聞き取り調査を始めました。体験者の多くは770歳を超えています。このままでは、集団自決の悲劇が埋もれてしまうと、粘り強い説得が続いています。
調査の中心になっているのは、元教師の宮城恒彦さん(73歳)です。宮城さん自身も集団自決を体験しました。
(宮城さんとお母さんとの写真が映し出される)
(ナレーション)
生き残った宮城さんと母ウタさんです。一緒にいた姉は亡くなりました。
姉だけ死なせてしまった負い目を感じながら、宮城さん親子は戦後を生きてきました。島で起きた事実を語り継ぐことが、生き残ったものの責任だと考えています。
宮城さん 「悲惨な体験をしているから、今までずっと隠してきたのね。隠してきているうちにいつの間にか風化というか、埋もれてしまって。今書かないともうあと10年経つと恐らくね、立ち消えてもう誰も書かないんじゃないかなという気がしますね」
(場面が変わる)
この日、宮城さんは集団自決の一部始終を目撃したという人を訪ねました。記憶が薄れる前に体験を語って欲しいと宮城さんが説得したのです。
宮平輝重さん84歳です。宮平さんが目撃したのは、知り合いの男性が家族と共に焼身自殺を図った場所でした。
宮平輝重さん 「男性は家族を焼き殺し、自分も毒薬を飲んだ。家では家族全員がヤギの様に焼かれていた。男性の妻と子ども、祖父母、叔母、5~6人はいたのでは」
(自決があった現場が映し出される)
(ナレーション)
自決があった現場です。宮平さんによれば、家族を殺した男性は自分も死のうとしましたが死にきれず、戦後、島を離れていったと言います。
(場面は聞き取り調査に集まったお年寄りたちに変わる)
村の教育委員会が進める聞き取り調査。この日集まったお年寄りからは、日本軍の兵士によって集団自決に追い込まれていった当時の状況が語られました。
お年寄りの女性 「逃げている時に兵隊さんが”捕虜になってはいけない、これで死になさい”と言って(手りゅう弾を)くれた」
お年寄りの男性 「”アメリカに捕まれば耳や鼻を切られ、女は強姦され殺される”そういう悪宣伝だったから、捕まるより死んだ方がいい」
(ナレーション)
体験者の中には、実の母に殺されかけたという人もいます。
上洲幸子さん85歳です。
上洲さんたちも日本軍の兵士から自決を促されたと言います。
アメリカ軍が上陸し、上洲さんは母親と山の中へ逃げ込みました。その時、日本兵が現れました。一緒に非難していた住民を集め、次のように呼びかけたと言います。
上洲幸子さん 「もし捕まったら、舌噛み切ってでも死になさいと言ってたんだよ」
(ナレーション)
母親は上洲さんに何度も死のう死のうと言いました。そして上洲さんにネズミを駆除するための毒を飲ませようとしたと言います。
上洲幸子さん 「母は”この薬を飲みなさい”と言った。”これを飲んで眠ろう”と私に言った。”これだけの量では死ねない。米兵に捕まるだけだ”と私は言った。そして薬を捨てた。それで助かった」
(ナレーション)
上洲さんと母親は生き残りました。戦後、親子の間でこの体験を語ることは一度もなかったと言います。
聞き取り調査で集められた数々の証言。その一つ一つを積み重ねることで、集団自決の実態を歴史に残していきたいと宮城さんは考えています。
宮城恒彦さん 「はっきり言えることは、日本軍がおったところで、僕がいつも言うけれど集団自決が起こっているということ。体験した人の言葉に、本当に耳を貸して欲しいと思いますね。その真実を読み取ってもらいたい」
(場面は沖縄県糸満市に変わる)
国谷アナ 「大城さん、明後日は慰霊の日。人々が62年経ってようやく語ることができるようになった証言というのは、本当に重いですね」
大城将保さん 「そうですね。このいわゆる集団自決というのは沖縄戦の極限だと言われてましてね、人間が人間でなくなる状態、これが戦争だという、これはよく言われるんですよ。そこをですね生き残ってきた人たちは、何で自分だけ生き残ったのかという、いつも罪の意識をですね抱えながら普段はじ~っと黙っていて、家族にも語らないというのが普通なんですよね。それがですね、こうやって教科書からですね、当たり前のですね、軍の強制によって集団自決があったという、もう沖縄ではこれ常識なんですよね。それを書き換えろなんて言われたらね、どんな人だってやっぱり怒りが湧いてきます。だから最近でも色んな集会や集まりでですね、自分から手を挙げてですね、初めて自分の体験を語るというね、そういう方々も出てきたんです」
国谷アナ 「実際その市町村レベルでの調査というのも進んでますか」
大城将保さん 「ええ。今はもう県市だけではなくて市町村、字までですね、末広がりに広がって、まだまだこれでも足りないというぐらいですね、たくさんの人たちのですね、戦場体験をね、きちんと記録に残しておこうというね、非常に地道な運動というのが今でもずっと続いているわけです」
国谷アナ 「今回教科書検定によって集団自決が日本軍によって強いられた、その部分が本当に短い部分ですけれども、全て削除されるということになっったことで起きたこの沖縄の反発、これをどう捉えて、何を考えるべきだというふうに思っていらっしゃいますか」
大城将保さん 「これは考えてみると非常に大きな問題でしてね、たったこれだけの文句が消されることによって逆にですね、これが、沖縄の人たちは自ら進んで崇高なる犠牲精神で自ら命を絶ったんだというですね、一方に前からそういう主張があるわけですよ。これは軍隊の論理で語られたものですけれどね、それが甦ってくる恐れがある。そうしますとね、また軍隊と国民の間にですね、そういう関係が復活して、再び集団自決のようなね、ああいう悲惨な悲劇がね、繰り返されないとも限らない。そういうことで、これは決して沖縄だけの問題ではなくて、教科書は全国に共通しますから、また子供たちにですね、そういう殉国美談ね、戦争とか軍隊を美化するようなね、そういう教育がもしも広まった場合ですね、再び悲劇が繰り返されるんじゃないかと、私なんかはそういう危機感を物凄く持っているんですね、今」
国谷アナ 「本当に沖縄であった出来事をきちんと記憶して欲しいと」
大城将保さん 「そうなんです。それをむしろ全世界に訴えたいために、今後ろの方にある平和の石というのはやっぱりね、沖縄の一番のキーワードである”ぬちづた”(※沖縄の方言のようですが、正確に聞き取れませんでした)から、命こそ大事なんだというね、命に代えられるものはないんだというね、その昔からの言葉をですね、是非皆さんに伝えていきたいなという気持ちなんです」
国谷アナ 「ありがとうございました。大城将保さんと共に今年の教科書検定が沖縄にもたらした波紋を、とまどいと怒りの声を沖縄からお届けしました」
(終わり)
沖縄での集団自決については、番組にも出演された藤岡信勝氏(拓殖大学教授)が、産経新聞の正論欄にて真っ当な論文を書かれていたので引用します。
【正論】拓殖大学教授・藤岡信勝 「政治的妥協」の愚を繰り返すな
拓殖大学教授 藤岡信勝
■「沖縄集団自決」と教科書検定
≪創作された「軍命令」≫
戦争末期の昭和20年3月、米軍が沖縄の慶良間列島に攻め込んできたとき、座間味島と渡嘉敷島では数百人の追いつめられた住民が家族どうしで殺し合うなどして集団自決する痛ましい出来事があった。ところが、戦後、それは日本軍の将校の命令により強制されたものであるとされるようになった。
しかし、「沖縄集団自決軍命令説」は次第にその虚構性が明らかになってきた。梅沢裕少佐を隊長とする部隊が配置された座間味島では、村の重役の指示に従って「住民は隊長命令で自決した」と嘘の証言をしていた女子青年団長が良心の呵責に耐えかね、事実は梅沢隊長のもとに自決用の弾薬をもらいに行ったが追い返されていたと告白した。
嘘の証言をさせられたのは、遺族が援護法によって年金を受け取るためには軍の命令があったことにする必要があるからだった。実際に集団自決の命令を下したのは、村の助役だった。
軍命令説の虚構はここ数年でさらに決定的になった。渡嘉敷島の隊長・赤松嘉次大尉は、住民の自決を知って「何と早まったことをしてくれたんだ」と嘆き悔やんだ。ここでも命令したのは村長だった。しかし、赤松氏は戦後、後任の村長に懇願されて、自決命令を出したとするニセの証明書を厚生省に提出していたことが、平成17年5月、自由主義史観研究会の現地調査でわかった。(詳細は18年8月27日付産経新聞参照)
≪「軍の強制」に検定意見≫
去る3月30日、来年4月から使われる高校用教科書の検定結果が公表されたが、日本史教科書の検定で、沖縄戦の集団自決について「日本軍に強いられた」という趣旨を書いた7点の教科書について、「命令したかどうかは明らかと言えない。誤解の恐れがある」とする検定意見が初めてついた。遅きに失したとはいえ、近年の動向を踏まえた極めて妥当な検定だった。
座間味・渡嘉敷に配置された日本軍は海上挺身隊という名の「海の特攻隊」で、彼らの任務は米艦に突撃して死ぬことだった。隊長は事実として住民に自決命令を出さなかったというだけではなく、そもそも住民にそのような命令を下す権限を持たなかった。制度上・組織上、「軍命令」などあり得ないのである。
住民を指揮する権限を持っていたのは村長・助役などの行政側だった。軍を悪者にして精神の平衡を得ようとするのは戦後的な錯誤と欺瞞である。沖縄の良心にこのことを訴えたい。
≪「沖縄条項」制定の企み≫
沖縄では検定撤回を求める激しい運動が起こっている。文科省はどんなに沖縄の反対運動が広がっても、検定を撤回することはないだろう。そんなことをすれば、検定制度の根幹が吹き飛んでしまうからである。
しかし、それとは別の迂回した方法で「政治的妥協」が計られる危険性は十分にある。実は、悪しき前例がある。中韓の内政干渉に屈して「近隣諸国条項」が制定された昭和57(1982)年、高校日本史で「沖縄県民が日本軍の手で殺害された」という記述が検定によって削除されるということがあった。これに対し沖縄の地元紙2紙が2カ月にわたるキャンペーンを展開。県議会が意見書を採択し、国会質問に小川文相が「次の検定の機会に県民の方々のお気持ちに十分配慮して検定を行う」と答弁した。
そして、昭和58年度の前倒し検定では、「日本軍により、戦闘のさまたげになるとして集団自決を強要されたり、スパイ容疑などの理由で殺害されたりした県民も少なくなかった」という記述が合格し、その後の沖縄戦記述の原型となったのである。
今進行している事態はそれと全く同じである。地元紙2紙が扇情的な記事を連日大々的に掲載し「県民感情」をあおっている。すでに6月中旬までに、沖縄の41市町村議会のうち半数を超える議会が検定撤回の意見書を採択した。
問題は参議院選挙を控えた政府・自民党が、来年3月までにこっそり教科書会社に自主訂正を申告させて検定以前の記述を復活させるという密約をしかねないことだ。そうなれば、「沖縄」だけを検定の埒外に置く「沖縄条項」とでもいうべきものが事実上制定されることになる。日本人は沖縄の悲劇を心に刻むべきだ。しかし、今、検定撤回の動きを扇動している勢力の狙いは、「県民感情」を利用して歴史をゆがめ、反軍・反国家・反体制運動を展開することなのだ。政治家主導による目先の妥協で国益を損ねた「近隣諸国条項」の二の舞いを絶対に繰り返してはならない。(ふじおか のぶかつ)
(2007/06/21)
藤岡氏の言われるように、「沖縄集団自決軍命令説」は次第にその虚偽が明らかになってきています。にもかかわらず、NHKは軍命令があったとするような放送をしていたのです。
さらに、番組で多くを語っていた大城将保氏なる人物は、沖縄平和ネットワークという、反基地・反戦運動の代表を務める人物であり、「「大江・岩波訴訟(仮称)」を側面から支援する」という方針の下に、運動を進めている人物だそうです。
このような人物に多くを語らせていては、公正な番組になろうはずもありません。
前回の拙ブログの記事で、中西輝政氏(京都大学教授)が言われていますが、NHKは四月末に「日本国憲法はアメリカ製ではなく、日本人が関わって作成した」というトンデモ番組を放送しています。
NHKには、こうした偏向番組を二度と放送しないようにしてもらいたいです。
なお、藤岡信勝氏が代表務める自由主義史観のHPには、集団自決について詳しいレポートがあるので、関心のある方はお読み下さい。
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仰る通りで、戦後62年が経過して、こうした嘘が通るようになってしまいましたね。改めて、歴史を学ぶことの大切さを感じます。
それにしても、NHKがこのような偏向した番組を放送するのは許せませんね。
私には「62年経過して知る人も減り嘘でも通る様に成って来たので、どんどんやって欲しい」と聞こえました。
お久しぶりです。私の方はこうしてぼちぼちブログを更新しておりますが、釣りキチおやじさんの方はお変わりないでしょうか。
情報を寄せて下さってありがとうございます。このうな心理誘導を目論む記事に、私たちは引っ掛からないようにしないといけませんね。
(2007年06月23日15時30分 朝日COM)
http://www.asahi.com/national/update/0623/SEB200706230011.html
この記事も、微妙な言い回しで心理誘導を目論んでいます。
「当時6歳だった」幼児が軍の命令を聞く立場にあったのかも問題なのですが、
「戦隊からの命令」という漠然とした言い回しの一方で、「兵器係の軍曹」との具体的表現を用い、結論は、「日本軍」による強制となっています。
たしかに玉砕寸前の状態では精神もおかしくなる人も出ます。この軍曹の話は本当かもしれません。
しかしながら、『兵士=軍』ではない。「組織の何たるか」をうやむやにして論を展開しています。
もしもこの論法が成り立つならば、「ある教師が生徒をけしかけて虐めを行った」「その教師は日教組の組合員である」「故に、日教組が虐めを行わせた」となりますし、アメリカ『兵』の数多の強姦事件もアメリカ『軍』が行った。」となってしまいます。
情報ありがとうございます。イザ!の小山記者(沖縄)のブログは読んでいなかったので参考になりました。
この番組は私はリアルタイムで観ましたが、あまりに酷い偏向ぶりに憤りを覚えました。そこで、多くの方にその酷さを知っていただこうと思い、テキスト化してみました。お役に立てて良かったです。
>ponkoさん
>日本を貶めるNHKの受信料不払い運動を広めましょう。
私も、このような放送をするNHKにはお金を払いたくないです。こうした実態が多くの方に広まり、批判の声や、不払い運動が盛んになればいいですね。
>tonoさん
自決された方が何も言えないのをいいことに、左翼の人々がその死を己の思想喧伝に利用するのは許せないですよね。これは、自決された方を愚弄する行為だと思います。
>さくらこさん
さくらこさんの仰るとおりだと私も思います。今回のNHKのような偏向報道や、日本を悪く言ってお金儲けをしている敗戦利得者たちに、私たち国民が批判の声をあげていかねばなりませんね。
それから、署名にご協力ありがとうございました。
真実を知られたら大変都合が悪い人々(敗戦利得者)に押さえ込まれ長いものに巻かれ 空気を怖がる事なかれ主義者が増えれば日本は危ういです。行動を起こさなければ・・・。
河野談話の白紙撤回を求める署名遅ればせながらいたしました。
自決した方々は、もう口がきけないのですよ。
捕虜になるな!
サイパンだったかで米軍がやった民間人虐殺!一カ所に集め燃料を懸けて焼き殺す。逃げて出てくれば、蹴って火の中に戻す。子供を生きたまま股裂気にして殺す。婦女はトラックに乗せて。。。多くが沖縄の方だったとか。
捕虜になった方がよかったのでしょうか?
死人に口なし。
「自決」という重さは、命令とか強制とか、そんな物を遙かに超えた所にある。申し訳ないが、生き残った人間に、自決した人間の真意は分からないのに勝手なことを言わないで欲しいと思う。
NHK、国谷裕子は相変わらず反日偏向番組で頑張ってますね。
日本を貶めるNHKの受信料不払い運動を広めましょう。
「集団自決」の有無と「軍の強制」の有無がごっちゃにされていますね。また軍の強制も具体的なものでなく、彼らの得意な「広義の強制」というこじつけですね。
イザ!の小山記者(沖縄)のブログはご覧になりましたか?
http://koyamay.iza.ne.jp/blog/entry/201600/
「軍の命令」は作り話だったと証言された渡嘉敷島の照屋さんを、この件を巡る裁判で被告側(岩波書店・大江健三郎)が「経歴詐称だ」としたらしいのです。ところが、照屋さんが辞令を大事に持っていらして経歴は正しく、被告側がウソをついていたようだとわかりました。ウソをついてまで、「軍の命令」ということにしたいのですね。イデオロギーとは恐ろしい。
また、やはり小山記者のところに沖縄全戦没者追悼式のことが書いてありました。遺族会の代表によるあいさつのなかで「首相は靖国参拝をしてほしい」という言葉があったのに、地元紙では一切報道されないようです。
http://koyamay.iza.ne.jp/blog/entry/204342/
過去の記事をTBさせていただきます。
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