『散る桜、残る桜も散る桜』 父祖の思いを受け継ぎ、次の世代へと伝えたい
今回は、山陽新聞(平成19年2月5日号)より、山崎拓前副総裁へのインタビュー記事を引用します。


■北朝鮮核 進展は確実
自民党 山崎拓前副総裁

―北朝鮮核問題をめぐる六カ国協議が八日から始まるが、見通しは。

「一定の成果が得られる。初回段階の核廃棄に向けてステップが進むのは確実と考えている。一月の訪朝の祭に、宋日旻(ソンイルホ)・朝日国交正常化交渉担当大使や政府高官が『早ければ二月、遅くても三月には進展がある』と言っていた。

―進展とは何か。

「寧辺の核施設の稼動停止、国際原子力機関(IAEA)査察の受け入れだ。北朝鮮から(食糧やエネルギーなどの)見返りの要求があれば、日本は受け入れるべきだ」

―拉致問題で進展がなくてもか。

「日本以外の国が横並びで(日本に)協力を求めている時にできないということであれば、六カ国協議のメンバーから外れるべきだ」
「六カ国協議は米ブッシュ政権の間に決着する。(米朝が)和解に動いているので二年以内に成功するだろう。日本は六カ国協議への取り組み姿勢で取り残されている。核問題で日本のイニシアチブが非常に低い。米国の変化に気づくのが遅すぎた」

―北朝鮮は最終的に核放棄に応じるか。

「北朝鮮が恐れるのは米国だけだ。体制の保証となる平和条約結ぶため応じるだろう。もう一つ(の目標)は日朝国交正常化だ。日朝平壌宣言(に書かれていることの)半分は経済協力だ」
「日本が拉致問題しか言わないので米国は安心している。米国に『核の根を残したら必ずうみが出る。根こそぎ取れ』と言うべきだ。北朝鮮がミサイルを撃った時では遅い」

―北朝鮮は日本との関係をどう考えているのか。

「安倍政権とは交渉しないというのが公式発表だ。圧力をかけているので当然だが、国交正常化はしたいと言っている」

―訪朝に対して二元外交との批判が出た。

「議員外交を活用した直接対話が必要だ。(他国とは議員外交を)活発にやっているのに、北朝鮮だけ封じるのはおかしな話だ。再訪朝しないと(日朝関係が)前に進まない時にはもちろん行く」

―小泉純一郎前首相の三回目の訪朝は。

「ないと思う。小泉氏が行かなくても、話が片付けばいい。国交正常化は必ずできる」
(終)


あの北朝鮮が核放棄に応じるなどという甘い予測には驚きます。さらに「(他国とは議員外交を)活発にやっているのに、北朝鮮だけ封じるのはおかしな話だ」と言われてますが、北朝鮮のようなならずもの国家には、対話だけでは拉致問題が解決しないことが明白になったので圧力をかけているのに、その現実が山崎氏には見えていないのでしょうか。

このような現実も見えていない山崎氏の訪朝は、明らかに政府の頭ごなしの二元外交であり、政府の活動を支援するどころか、その足並みを乱す行為でした。

以下、産経新聞が1月11日の社説にて的確且つ厳しくこの訪朝を批判しているので、引用します。


【主張】北朝鮮包囲網 国際結束乱す動きに懸念
 
欧州歴訪中の安倍晋三首相はロンドンの首相官邸でブレア英首相と会談し、北朝鮮の核やミサイル、拉致問題の解決に向け、国際的圧力をかけていくことで一致した。

昨年10月、国連安全保障理事会は、北朝鮮の核・ミサイル問題が「最も重大な懸念」であり、すべての核兵器と既存の核開発計画の放棄を明記した決議(1718号)を採択した。日英両首脳はこの決議の順守を共同声明で求めている。

昨年12月、北京で開かれた6カ国協議は何の成果も得られずに終わったが、日英首脳が確認したように北の核保有や拉致を断じて許さないという国際社会の意思を重ねて示すことが必要不可欠である。

安倍首相が拉致問題について「極めて重大で早期解決が必要だ」と述べたのに対し、ブレア首相は「日本の立場を完全に支持する」と語った。安倍首相がこのあと会談した次期英首相の最有力候補とされるブラウン財務相、さらに野党保守党のキャメロン党首も、北朝鮮の核、拉致問題解決への協力を約束したという。

キッシンジャー元米国務長官はニューヨークの国連本部で開かれた米ドキュメンタリー映画「めぐみ-引き裂かれた家族の30年」上映会に参加後、「国際社会は日本の努力を支援すべきで、国際社会がかかわればすべての家族は帰ってこられるだろう」と語った。日英、日米の絆(きずな)を柱として国際社会が北に圧力をかけていくことがいかに重要であるかを物語っている。

ところが肝心の日本で、北への包囲網がほころぶ動きが出ている。

自民党の山崎拓元副総裁が9日、平壌入りしたことだ。山崎氏は訪朝前、「日朝平壌宣言について(北の要人と)話をしたい」と塩崎恭久官房長官に電話で説明したという。山崎氏はかねて、拉致問題解決を掲げ、圧力を強める安倍政権に対し、「外交のパイプが途絶えている」と批判してきた。

今回もこうした考えによるものとみられるが、国内の足並みの乱れを喜んでいるのはどこの国だろうか。

安倍首相は山崎氏の訪朝に「日本の基本的な方針、国際社会の認識を踏まえてもらいたい」と述べた。北朝鮮の分断工作に乗せられ、国際社会の結束を乱すことがあってはなるまい。

産経新聞(2007/01/11)


「北朝鮮の分断工作に乗せられ、国際社会の結束を乱すことがあってはなるまい」という戒めは、その通りだと私も思います。

ところが、驚きべきことに、この山崎氏の訪朝を加藤紘一氏などは高く評価しています。ジャーナリストの稲垣武氏によれば、加藤氏は自民党幹事長だった95年6月、党内の反対を押し切って30万トンのコメ支援を強行したとき、北朝鮮のエージェントに自分の事務所の名刺を持たせて村山訪朝に参加させた前科があるそうですから、加藤氏や山崎氏らの行動や言動には用心しなければならないと思います。

私がこのインタビュー記事を読んで最も憤りを覚えたのは、山崎氏は日朝国交正常化に対する熱意はあるようですが、拉致問題解決に対しては微塵も熱意を感じなかったことです。
拉致問題が重大な人権問題で、人の命がかかっており、早期解決が求められていることは日本国民の殆どは理解していることです。にも拘わらず、拉致問題よりも国交正常化に重きを置くなど考えられません。彼は一体何処の国の政治家なのでしょうか。北朝鮮でハニートラップやマネートラップにでも引っ掛かったのでしょうか。

今、マスコミや野党の政治家が柳沢大臣の発言を批判していますが、山崎氏のような方こそ真っ先に批判されるべきではないでしょうか。

最後に安倍総理の拉致問題に対する発言を引用して終わります。

「北朝鮮による拉致は未曾有の国家的犯罪であります。私は内閣総理大臣として、国民の生命、身体、財産を守るという大きな責務があるわけであります。そしてその責務はもっとも重要な責務であります。そうである以上、この拉致問題において決して譲ることはできません。そしてかならず解決をしなければならない問題であると考えています。
拉致問題の解決なくして国交正常化なしとの原則は、私が総理大臣である限り、必ずこの原則を守っていくということはお約束を申し上げたいと思っております。(中略)すべての拉致被害者の帰国があってはじめて拉致問題は解決されたといえるわけであります。
・・・私の内閣におきまして最重要課題として、全力をもって、この問題に取り組んでまいりますこおをお誓いを申し上げる次第でございます」(平成18年12月14日・政府主催の拉致集会での挨拶の一部)


※追記

■6カ国協議:拉致問題の進展なければ支援せず 安倍首相
 
安倍晋三首相は8日、北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議の再開について「拉致問題の進展がなければ支援を行うことはできない。このことははっきりしている」と記者団に強調した。何を「進展」と評価するか具体的には示さなかったが「北朝鮮が誠意ある対応をしていると私どもが納得できなければ進展とは言えない」と語った。【渡辺創】

毎日新聞 2007年2月8日 13時09分


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コメント
この記事へのコメント
>N.Y.さん
>国家としてやるべきことは、まずは自国民を救い出すことが最優先で
でしょう!

私もその通りだと思います。竹村氏の発言は的外れですね。
2007/03/12(月) 11:00 | URL | spiral(管理人) #-[ 編集]
一言
今日テレビの討論で、拉致問題について、竹村氏が「日本は自国民の拉致ばっかりにこだわりすぎだ、他国民の拉致もあるんだから、もっと
広く人権問題としてとらえるべきだ」とまるで第三者からの意見の
ような寝ぼけたことを言っていました。
国家としてやるべきことは、まずは
自国民を救い出すことが最優先で
でしょう!
2007/03/11(日) 18:59 | URL | N.Y. #-[ 編集]
>羊羹さん
確かに、河野洋平氏も問題ある議員です。特に「河野談話」などは、日本の国際的な名誉を傷つけ、将来に禍根を残す最低最悪の酷い談話ですものね。
それが未だに衆議院議長として大きな顔して政界にいるのですから、困ったものです。一日も早く議員を辞めて頂きたいです。
2007/02/22(木) 10:51 | URL | spiral(管理人) #-[ 編集]
それはそうと、河野洋平さんの方が問題かもしれません。
2007/02/21(水) 21:15 | URL | 羊羹 #-[ 編集]
>HIRO。さん
会報にHIRO。さんの投書が載ったそうで、私も是非その投書を読んでみたいので、出来たらHIRO。さんのブログの記事にして下さればと思います 。

『南京の真実』は、私も完成を心待ちにしています。この問題に関しては、日本兵が30万人も中国人を虐殺したなどというデマが世界に広がっており、これに対して日本が何も反論しなければ、やがてはそれが事実として定着してしまう恐れがあります。
この映画は、そのデマに対して多分日本で初めて反論する映画です。この映画を通じて、タイトル通り『南京の真実』が広まればと思います。
2007/02/10(土) 11:53 | URL | spiral #-[ 編集]
南京の真実
記事とは直接関係ないのですが、「南京の真実」是非観たいです。実は少林寺拳法の会報に中国映画の紹介がしてあって「南京大虐殺」が載っていたんです。もともと少林寺拳法は中国と友好関係なのですが、これは違うぞと思い、投稿したのです。で、僕の投書が載りました。多少でも真実を分かって欲しいと思います。
2007/02/09(金) 22:28 | URL | HIRO。 #-[ 編集]
>milestaさん
「伝書バト」という表現は、山崎氏にピッタリですね。

>自分の名を売るためなら何でもやるという企みは本当に醜いです。

全くです。山崎氏や加藤氏らにはもう出番はありませんから、一日も早く政界から引退して欲しいです。

>中庭の空さん
中庭の空さんが言われるように、彼らには「日本は悪い国」だという戦後教育の刷り込みがあるんですよね。それがために、先の戦争についても、戦後六十年以上が過ぎ、様々な資料が公開され、研究も進み、必ずしも日本が一方的に悪いわけではないことが明らかになっているのに、それを学ぼうともしませんものね。

>かっぱやろうさん
まさに、( ゚д゚)、ペッ
と唾棄すべき人物ですよね。

国民を救う気概のない山崎氏には、政治家の資格はありませんね。
2007/02/08(木) 22:40 | URL | spiral(管理人) #-[ 編集]
ははん
山崎でスかあ。
こやつは国外追放でいいんぢゃないでスかねえ。
言ってることがわけわからん・・・
日本国民を救えないで、何が政治家なんだか。
( ゚д゚)、ペッ
2007/02/08(木) 14:34 | URL | かっぱやろう #-[ 編集]
山崎氏のような日本国民がいるのはやはり教育のせいでしょう。
幼い頃から,「日本は悪い国だ」と教え込まれれば,大人になって,論理的に物事を考えようとしても,この部分だけは非論理的になってしまうのだと思います。

中国の反日教育と同じですね。
話はそれますが,中国が尖閣諸島の領有権を主張し始めたのは,豊富な天然資源が確認されてからだとわれわれは思っていますが,中国のインテリたちに聞くと,違う意見なのです。
「尖閣諸島の領有権は昔から主張していたが,日本側が強硬なので,しばらく棚上げしていただけのはず。それなのに日本が理不尽なことを言う。戦争で中国を苦しめておきながら,未だに反省していない証拠である。」と,話はそこまでいってしまうのです。
2007/02/08(木) 12:18 | URL | 中庭の空 #-[ 編集]
インタビューを見ながら「一体どこの国の政治家なの?」と思っていたら、産経の見出しに同じことが書いてあり苦笑。誰もがそう思うのではないですか?北朝鮮の大使や高官が言っていたことをそのまま信じるなんて、今時一般国民にだってそういませんよね。それに条件出されてそれを日本はのむべきだなんて、議員外交でも何でもなく、ただの伝書バトです。

先日、東アジア会議で、盧武鉉大統領が拉致問題について北朝鮮擁護の演説を長々としていたら、オーストラリアの大統領が呆れてか怒ってか退席してしまったというニュースがありました。
日本だけが拉致にこだわっているのではありません。オーストラリアもアメリカも、拉致問題を大変な人権侵害だと認識し始めた矢先に、当の日本が拉致問題から逃げてどうするのでしょう?

自分の名を売るためなら何でもやるという企みは本当に醜いです。
2007/02/08(木) 11:00 | URL | milesta #S4B2tY/g[ 編集]
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