『散る桜、残る桜も散る桜』 父祖の思いを受け継ぎ、次の世代へと伝えたい
自民党の中川昭一政調会長が、核について議論することは必要ではなかいかと、日本を取り巻く情勢を見ればごく当たり前の発言をされています。一昨日も講演でこれを訴えたそうです。


■中川政調会長、核保有議論の必要性また強調

自民党の中川政調会長は3日、佐賀市で講演し、北朝鮮の核実験に関連し、「(北朝鮮の軍事)能力も日々充実しているとするならば、平和と安全をどう守っていけばいいのか、核も含めて、なぜ議論しないのか」と述べ、改めて核保有をめぐる議論の必要性を強調した。

日米同盟については、「同盟は互いの国益を判断しながら成り立っているもので、絶対ではない。日米安全保障と国連決議があればあとは安心だ、まかせておけばいいというのは世界の非常識」とも語った。
(読売新聞) - 11月3日21時4分更新


こうした中川氏の訴えはなるほどその通りで、批判されるようなものではありません。正論です。にもかかわらず野党はこのように応じています。


■<核保有論議>「国会軽視」と野党が衆院議長に申し入れ

民主、共産、社民、国民新党の野党国対委員長は2日、河野洋平衆院議長に、麻生太郎外相と中川昭一自民党政調会長が核保有論議の必要性に繰り返し言及していることについて、発言を過去の核廃絶に向けた国会決議への冒とくだとし、安倍内閣に「国会軽視」の姿勢を改めるよう申し入れることを求めた。

(毎日新聞) - 11月2日21時11分更新


民主党の鳩山幹事長は、中川発言を支持する麻生外相も批判しています。


■<鳩山幹事長>麻生外相を「怒りをもって罷免要求」と発言

民主党の鳩山幹事長は3日、東京都内で開かれた会合で、核保有論議の容認発言を繰り返している麻生外相について「心から怒りをもって罷免を要求していく」と述べた。これまでに共産、社民、国民新党が外相の罷免要求を表明しており、民主党も足並みをそろえ、同問題追及に向けた野党共闘態勢を強める考えを示した。

[毎日新聞 2006年11月3日20時22分 ]


鳩山氏の言葉を借りれば、私は罷免要求をする鳩山氏の方に怒りをもちます。
さらに情けないことに、自民党内からも中川発言に自粛の声があがっています。


■<核保有論議>中川氏に発言自粛を要請へ 自民・町村派

自民党の中川昭一政調会長が核保有論議に関する発言を繰り返していることに対し、町村派は2日の総会で、発言を自粛するよう要請する方針を決めた。連休明けに中山成彬政調副会長を通して、同派の意向を伝える。総会では、森喜朗元首相が「そういうことを言うべきではないと言うべきだ」と指摘。擁護発言はなかった。
(毎日新聞) - 11月2日22時41分更新


以前の記事にも書きましたが、北朝鮮が核を持ってどこを標的にするかと言えば、日本しかありません。渡部昇一氏(上智大学名誉教授)は以下のように言われています。


■北朝鮮の核は日本だけを向いている

・・・そもそも北朝鮮は開発した核兵器をどこに向かって使うつもりなのか。

核兵器というやつは、これを持っている国に使えば、より以上の被害をこうむる恐れがある。核保有国には滅多なことでは使えない。だから北朝鮮が核兵器をロシアに向けることはない。まして、中国は北朝鮮にとっては命綱である。これも対象であるわけがない。もちろん、テポドンがどうしたのこうしたの言っても、核兵器をアメリカまで運ぶ確かな手段を北朝鮮は持ち合わせないのだから、アメリカもまた対象外である。

韓国はどうか。北朝鮮は韓国を併合したいと思っている。だが、その狙いは発展した韓国の経済である。これが欲しいだけなのだ。これを核兵器で破壊してしまっては元も子もなくなる。それに韓国も北朝鮮と併合したい空気が濃厚である。最近の調査によると、北朝鮮とアメリカが戦争になった場合どちらにつくかを若い層に問うたところ、6割以上が北朝鮮につくと答えているのだ。こういう空気があるところに核兵器を使ったら、すべてが台無しになる。使うわけがないのだ。

すると、どうなるか。答えは言うまでもないだろう。北朝鮮の核は日本のみを目標としているのだ。北朝鮮が核兵器を使う相手は日本だけなのである。

『昇一塾』のニュースレターより引用)


こうした状況下、本当に核について議論をしないでいいのでしょうか。国家の一番の使命は国民の生命と財産を守ることですから、政治家であれば当然核について議論はすべきです。

こうした批判の声の中で特に酷かったのが、民主党の長妻昭(ながつまあきら)氏の発言です。長妻氏は以下のように言われました。

「非常に不謹慎。北朝鮮に核実験をさせた責任の一端が日本の国会にないとは言わない」

日本の国会議員が、北朝鮮に核実験をさせたのは日本の国会であると言っているのです。長妻氏の発言は北朝鮮の言い分そのままです。この方は本当に日本人なのでしょうか?

こうした批判の中、中川発言を支持する声はあまり聞こえてきませんが、石原東京都知事は支持を表明されています。


■<石原都知事>中川氏の核発言「議論好ましい」

東京都の石原慎太郎知事は2日の会見で、中川昭一・自民党政調会長が核保有論議に関する発言を繰り返していることについて「議論があるのは好ましい」と擁護した。「中川発言で日本の核保有を嫌う中国が一番驚いた。中国は、それを封じるためにも北朝鮮に対し積極的に動かざるを得なかった」との認識を示した。

(毎日新聞) - 11月2日20時29分更新


これが当たり前の認識だと私は思います。こうした声がもっと増えることを願います。

日本には、これまで核については議論すること自体がタブーとする空気が支配していましたが、中川氏や麻生氏など、ごく少数ですがこれを打ち破ろうとする声が出てきたことは、我が国も変化し始めている表れだと思います。
こうした変化は、昨日未明にテレビ朝日で放送された「朝まで生テレビ」の番組内で行われた視聴者へのアンケート結果にも表れていました。

「日本も核保有を考えるべきだと思いますか?思いませんか?」という問いに対し、55%の方が「考えるべき」だと回答しているのです。考えるべきとする方の意見をみると、一番多かったのが「自分の国は自分で守るべき」で、二番目が「核は大きな抑止力となるから」、三番目が「北朝鮮の脅威があるから」というものでした。
視聴者の見識は、中川発言を批判する政治家の方々よりも真っ当なのではないでしょうか。(ちなみに番組ではアナウンサーの方がこの結果を見て、「大変驚いた」「ショックだった」と言われてました。恐らく反対の結果を期待していたのでしょう)

核保有については、チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ法王が、『SAPIO』10/11号(小学館)に掲載されていた、法王へのインタビュー記事(テーマは「日本は核を保有する隣国とどう共存していくべきか」)で、以下のように言われています。

・・・インド人の友達が、かつてこう言ったことがある。「核実験を行ったことによりインドの立場は強くなった」とね。不幸なことではあるが、確かにこれは一つのファクターだ。ここで僕が「不幸」という言葉を使う理由はこうだ。つまり、一方が軍備をすれば、他方も同じように軍備をする。そうやって至るところが軍備が拡大し、危険はさらに増大してゆく。また、日頃は兵器や軍隊の廃絶を願っているような人々でさえ、いざ危機に直面すると武力行使の道を選んでしまうことがある。非暴力による問題解決は、武力を行使する場合に比べて、より優れた決断力と忍耐力、それに長い時間を必要とするからね。そこで軍事力に頼ってしまうことは実に危険なことだ。

しかし、それが現実でもあることも確かだ。僕自身は、国際関係において軍事力を用いるというやり方は時代遅れだと思うけど、残念なことに、そのやり方が未だにまかり通ってしまっている。実に面倒なことだね。たまたま隣国が弱小国であれば、その弱みに付け込もうとするかも知れない。人の道に外れた行為ではあるけれど、それだって一つの現実だ。悪い人間は、他人の弱みに付け込んでそれを悪用するものなんだ。そんな状況下に置かれたら、人は準備しなくてはならないし、相手に負けないだけの軍事力を持たなくてはならないだろう。そんなわけで、実際この問題はひどく複雑だね。

さらに北朝鮮やイランなど多くの国々が核兵器を持ちたがるようになってしまった。その一方で、国連安全保障理事会の常任理事国は核兵器を所有しており、その軍事力の上に成り立っている。これも非民主的で間違ったことだよ。特定の国々だけがこの恐るべき兵器を持つ権利を有し、残りの世界にはそれを許さないという態度は、実に不当で、理にかなったものではない。

・・・日本は世界で唯一の被爆国で、だからこそ日本には戦争反対の機運があるのだと思う。この精神は継続しなければいけないよ。核兵器と戦争に反対する精神を持ち続けなければいけない、絶対に。そして、時間はかかるだろうが、最終的には世界レベルで核兵器を全面禁止することが目標だ。しかし、目の前にある現実というものをふまえて考えると、今のところはとりあえずの、そして時にはより優れた準備が必要かもしれない。だからこそこの話は非常に複雑なんだ。差し迫った目先の必要を満たすために長期的に軍備をすることは間違っていると思う。さりとて、たとえ長期的なビジョンがあったとしても、目の前にある危険を看過しては国家として不自然だ。
(引用終わり)


ダライ・ラマ法王も、核兵器を全面禁止することが目標だとしながらも、目の前にある危機を看過しては国家として非現実的で、時にはより優れた準備が必要かもしれない、と言われています。
こうした複雑な問題であるからこそ、核について議論をしていくことは必要なことではないでしょうか。これをタブー視して議論を封殺することは、あってはならないと思います。

※中川昭一氏に応援の声を!

■中川昭一 国会事務所

〒100-8981
東京都千代田区永田町2-2-1 衆議院第一議員会館720号室

TEL:03-3508-7170

FAX:03-3580-5556

メール:info@nakagawa-shoichi.jp



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コメント
この記事へのコメント
>まささん
仰るとおりですよね。現実の危機を見据え、しっかり議論して頂きたいです。
世論の方も、議論すべきという声の方が大きくなっているようですから、政治家もこの声に応えて欲しいです。
2006/11/07(火) 10:42 | URL | spiral(管理人) #-[ 編集]
TB有り難うございます。
核兵器の議論は大いにするべきです。
核兵器を保有しないにしても、議論をしないから進歩がなくて、単なる感情論で終わってしまうのです。
国家の命運に関わることなので、国会議員だからこそ議論すべきなんです。
世界で唯一の被爆国だからこそ議論はしなければいけません。
現実に支那の核兵器が日本の主要都市を照準にしていることは、支那がはっきりと言っているのですから。
2006/11/06(月) 22:21 | URL | まさ #ehuBx04E[ 編集]
>かっぱやろうさん
批判する方々は、対案もなく、ただ観念だけで反対していますよね。
国防について考えるときは、現実に立脚して考えなければ意味がないのに、それすら分かっていないのでしょうね。

>tonoさん
鳩山氏はご自分の過去の発言はもう忘れたのでしょうね。

石原都知事の言葉ですが、まさに仰るとおりですよね。石原都知事のような良識ある政治家が少ないのは残念です。
中川氏の発言には自民党内からも批判が出て、昨日は国対委員長である二階氏までが批判されていましたが、言語道断です。
中川氏には、こうした批判に負けず頑張って欲しいです。
2006/11/06(月) 21:32 | URL | spiral(管理人) #-[ 編集]
鳩山さん
鳩山さんは、昔は逆のこと言ってなかったかなぁ?

石原都知事はメルマガでも言っておられましたね。

>昔司馬遼太郎氏がよく口にしていた言葉を思い出す。「日本人というのは不思議な人種やなあ。多くの連中にとってある種の観念の方が目の前の現実よりも現実的なんやから」

また、9条についても、
>田中美知太郎氏の至言に、「憲法で平和をいくら唱えてもそれで平和が確立する訳はない。ならば憲法に、台風は日本に来てはならないと記すだけで台風が防げようか」

仰るとおりと言いましょうか、現実に国在りて、民有りなのであって、そこに平和がある物では無いのでしょうか?
2006/11/06(月) 10:12 | URL | tono #vFsRzAws[ 編集]
>人の道に外れた行為ではあるけれど、それだって一つの現実だ

ホント、そう思いまスよ。
理想だけで世の中渡ってけるなら世話ありまへん。
中川さんを非難する人たちでスね。
なんか対案出してるんでスかね?
あちしは節穴だから目に入らないだけ?
そもそも議論さえいけないってどゆことなんでしょ。
バカみたいでスよ・・・
2006/11/06(月) 02:17 | URL | かっぱやろう #-[ 編集]
>釣りキチおやじさん
麻生外相への罷免要求がダブルスタンダードであるというご指摘は、私もその通りだと思いました。そうした野党の姿勢をしっかり見ていないといけませんね。
2006/11/06(月) 00:25 | URL | spiral(管理人) #-[ 編集]
>milestaさん
>政治家が自国の防衛策を考えるときに、議論の前に自ら縛りを設けるというのは、他国には考えられないことではないでしょうか。

その通りだと思います。国家存亡の危機が起こった場合には、あらゆる手段を用いて危機を脱し、生き延びなければなりません。
それなのに、自ら縛りを設けた上で議論するような国は、日本だけだと思います。

そして、政治家もマスコミも、自分達がおかしいことに早く気づいて欲しいです。

>かついちさん
日本は今、北朝鮮、中国、ロシアの核の脅威の中にいます。これは厳たる現実です。この現実を直視すれば、核について議論するのは当然のことであり、これを批判し封じようという政治家は、かついちさんの言われるように、いざとなれば逃げ出すような方だろうと思います。
核の議論も含め、国防というものに真剣に政治家が取り組むよう、私たちが声を挙げていかなければなりませんね。
2006/11/05(日) 23:42 | URL | spiral(管理人) #-[ 編集]
「核廃絶に向けた国会決議への冒とく」など、野党は常にやっているではないのか?
国旗・国歌も国会で決議し、法律にまでしていて反対する。
自衛隊の海外派遣もそう。
近いところで、安部総理大臣の選任。
数え上げたらキリがない。
当然、これらの議論も同じように封鎖すべきでしょう。
そうなると、閣僚の辞任要求などできなくなる。
麻生外相の罷免要求は、その意味でダブルスタンダードである。
2006/11/05(日) 23:28 | URL | 釣りキチおやじ #-[ 編集]
一昔前までは
国民の間でも「核武装論」を持ち出そうものなら不謹慎だの非常識だの言われたものですが、今はもうそんな悠長なことを言ってる場合ではないんだという意識が国民には芽生えつつありますね。国民は賢いからそういう危険が間近に迫っているということが分かっています。しかし、未だに野党や与党の一部は寝ぼけたことを言っているのは何とも情けないし、憎たらしいですね。自分で自分の首を絞めているようなもの。いざ攻撃されたらこの国をうっぱらって自分たちは逃げ出すか、命乞いをするかそれくらいしかできないのでしょう、おそらく。そういうとき自分たちはどうすればいいのかを話し合うべきだと中川政調会長も麻生大臣もおっしゃっているのにね。それに、普段は自分の言論の自由は声高に叫ぶくせに、こういった議論を封じ込めるのは矛盾していますよね。言っていることとやっていることが全然違う。だから国民の信頼を失うんでしょうにね。こんな奴らに国の安全を委ねておけません。いざ北朝鮮に核を打ち込まれたら国民をほったらかしにして真っ先に逃げ出すのはおそらく奴らでしょうね。目に見えるようです。
2006/11/05(日) 20:12 | URL | かついち #JalddpaA[ 編集]
「議論をしよう。」という言葉を封じ込めようとする野党は、民主主義を冒涜していますね。そして訴えた先が河野衆議院議長というのが、何ともイヤな感じです。自民党からも慎重論がでているのもおかしい。人気のある中川さん、麻生さんへの嫉妬ではないかと勘ぐってしまいます。
政治家が自国の防衛策を考えるときに、議論の前に自ら縛りを設けるというのは、他国には考えられないことではないでしょうか。それに、ご紹介のテレビ番組からわかるように、国民だっておかしいと思っているのですよね。政治家とマスコミの方がおかしいのだと、いつになったら気づくのでしょう?
2006/11/05(日) 10:14 | URL | milesta #S4B2tY/g[ 編集]
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