『散る桜、残る桜も散る桜』 父祖の思いを受け継ぎ、次の世代へと伝えたい
今回は、産経新聞平成18年2月16日より、大原康男氏(国学院大学教授)の論文を引用します。

問われるべきは何を『保守』するのか

◆内外ともに続く懸念事項
平成十八年度通常国会始まり、内政・外交ともども熱っぽい議論が交わされている。その中でも皇室典範の改正、耐震強度偽装とライブドア事件、首相の國神社参拝という三つのことがらに注目したい。

周知のように、皇位継承の資格を女史や女系皇族に拡大することと、皇位継承の順位を男女問わず長子優先とすることを内容とする「皇室典範に関する有識者会議」の報告書に沿った典範改正が、内閣府において作成されつつある。

だが、二千年以上も男系主義で一貫してきた皇位継承の原則を根底から覆す暴挙であるとして、これに反対する声も次第に高まってきている。時あたかも秋篠宮紀子殿下のご懐妊という朗報も伝えられ、「今国会で典範改正を」という拙速な動きにも少なからぬ影響を与えよう。

一方、姉歯設計事務所の度重なる不法な工作の発覚を契機に、瞬く間に広がった耐震強度偽装事件と、偽計と風説の流布、さらには粉飾決算によって株価操作を図ったとして検察の強制捜査を受けたライブドアの堀江貴文前社長の逮捕は、わが国の経済界に根深く浸潤していた倫理性の欠如を余すところなく暴露し、御手洗富士夫氏(日本経団連の次期会長)は「倫理無き自由経済は破滅に向かう」と強い危惧の念を吐露した。

相も変わらず小泉純一郎首相の國神社参拝にかたくなに反対するごく一部の近隣諸国に呼応して、足を引っ張ろうとする勢力が国内にうごめいている。

首相は「アジア諸国で、中国、韓国以外に國神社参拝に反対する国はいない」と反論する一方、「それに同調する日本人が大勢いる。私は理解できない」と批判したが、その中には福田康夫元官房長官らの顔もある。

おかしなことではないか。
国会開幕直前の自民党大会で採択された平成十八年度「党運動方針」には「國神社の参拝を受け継ぎ、国の礎となられた方々に謹んで哀悼の誠を捧げ・・・」とあるからである。

さて、以上三つのテーマ、何か三大噺のような取り上げ方に見えるかもしれないが、実はこの三者に共通するキーワードがあるのだ。それは、「国体」である。
◆失われしまった「国柄」
典範の拙速な改正に強く反対する小堀桂一郎東京大学名誉教授は、男系を放棄し、女系を導入する皇位継承制度の改変を「日本の国体変革という致命的な破壊活動」であると最大限の憤激を込めて糾弾している。

また藤原正彦お茶の水女子大学教授は、「市場原理をはじめ、とどまるところを知らないアメリカ化」によって「金銭至上主義に取りつかれた」日本人は、「わが国古来の『情緒と形』」を忘れて「国柄と言うべきもの」を失ってしまったと慨嘆している。もちろん「国柄」は「国体」と同義である。

いまさら言うまでもないことだが、首相の國神社参拝はあくまでも国内問題であり、これに反対する中韓両国に屈して参拝をとりやめたり、國神社の代替姿施設を作ったりするよなことは国家としての自主独立の喪失にほかならない。

実は、「国体」には、「国家の自主独立の体面」という意味もある。英語で言えばmnational independenceに相当する。福沢諭吉がこの意味で使っているが、幕末期に欧米列強の艦船がしきりに来航して深刻な脅威を受けたことを指して、宣明(和文の詔勅)で「国体を損なふ」と表現したのも同様のニュアンスであろう。

◆「草の根保守」構築を急げ
今日では「国民体育大会」の方が幅をきかせて、本来の「国体」の影が薄くなってしまって久しい。

もともと「国体」に充てられた英語が多義的な語であったことは、私が調べた範囲だけでもnational charac-ter,national constitu-tion,national polityなど十数種類もあることでも分かるが、そろそろ「国民体育大会」の方は「民体」とでも称して、伝統的な「国体」の復権を図ってはいかがであろうか。

国会審議の予想外の展開から、秋の自民党総裁選の行方にも不透明感が漂い始めているというが、戦後六十年を経て何よりもまず目指さねばならないのは真正保守の再生であろう。何を「保守」すべきなのか。それは「国体」の「保守」以外にはありえない。そこに立脚した「草の根保守」を質・量にわたって構築・精強化する作業が早急に望まれる。

(引用終わり)


大原氏の言われていることには、私も全く同意です。政治家の方々には、改革することも大事でしょうが、日本の国体が危機にある現在において、何を『保守』すべきなのかを一番に考えていただきたいです。

この話題に関連して、平沼赳夫氏が保守系議員を集めて勉強会を立ち上げるそうです。山陽新聞(平成18年2月15日)より記事を引用します。

平沼氏 勉強会立ち上げへ

郵政民営化関連法に反対し自民党離党を強いられた平沼赳夫元経済産業相が、憲法改正や教育基本法改正などをテーマに超党派の保守系議員でつくる勉強会「真の保守を考える会」を来週にも立ち上げる。平沼氏は皇室典範改正問題では反対派として存在感を発揮した。こうした一定勢力を背景に影響力を強める狙いもあり、自民党執行部は平沼氏の動向を警戒している。

勉強会は、古屋圭司氏や城内実氏ら郵政民営化問題で自民党離党を余儀なくされた無所属議員、落選中の議員をメンバーに発足。自民、民主両党の有志にも呼び掛けるが「自民党執行部からの締め付けはきついだろう」(平沼氏周辺)とみており、当初は十五人程度の参加になる見込みだ。

国会近くに勉強会用の事務局を開設、月二回のペースで改憲や皇室典範改正、人権擁護法案、新たな国立船歿者追悼施設の建設などの問題を議論する。

平沼氏は十三日夜、麻生太郎外相ら同党の有力者三人「士志の会」の会合を開催。麻生氏に「総裁選に出れば応援する。ただし、改革一辺倒の小泉路線は変えた方がいい」と指摘するなど、「ポスト小泉」政局に関与する構えを見せている。
(引用終わり)


平沼氏のような真正保守の方が、このような勉強会を立ち上げて下さるのは嬉しい限りです。

そして、私たち一般の人も参加できる「草の根保守」の会が作られています。是非ご参加下さればと思います。
詳しくは「立ち上がれ!日本」ネットワークのHPをご覧下さい。アドレスは
http://www.tachiagare-nippon.orgです。

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