『散る桜、残る桜も散る桜』 父祖の思いを受け継ぎ、次の世代へと伝えたい
「ゆとり教育」指導要領 来春までに改訂

文部科学省は十七日、学習指導要領を平成十九年度までに改訂する方針を盛り込んだ義務教育の構造改革の行動計画(「教育改革のための重点行動計画」)を策定。昨年秋の中央教育審議会の答申などを踏まえ、当面の諸課題の実行時期を具体的に明示した。

「ゆとり教育」を掲げた現行の学習指導要領は小・中学校で十四年度から、高校で十五年度から実施。教科の内容を大幅に削減したため学力低下を招くとの批判が相次ぎ、その後、発展的内容を教えることができるように部分改正した。国際調査で日本の学力の順位が低下する結果が相次いだことを踏まえ、中山成彬前文部科学相が全面的な見直しを中央教育審議会に要請していた。

文科省では、来月にもまとまる中教審の審議経過報告を踏まえ、国語や理数教育の充実のための授業時数の増加や、総合学習の授業時数を学校裁量で弾力化させることなどを検討していく方針。今回の行動計画では「新指導要領」の理念として、(1)基礎・基本の定着と自ら学び考え行動する力を育成(2)学ぶことや働くこと、生きることの尊さを実感させ、学ぶ意欲を高める(3)基本的な生活、学習習慣を確立(4)国際社会に生きる日本人としての自覚育成-を柱に掲げた。

このほか行動計画では、義務教育の到達目標を明確化するために十九年度に学校教育法を改正▽十八、十九年度に幼稚園教育要領を改訂▽十八年度に教育委員会制度を改正し弾力化▽教職員給与のあり方を見直し二十年春に制度改正-などを定めた。

(産経新聞 平成18(2006)年1月18日より引用)
http://www.sankei.co.jp/news/morning/18pol002.htm
教育問題に詳しい高橋史朗氏(埼玉県教育委員)によると、教育には二つの目的があるとし、

1.人間の内在価値を開発する

2.民族の伝統・文化を継承し発展させる

と言われています。特に2番目は非常に大事なことだと私は思います。

高橋氏も参加参加されている民間教育臨調(「日本の教育改革」有識者懇談会)が作成した教育基本法の改正案の前文には、このように記述されています。

(引用開始)
人類社会は今、幾多の歴史的経験の中で、世界の平和と繁栄の増進、自然と人類との共生社会の実現を目指している。
われれは、この使命を果たすために、広い国際的視野とともに、わが国の豊かな伝統と文化に立脚する新しい教育の意義を自覚しなければならない。
われらは自他の敬愛と協力、自然との調和、多様な文化の受容と共存を培ってきた自然観、生命観、倫理道徳などの誇りある文化を、受け継ぎ発展させ、人類社会に貢献することが、わが国の崇高な使命であることを確信する。
ここに、その使命の実現は教育の力に待つものであると認識し、わが国の教育の新しい基本を確立するため、この法律を制定する。
(引用終わり)

日本は世界一長く続いている国家であり、その中で培われた伝統・文化というものは、世界が今求めているものでもあります。
例えば、自然との関わりで言えば、環境破壊が深刻な問題になっていますが、日本人は自然と共に生きてきました。西洋のように、自然を利用し、征服しようという考えはありませんでした。そういう日本の文化が、環境破壊という現実に対して世界が求めているもので、それを世界に発信していくことは、改正案に書かれているように、日本の崇高な使命だと思います。

しかし、現在の学校教育においては、そのような伝統・文化の継承し、発展させるどころか、男女共同参画(ジェンダーフリー)などの導入で、伝統・文化を否定するような教育がされている現状です。ですから、民間教育臨調の改正案は素晴らしいものだと思います。

学校教育に於いて、子供達が伝統・文化の継承者となりえるためには、まずは古典・現代文を含めた国語(日本語)をしっかりと習得していることが前提となります。
ところが、「ゆとり教育」において、一番削られたのが国語なのです。これでは伝統・文化を継承できるはずもありません。

戦前の教育では、修身なども含め、国語的な教科が全体の約7割を占めていたそうです。戦前の教育者は、教育の目的というものをよく分かっておられたのだと思います。

私は、学校の教科はどれも大事だと思いますが、上記で述べた理由で、何よりも国語が一番大事だと考えています。
司馬遼太郎氏は、著書の中で、国語についてこのように書かれています。

国語(日本語)は、日本文化二千年の所産であるだけでなく、将来、子供たちが生きてゆくための唯一の生活材であり、精神材であり、また人間そのものを伸びさせるための成長材でもある。
(引用終わり)

今度の改定では、是非ともこの国語の大事さを考慮した内容にして頂きたいです。

◆民間教育臨調HP
http://www.kyouikukaikaku.net

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コメント
この記事へのコメント
確かに
小泉自民党を大勝させた責任は国民にありますので、総理を「思い上がらせる」ような選挙活動・投票活動はよくよく見極めが必要であっただろうと、今つくづく感じているところです。

 日本の教育は今ちょうど転換期を迎えているところだと思います。本屋をのぞいてみると、戦前使用されていた修身や道徳などの教科書の復刻版を多く見かけるようになりました。現在の若者にもわかりやすい表現で改良されているので、これは絶対皆さんにお勧めしないといけないなと思いました。
一つは「愛国心の教科書-誇り高く生きるための五十の話(渡邊毅著)」もう一つは「道徳の教科書-善く生きるための八十の話(同著)」です。戦前の教科書でも教えていた歴史上の偉人の逸話や、日本とは、日本人とは何かを問いかける内容の濃い教科書的なつくりになっています。是非読んでほしいと思います。
勝手に本の紹介をして申し訳ございません。
2006/01/20(金) 08:23 | URL | かついち #xtsQx3EI[ 編集]
>かついちさん
私は大して勉強してないので、お恥ずかしい限りですが、文部省の方々をはじめ、教育に携わる方々には、国語の大切さを認識して頂きたいです。

それから、私は真っ当な歴史観や保守の考えを持った方が、強いリーダーシップを発揮して下さるのは良いと思っているのですが、小泉首相には不安を感じます。
この問題に関してもそうですし、歴史観も私が知る限りでは、戦後教育をそのまま受け入れている感じですしね。

かついちさんのように、首相の政治手法が独裁的だと感じる面も確かにありますが、これは先の選挙で大勝し、国民の支持を受けていればこそ出来ることです。
ですから、私たち国民は、よくよく熟慮して投票しないといけないと思います。

>milestaさん
>どれだけ国語が出来るかで人生の豊かさが違ってくると思うと、国語教育は絶対におろそかに出来ません。

本当にその通りだと思います。キレる子供が多いのも、milestaさんの言われる通りで、学校でも国語教育をもっと充実させてくれればと思います。

milestaさん、は海外にお住まいなので、お子様への国語教育は大変でしょうね。しかし、良い旦那様がいらっしゃるので大丈夫のようですね!

>いざりうおさん
私が国語が一番大事だと考えているのは、テストの問題は全て日本語で書かれており、問題文を正しく読み解く力がないと駄目だから、という理由もあります。
いざりうおさんが書いて下さったお話は、まさに国語教育を疎かにしている典型例ですね。
2006/01/20(金) 01:25 | URL | spiral(管理人) #-[ 編集]
基本から抜けている
以前、数学を教えて欲しいと頼まれたとき、その子に、数学の問題文一行につき2~3字の読めない漢字があり、数学云々の話ではないと吃驚した経験があります。
2006/01/19(木) 22:59 | URL | いざりうお #-[ 編集]
小坂文部科学大臣への質問を募集
小泉首相のメルマガで小坂文部科学大臣への質問を募集しています。
-----------------
小坂大臣に聞いてみたいことをお寄せください。
「テーマ」欄に「小坂大臣に質問」とご記入ください。 100字以内で、1月21日(土)までにお願いします。
ご記入はこちら http://www.kantei.go.jp/jp/forms/dokusha.html
-----------------
取り急ぎお知らせまで。
2006/01/19(木) 10:18 | URL | milesta #-[ 編集]
国語力は人の人生を左右する
国語が大切な理由は、最後の司馬遼太郎氏の言葉に集約されていますね。

子供を見ていると解りますが、物事の理解や思考のレベルは語彙のレベルを越える物にはならないし、他人とのコミュニケーションもまた然りです。どれだけ国語が出来るかで人生の豊かさが違ってくると思うと、国語教育は絶対におろそかに出来ません。

キレる子供が多いという現象も、言葉の使い方を知らないため自分の思うことが伝わらずにカッとしたり、言葉を考えるより行動に出た方が早いという場合もあるのではないのでしょうか。
そう思って我が家では「子供達に自分の不満や思いをきちんと表現できる国語力を持たせよう」という方針をたてていますが、母親は一緒になってカッとなってしまいがちなので、これは主に父親の仕事となっています。(笑)・・・ということは、私の国語力向上も図らねばなりませんね。(苦笑)
2006/01/19(木) 09:46 | URL | milesta #4On3Ze.o[ 編集]
国語は日本人の根幹
近年の国語力の低下は非常に嘆かわしい事態ですね。日本人なのに漢字も書けない、読めない。何も自分の国の言葉を表現するだけのことなのに、根本のところでつまづいているようでは、本当にこの国の将来が危ぶまれます。
以前から文部科学省のお役人に対し、「何考えてやってきているんだろう」と半分彼らを軽蔑する目で見ているのですが、「この人たちに日本の教育方針を決められてたまるか」という思いが徐々に強くなってきました。
日本人より外国人の方が日本語がうまかったりするのを見ていると、恥ずかしくなってきませんか?私は非常に恥ずかしく思います。昔私は親によく漢字練習をノートが真っ黒になるほど練習させられました。それが今にきちんと生きていると、自信を持って言えます。
何も共産系や左翼に遠慮して、教育方針を決める必要などないのです。いいところは残し広めていき、悪いところは改めていい方向に持っていく。それを広く国民に問い、いろいろな提案を出してもらう。これが正しい民主主義のやり方です。一方がもう一方を駆逐するやり方は独裁と何ら変わりません。私自身、小泉総理のやり方は独裁とあまり変わりないのではないか、と最近強く思うようになりました。
2006/01/19(木) 08:13 | URL | かついち #xtsQx3EI[ 編集]
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 つい二~三十年前までは、主な通信手段の一つとして電報が重要な役割を果たしていましたが、その文面たるやカタカナのみ。字数をケチるため、句読点を省く場合も多々ありました。こ
2006/01/19(木) 23:00:59 | 釣りキチおやじの言いたい放題