『散る桜、残る桜も散る桜』 父祖の思いを受け継ぎ、次の世代へと伝えたい
皇室典範改正案、高まる見送り論
安倍氏「党議拘束」真意は、徹底論議のメッセージ?


政府が通常国会への提出を目指す女性・女系天皇を認める皇室典範改正案について、政府・与党内で「見送り論」が高まっている。女性天皇と女系天皇の違いを理解していない国会議員もまだおり、「これから(認識を)深めていく必要がある」(久間章生自民党総務会長)ためだ。十日には、女系天皇容認に慎重とされる安倍晋三官房長官が基本的には党議拘束が望ましいとの見解を表明したが、これも「実は法案提出のハードルを上げるための深謀遠慮」(政府関係者)との見方が出ている。

▼女性と女系

皇位継承は有史以来、父方に天皇を持つ男系で維持され、一度の例外もない。しかし、改正案を審議することになる国会議員でも、過去に十代八人いた女性天皇と、一人も存在しなかった女系天皇との区別がついていない者が少なくない。

さらに、現在、皇位継承順位一位の皇太子さまが四十五歳、二位の秋篠宮さまが四十歳とまだ若く、実際に皇位継承の危機が訪れるのは「三十-四十年後」(研究者)とされる。このため、「通常国会でやらなければならない緊急性はない」(久間氏)との国会提出見送り論が出ている。

また、政府の「皇室典範に関する有識者会議」が、わずか十カ月、延べ約三十時間の議論で女系天皇容認を打ち出したことに、「知らない間に、一年くらい話をして決めるのがいいのかどうか」(自民党参院幹部)という反発もある。

▼男系派の攻勢

自民党内でも、当初から女系天皇への反対・慎重論が強かったわけではない。

最初は男系継承維持を主張する皇室研究者や文化人らが徐々に声を上げ始め、後には皇族(皇位継承順位五位)である寛仁親王殿下や、旧皇族方が拙速な女系天皇容認に警鐘を鳴らした。こうした中で「勉強すればするほど、安易な女系天皇容認に危機感が募った」(若手議員)という議員が増えたようだ。

昨年秋ごろから、皇室典範改正に反対する国民集会もたびたび開かれており、十九日には、全国の神社の宮司約五百人が憲政記念館で「拙速な皇室典範改正を阻止する決起集会」を開く。

超党派の保守系議員二百四十二人でつくる日本会議国会議員懇談会は今月中にも、政府の皇室典範改正案の対案を公表する予定。懇談会会長の平沼赳夫元経済産業相は、このほかにも女系反対派による議連結成を目指しており、男系維持派が攻勢を強めている。

▼安倍氏の真意は

こうした中、自民党内には「この問題は、議員個々人の思想信条にかかわり、党議拘束はなじまない」と自主投票を模索する意見もある。ただ、安倍氏は記者会見で「内閣提出法案は今まですべて党議拘束がかかっている」と述べ、あえて党議拘束を求めた。

この発言に対し、女系推進派には、安倍氏が女系天皇容認に転じたと解釈する向きがある。しかし、安倍氏と個人的に親しい日本政策研究センターの伊藤哲夫所長は十四日の皇室典範改正に反対する国民集会で、「党議拘束をかけずに自主投票とすると、野党の賛成票もあり、かえって成立してしまう。安倍氏の発言は、自主投票という形で法案を葬り去るのは難しいので、党内で法案提出は認めないとなるよう徹底的に議論してほしいとのメッセージだと思う」と解説した。

小泉純一郎首相は記者団に対し、通常国会で改正案を提出する考えを示しているが、首相周辺は十六日、「党内の客観情勢をみると、今国会中に成立できるとは思っていないだろう」と明かした。

                   ◇

【用語解説】女性天皇と女系天皇

女性天皇は文字通り女性の天皇で、これまで109代明正天皇、117代後桜町天皇など10代8人がいたが、いずれも父方に天皇の系統を持つ男系女子。皇后だった未亡人か独身の皇女で、即位後に結婚したり、出産したりした前例はない。一方、女系天皇は、母方に天皇を持つ天皇という意味で、歴史上、存在しない。皇室典範が改正されて皇太子ご夫妻の長女、愛子さまが皇位を継承し、その子供が即位すれば、男女を問わず史上初の女系天皇となる。

(産経新聞 平成18(2006)年1月17日より引用)
http://www.sankei.co.jp/news/morning/17pol002.htm



記事中に、「安倍氏の真意は」との小見出しで、1月14日に行われた皇室典範改正に反対する国民総決起集会での、日本政策研究センター所長の伊藤哲夫氏のスピーチが取り上げられています。
この伊藤氏のスピーチでは、改正反対運動の取り組み方について述べておられたので、そのスピーチを紹介します。
私は、これからの運動にかかわることをお話させて頂きたいと思います。

私が今、大変危惧しておりますのは、先日新聞報道がございましたように、自民党の中に、皇室典範改正法案の採決を自主投票にしようという動きがあることです。
というのは、私は正式に調査したわけではございませんが、現在の国会議員の意識状況をみますと、いきなり国会に法案が提出されて自主投票ということになりますと、恐らく法案は通ってしまうと思います。
仮に自民党の票の賛否が半々であっても、それに野党票が加わるわけですから、自主投票でこの法案を葬り去るのは難しいと思います。しからばどうすれば良いのか。

これは、政府から自民党に国会上程の前に法案を事前審査という形で、自民党内閣部会の審査にかけます。そこでの議論において、心ある議員に頑張って頂いて、党議決定をさせないと、この法案の上程を認めないということで、徹底的に抗戦して頂くと。そして、ついにこれほど反対が多ければ、自民党としてはこの改正法案を了承するわけにはいかないということになり、この法案は国会に上程出来なくなります。

そういう意味で、私は自民党の内閣部会における戦いが全てを決するというふうに思っています。

内閣部会は、別に内閣部会の委員だけが参加するわけではなく、自民党の全議員に出席の資格がございます。我々の知っている議員に呼びかけをして、この内閣部会に出て延々と、最後の最後まで絶対にこの法案提出は認めないんだということで論陣を張って頂く。
そのためには、党議決定をさせないというのが大前提になります。党議決定をさせないとう意味で、党議決定をするかしないかということが論点になります。その先には、党議決定をすれば、その結果党議拘束がかかります。それで、安倍官房長官が党議拘束をかけますと発言したことに対して色々な反応がありますが、これは私の深読みでございますが、官房長官のある意味メッセージだと思います。いわゆる党議拘束をかけなくてもいいように、自民党の内閣部会で徹底的に議論してくれというメッセージだと私は理解しております。(終わり)



この集会での登壇者のスピーチの時間は、一人2分半しかなかったので、このスピーチの補足として、日本政策研究センターHP内の、関連文章の一部を引用します。

(引用開始)
要するに「この内閣部会が全てなのだ」ということを皆が認識して、これからの活動をどう展開するかがポイントになる、とわれわれは考えております。

われわれにできることは一人でも多くの自民党の議員にこの問題の重大さを知らしめ、男系で継承されてきた「125代の重み」を理解してもらうことだと考えます。

国会議員は国民の世論によって動きます。心ある保守系の国民が挙ってこの問題に反対しており、また国会議員一人ひとりの行動に注目しているという事実がわかれば、彼らも真剣に勉強し、反対の行動にも立ち上がるでしょう。その意味で、心ある国民と国会議員の両方を視野においた運動が必要だと思うのです。

この皇室典範改正を巡る政府内部の動きは、既に7年前くらいから始まっていたといわれております。今年(平成17年)に入ってからの「有識者会議」の議論はあくまでもセレモニーで、筋書きは既にできあがっていたというのです。当然、宮内庁もそれとは無関係ではないでしょう。つまり、宮内庁もしっかり一枚かんで「女系容認」の動きが進められていたということです。これは実に問題だというべきではないでしょうか。

心ある国民の総決起で、皇室典範改正を阻止するまで頑張りたいと思っております。(引用終わり)

※全文はこちらをご覧下さい
http://seisaku-center.net/sunbbs/

◆全国議員サイト
http://gikai.fc2web.com/
※皆様の地元選出の自民党議員さんがいらっしゃたら、是非お声がけをお願いします。


◆集会情報

皇室典範改悪阻止!!関西集会
小泉首相の私的諮問機関である「皇室典範に関する有識者会議」により、歴史と伝統を全く無視した、「女系・女性天皇ありき」のとんでもない報告書が出されました。
このままでは、二千年以上続いた日本の国体・国柄が、今、一部の人々の手によって無くされる危機が迫っています。
東京で、数多くの反対行動がなされる中、ここ御皇室のふるさとでもある近畿地方においても、このでたらめな皇室典範改悪に対する動きに反対の声を上げねばなりません。
皆さんと共に、日本の国柄を守る集会を開催しようではありませんか!

と き:平成18年1月29日(日)13:30~16:30
ところ:西宮市 プレラホール
(西宮市高松町4-8 プレラにしのみや5階 TEL 0798-64-9485)
講 演:八木 秀次 高崎経済大学教授

参加費:無料

主催:皇室典範を考える関西有識者会議
http://yushikisha.ekansai.com/



拙速な皇室典範改正を阻止する決起集会
~皇室の歴史と伝統を軽視する皇室典範の拙速な改正に反対します~

昨年11月、「皇室典範に関する有識者会議」が小泉首相に提出した報告書を受けて、政府は女系天皇の導入を柱とする皇室典範改正法案を本年の通常国会に提出する準備を進めています。

皇室典範は日本の国柄の根幹に関わる重要な法律ですが、今回の改正への動きは、125代にわたって男系によって受け継がれてきた皇位継承の歴史と伝統を軽視したものです。

こうした事態を看過することはどうしてもできません。私どもは、拙速な皇室典範改正を阻止するため、止むに止まれぬ気持ちから全国の神職をはじめ神社関係者が参集し、決起集会を下記の通り開催することと致しました。

趣旨にご賛同いただける方のご来場を心よりお待ちしております。

●日   時:平成18年1月19日(木曜日)

       開場12:30

開会13:00~14:00(終了予定)

      (主催者挨拶、有識者による提言、要望書採択ほか)


●会   場:憲政記念館 (入場無料)

       東京都千代田区永田町1-1-1

 電話 03-3581-1651

       地下鉄「永田町」「国会議事堂前」下車5分

●主   催:神道政治連盟

●お問合せ:神道政治連盟中央本部
       151-0053 東京都渋谷区代々木1-1-2
詳細はこちらで
http://www.sinseiren.org/koushitu/syukai.htm
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コメント
この記事へのコメント
>百式さん
昨日の狼のテンプレートは、私も良いなと思っているのですが、タイトルが縦長に表示されてしまうという問題があるので、今、テンプレートの製作者の方にご無理を言ってデバックして頂いてるところです。
ですから、その作業が終わったら、テンプレートを変更しようと思っています。
2006/01/25(水) 00:06 | URL | spiral(管理人) #-[ 編集]
いいっす!
 かっこいいですよ!すみません、タイトルとは関係なく左上の月と狼のシルエットの事です。若い頃、平井和正のウルフガイを読んで以来、狼のファンなんですよ。
2006/01/24(火) 22:21 | URL | 百式 #-[ 編集]
>ハハサウルスさん
拙ブログの記事を紹介して下さってありがとうございます。
私もこの問題に関しては、出来るだけのことをしようと思っています。
私もまだ不勉強なので、宜しくお願いします。
2006/01/20(金) 00:45 | URL | spiral(管理人) #-[ 編集]
リンクさせて頂きました
こんにちは。

皇室典範改正について、spiralさんの記事で勉強させて頂いております。今回、私の拙ブログの記事中、こちらの記事を紹介させて頂きました。微力ではありますが、ちっちゃなことからさせて頂こうと思っています。今後もお教え下さいね。
2006/01/19(木) 16:50 | URL | ハハサウルス #-[ 編集]
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