『散る桜、残る桜も散る桜』 父祖の思いを受け継ぎ、次の世代へと伝えたい
現在,トリノで冬季オリンピックが開かれ、テレビや新聞でも連日大きく取り上げれられています。そして、日本勢の苦戦が伝えられています。
私は素人で、技術的なことは分かりませんが、日本人選手には精神面で問題があるのではないでしょうか。
日本の息吹(日本会議発行の月刊誌)の中の、福田富昭氏(アテネオリンピック日本選手団総監督)へのインタビュー記事を読んでそう感じました。以下、長くなりますが引用しますので、読んで下さればと思います。

※本文へ行く前に福田氏のプロフィールを記します。
昭和16年生まれ。富山県出身。平成16年第28回アテネオリンピック日本選手団総監督。現在、世界レスリング連盟副会長、(財)日本オリンピック委員会常務理事・選手強化本部長、(財)日本アマチュアレスリング協会会長を努め、またユー・エイチ・アイ システムズ(株)、(株)日本メディア・ミックスの代表取締役社長、フェニックスビジネス(株)の代表取締役会長。(終)

★日の丸を背負ってアテネから北京へ
アテネオリンピックで、日本を世界第5位に導いた福田富昭総監督が語る、日本代表のとしての誇りと使命

◆「日本復活プロジェクト」で世界五位に

ーアテネオリンピックでは、メダル獲得数で世界五位に輝きました

福田 これまで最もメダル獲得数が多かったのは昭和五十九(一九八四)年のロサンゼルスオリンピックの三十二個でしたが、アテネでは金メダルが十六個、銀が九個、銅が十二個で過去最高の合計三十七個のメダルを獲得しました。しかも金メダル十六個という数は昭和三十九(一九六四)年の東京オリンピックの獲得数とタイ記録です。当時は地元開催の記録で、今回は他国での開催ですので、その価値は全く違います。
ーなぜこれほどまでに力を発揮することができたのでしょうか

福田 一つ目は豊富な練習量です。一年半程前からコーチもスタッフも選手と一緒になって国内外の合宿や試合に参加し、皆ほとんど家に帰らず、徹底的に練習をしました。この豊富な練習量が積み重ねられたのは「日本復活プロジェクト」のお陰です。約二百人からなる超党派のスポーツ議員連盟の要請で、日本が勝つために十億円の予算を二年間つけて頂きました。

二つ目は現地での周到な準備です。(中略)周到な準備が勝負の五〇%を決定するのです。

三つ目は選手をサポートする医者、マッサージ士、栄養士、記録班などからなる強化スタッフを各チームにつけたことです。(中略)

四つ目は、お互いが日本代表「チームジャパン」として、日の丸を背負って戦っている意識を強く持たせたことです。

五つ目は国立スポーツ科学センターが完成したことです。私たちは四十一年前の東京オリンピックの時から「日本代表選手が徹底的に合宿できるトレーニングセンターを」と要望してきましたが、四十年を経てようやく科学的にスポーツを分析する施設が完成したのです。

◆胸に日の丸をつけた公人として、アテネへ

福田 勝負を最後に決するのは、気力、根性、闘魂です。精神力の強い者が必ず勝利に導かれる。今、スポーツ界では精神論は古くさいと言われますが、私は最後は精神だと言い続けております。オリンピックに「楽しんできます」という選手の言葉は、我々にとっても不愉快でありました。「平常心で戦います」と言うのならいいけれども、「楽しんできます」「リラックスして戦います」などと言ってはいかんのです。従いまして行く前に全監督、全選手を集めて、「アテネオリンピック日本代表選手団としての行動基本」というものを全員に手渡し、私が読んで説明しました、その内容は以下の通りです。

一、日本代表選手団としての行動規範

日本代表選手団編成方針にある通り、我々は胸に日の丸をつけた公人であり、あくまで日本代表選手団の一員であることを肝に銘じ、全てに規範のある行動を心がけること。

団結式やセレモニー等、公式行事では脱帽の上、姿勢を正し、国旗をまっすぐに見て「君が代」を斉唱すること。

他国の国旗が掲揚されるときも、脱帽の上、姿勢を正し、勝利者に敬意を払うこと。

二、戦いの前の心構え

平常心で集中力を高め、自分が今日まで実践してきたトレーニングに自信をもって試合に臨むこと。(プレッシャーに打ち勝つことの使命)

ルールを守り、相手を敬う気持ちを持つ。(武士道の精神)

ひとりで戦っているのではなく、チーム全員で戦っていることを意識すること。(チームジャパンとしてオリンピックに挑む)

「入賞」を狙うのではなく、あくまで「優勝」を狙え


じつに古いことばかりが書いてあります。しかし二十代の青年に、これらのことをきちっと伝えることが大切なんです。(中略)

◆國の英霊を鑑として

ーレスリングの選手団は大会前に國神社に参拝しました

福田 オリンピックに行く前に、富山英明監督(日本レスリング協会強化委員長)の申し出があり、レスリングの選手団だけで國神社に参拝しました。実は昭和五十九(一九八四)年のロサンゼルスオリンピックで私がレスリングの監督を務めていた時に、日の丸を背負って日本代表として行く選手たちを連れて、國神社に参拝致しました。とりわけ選手たちには遊就館にある特攻隊の方々の遺書を読ませたいと思ったからです。戦いに行く前に、どういう気持ちで戦勝へ行かれたのか。私たちは日の丸を掲げて一列に並び、國神社に参拝し、遊就館を拝観いたしました。まず選手たちは、自分たちと同世代の若者が戦争で亡くなっていることに気づきました。遺書には戦いに行く前の気持ちがしっかり書かれていました。それを読んで選手たちは感動していました。富山監督はその中の一人でした。ちょうど、國神社の問題が騒がれている時期でありましたが、堂々と参拝しました。新聞にも取り上げられましたが、何処からも批判されませんでした。それは堂々と参拝したからでしょう。隠れてこそこそ行くようなことは駄目だと思います。

ーそもそもなぜ國神社に参拝を?

福田 私の父が戦死して國に眠っているということもございますが、私がロサンゼルスオリンピックでレスリングの監督であったときに、日本レスリング協会の村田理事長が「あそこは一回見ておくべきだぞ」と、提案したのです。私は國神社へは毎年正月に参っておりましたし、遊就館もよく知っていましたが、理事長の提案で初めて皆と入って、私も、選手たちも全員が感激しました。

(中略)

福田 私は日本のオリンピック委員会を代表して五月二十五日から二十八日まで、竹田会長、林専務理事と共に中国に行って来ました。反日感情が凄まじいときでありました。私たちは中国オリンピック委員会の会長に「日本が中国に行ったときに、公平な立場で試合をさせてもらいたい。こういう反日感情の中では試合はしたくない」と、堂々と申し上げました。もし、我々が何も言わないで帰ったならば、北京大会で反日が吹き荒れていても良いんじゃないかと言うことになってしまう。そうではないことをきちっと示す必要がある。しかし、こちらの主張が受け入れられるとは限りません。たとえ、北京オリンピックで観衆が日本の敵になったとしても、私たちはそれに負けない精神力をつけて北京大会に臨みたいと思っています。

ー次の目標は

福田 アトランタオリンピックでの世界二十三位の結果を受けて「これでは駄目だ。メダルを倍増していかなければ、日本のスポーツ界が世界になめられる。日本人は強いと言うことを世界に示さなければならない」と思い、選手強化だけでなく、ジュニアや指導者の育成、そのシステムの構築を目指して、日本オリンピック委員会でゴールドプランを立てました。計画では、アテネで二十三個のメダルを獲って、北京では三十個獲ることを目標としましたが、「日本復活プロジェクト」、「国立スポーツ科学センター」の完成などいろいろなことが重なりその上、選手、監督の頑張りで、アテネで世界五位になり、早くもメダル目標を達成してしまいました。(中略)

日本は強く、素晴らしい身体能力と精神力を持っているということを、日本国民にも、世界にも見せたいと思います。それが私たちの次なる目標であり、夢であります。(終わり)



果たして、今回参加されている選手の中に、福田氏が言われているような高邁な精神を持って挑んでいる方がどれほどいるのでしょうか。
あくまで報道を見る限りでの私見ですが、そういう方は少ないように思います。

最後に、文中に出てくる富山英明監督(日本レスリング協会強化委員長)が、昨年八月十五日に國神社内で行われた「終戦六十年国民の集い」に寄せられたメッセージを紹介して終わります。

◆富山英明氏からのメッセージ
私は二十年前、ロサンゼルスオリンピックに臨み、男子レスリング五輪代表選手として國神社に参拝しました。そして遊就館で、国の命運を背負って戦地におもむいた若者たちの遺書を読んで、たいへんな感銘を覚えました。
そのとき感じたことは、私達の先輩、つまり英霊の方々が若い命を捧げて、この国のために戦い、そのおかげで今の日本があるのだということでした。その平和に感謝して自分たちも頑張らなければならないと強く思いました。そして、不安や葛藤を払拭して大会に臨むことが出来たのです。
そして自分がアテネオリンピックの監督になったとき、あのときの感動が忘れられず、選手達に遺書を読ませたい、同じような気持ちを今の選手達にもぜひ伝えたいと思い、オリンピック前に國神社に参拝して、遊就館を拝観しました。今の選手達も、わずか六十年前、命を賭けて戦った同世代の若者がいたことを想い、その英霊の魂に触れることで、何か自信のようなものを感じてくれればと思ったからでした。(終)

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※追記

■荒川静香選手、金メダル獲得おめでとうございます!
荒川静香選手

トリノ五輪・日の丸まとう荒川 - 時事通信 - スポーツ
フィギュア女子、優勝し、日の丸をまとい喜ぶ荒川静香(23日) ... 24日(金)8時20分


荒川「金」、日本救った!!氷の美笑、完璧な演技!(夕刊フジ)

【トリノ23日=久保武司】ついに荒川がやった-。フィギュア女子フリーで、日本の荒川静香(24)=プリンスH=が125.32点の最高点。総合得点を191.34点として、ショートプログラム(SP)で先行していた米国のサーシャ・コーエン(21)、ロシアのイリーナ・スルツカヤ(27)を逆転し、見事に金メダルを獲得した。日本人としては92年アルベールビル大会銀の伊藤みどりを越える快挙で、アジア勢としても初の金メダル。今大会、メダルゼロの危機に陥っていた日本勢を救った。SP4位の村主章枝(25)は惜しくも4位、SP8位の安藤美姫(18)は4回転ジャンプの失敗など、15位に終わった。

荒川がラストのポーズを決めた瞬間、会場全体を轟かすようなスタンディングオベーションが、パラベラ競技場を包み込んだ。8年前、16歳で出場した長野五輪の会場よりも、あらゆる意味で大きな拍手だった。

ライバルのSP1位、コーエンがジャンプのコンビネーションを失敗、転倒するのを目前にした直後の登場。だが、『氷の微笑』とも評される荒川の冷静さが、いかんなく発揮され、動じることはなかった。

曲は、04年の世界選手権で優勝したときにも使用した、プッチーニのオペラ「トゥーランドット」。開会式で、世界3大テノールの1人、パバロッティ氏が熱唱していたことを聞き、直前になって変更した曲。荒川が、頂点に上り詰める予兆は、この時点ですでにあったともいえる。

一人娘として、数々の習い事をしてきた中で、荒川本人が「大好き」と最後まで貫いたのが、フィギュア。中盤、自身の象徴でもあるイナバウアーを決めると、会場から感嘆のため息が。

後半は、「誰も寝てはならぬ」に乗せて、安定したジャンプと、華麗なステップ、スピンの組み合わせで観衆を大いに魅了。テレビ中継したユーロスポーツの実況は、「ジャンプも音楽の選択もパーフェクト!」と最大の賛辞を贈った。

荒川は、2年ぶりに自己ベストを更新。最終演技者のスルツカヤも、転倒があるなどしてスコアが伸びず、荒川の金が決まった。長野五輪に出場後、ソルトレークのチャンスを逃したが、04年に世界選手権を制覇。世界の頂点を極めたことで、プロへの転向を予定していたが、トリノ五輪を期待する周囲の声にあらがいきれなかった。 

「今大会はメダルを取れると思っていなくて、精いっぱい楽しめればいいと思っていました」と荒川は振り返り、「オリンピックの雰囲気を味わえればいいと思っていたので、逆に冷静に臨めたのかもしれません」と付け加えた。

ただ、金メダルが確定すると、「いまだに(金メダルが)信じられない。明日か明後日になって少しずつ実感がわくかも」。

今大会以降、プロ転向が確実視されているが、来月の世界選手権には、「エントリーしているので出るつもりでいます」という。『クール・ビューティー』ともいわれるが、高得点の瞬間、手をたたいて喜んだ。金の瞬間も涙こそなかったが、周囲に笑顔を振りまき、メダルゼロの大ピンチに立たされた日本の救世主となった。 

【女子フィギュア】▽最終成績

(1)荒川 静香(プリンスホテル)191.34点

=SP66.02点、フリー125.32点

(2)コーエン     (米国)183.36点

=SP66.73点、フリー116.63点

(3)スルツカヤ    (ロシア)181.44点

=SP66.70点、フリー114.74点

(4)村主 章枝(avex)175.23点

=SP61.75点、フリー113.48点

(15)安藤 美姫 (中京大中京高)140.20点

=SP56.00点、フリー84.20点 


[夕刊フジ:2006年02月24日17時25分]
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コメント
この記事へのコメント
>我々は胸に日の丸をつけた公人であり

というところ強く同感します。私のような平凡な一般人でも、外国では私の言動が「日本人像」を作るという緊張感を持って過ごしています。世界が注目するオリンピックでは、比べ物にならないくらい多くの人に見られているのですから、日本人として恥ずかしくないように振る舞って欲しいと思います。

我が家は、凄まじい努力で再起を果たした岡崎朋美選手(スピードスケート)を応援していました。開会式は体調不良にもかかわらず「期待してくれている人もいる。風邪をひいたから出ない、というのも自分勝手だから」と出席、4位という好成績にも「国民の皆さんに申し訳ない。」というコメント。「自分さえよければ」という態度の選手が増えている中で、常に「日本の代表」という意識を忘れない姿勢にますますファンになりました。
2006/02/21(火) 09:14 | URL | milesta #4On3Ze.o[ 編集]
>百式さん
百式さんのアドバイスのお陰で、すごく順位が上がりました。ありがとうございます。

>ゆうさん
海外では一部しか放送してないんですね。日本ではNHK-BSで一日中放送しています。
2006/02/21(火) 00:45 | URL | spiral(管理人) #-[ 編集]
年寄り臭いかも知れませんが
個人的な感想として、冬季オリンピックに出場される選手では、
格好(外見)を気にしている方が多いように思います。
ここ最近のことですが、ピアスをじゃらじゃら付けてみたり、
いい年した男の人が茶髪にしたり眉を細くしたり...
普段はおもいっきりおしゃれを楽しんでくれて結構!
しかし大会の場で、しかもオリンピックという場でそれは
ないんじゃない?競技に集中できていない証拠、と私はいつも少々
腹立たしく思っています。
確かにお年頃の娘さんなら多少のおしゃれは許せます。
例えばやわらちゃんの髪をくくるゴムの色とか。
しかし、本番では身だしなみ以外の事に気をそらさないで
もらいたいのです。国を代表する選手である以上
日の丸に恥じない試合にする義務がある、と思います。

私も勝敗の分かれ目は最後は精神面だと思っています。
大会直前に気を引き締め、そして気合いを入れ直すという意味でも
オリンピック参加選手は全員靖国神社に参拝してもらいたいですね。

余談ですが、NHKワールドでは放送権の問題上、
試合の映像は一部しか見られません(涙)。

がんばれ、日本!
2006/02/20(月) 18:10 | URL | ゆう #-[ 編集]
 円谷幸吉さんのような悲劇はかないませんが、ケラケラしているのも考え物ですよね。時代が違うから、少しくらいのプレッシャーはかけたほうが良いかも知れませんね。
 だんだんランキングが上がってきましたね、よかったっす。
2006/02/20(月) 14:11 | URL | 百式 #-[ 編集]
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荒川静香選手,おめでとうございます. アメリカとロシアの国旗を従えて日の丸が掲揚される様は何やら象徴的でさえあり,非常に快感でした.何よりも良かったのは,荒川選手が君が代を口ずさんでくれていたことでした.何しろ今オリンピック初のメダルで,しかも金ですから
2006/02/24(金) 12:56:52 | もののふのこころ