『散る桜、残る桜も散る桜』 父祖の思いを受け継ぎ、次の世代へと伝えたい
今回は、宮崎正弘氏のメルマガより、1月14日に行われた皇室典範改悪阻止!国民総決起集会の報告を引用します。

「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成18年(2006年)1月15日(日曜日)
         通巻1354号 臨時増刊号

女帝容認反対、皇室典範改悪阻止
 あの嵐と冷雨の日比谷野外音楽堂に豪雨をついて数千の“熱衆”
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14日、東京も嵐の天候、冷雨のなか、日比谷野外音楽堂に朝から数百の単位で人々がすいこまれている。
開場前に「熱衆」は、すでに1500人。
傘、傘、傘。炊き出しの豚汁や、ほっかほっかカイロ差し入れ。あの豪雨のなかを女帝反対デモもおこなわれ、ずぶぬれになりながらもデモにも1000人以上が参加した。カンパ箱にも浄財が多くあつまり、この熱狂は、冬の寒さを吹き飛ばす勢いだった。

スピーカーも予告通り、ほぼ全員が揃った。
井尻千男、伊藤哲夫、伊藤玲子、遠藤浩一、大高未貴、小田村四郎、加瀬英明、河内屋蒼湖堂、小堀桂一郎、田久保忠衛、中西輝政、名越二荒之助、西尾幹ニ、西村幸祐、荻野貞樹、宮崎正弘、三輪和雄、百地章、八木秀次、渡部昇一の各氏。一時からはじめて、一人二分という制限(守れるわけないでしょ)。
それでも合計21人の弁士は100分で演説会を終えた。

会は冒頭、参加者全員による国歌「君が代」斉唱で始まり、各スピーチのあと、決議文を古賀俊昭都議が代読した。満場一致で決議。会の最後には「天皇陛下万歳」を全員で三唱、そのまま参加者はデモ行進に発、会場から銀座、東京駅まで二キロを行進し、女帝容認がいかに危険かを街ゆく人々にも訴えた。
伝統重視の国民が、いよいよ立ち上がったという騎虎の勢いがあった。
 ◎


(当日の宮崎正弘の発言は以下の通りです)

「昭和42年に文豪・三島由紀夫はバンコックに長期滞在しています。タイを拠点にラオス、カンボジアに足を延ばしています。テレビ報道もされた東大全共闘との対決のときに三島さんは、「諸君らが天皇を守ると言ってくれたら共闘する」と発言しましたが、文化概念としての天皇制の重要性を主張した三島に対して、左翼の学生達は冷笑しただけでした。
当時、ラオスもタイも王室尊敬の念は変わらず、とくに、パテト・ラオという共産主義ゲリラさえ、国王を推戴する「王政共産制度」なるものを模索しているように見えた、と三島さんは『文化防衛論』の最後の箇所で言っております。
三島由紀夫が取材した当時の東南アジアはいずれも政情不安とベトナム戦争の悪影響がもろにふりかかり、共産主義が猛威を振るっていました。

その後、ベトナムは共産化され、カンボジアではポルポトの二百万虐殺があった。カンボジアは国王制度こそ存続したが、国土は荒廃し、いまのカンボジアは嘗ての歴史的文化的伝統は残っていない。荒廃の土地です。
ラオスでは巧妙に国王制度が廃止され、いまや旧国王の親族と末裔は古都のブルンパパンに生活しているだけ、その現場を筆者はみてきたばかりです。
それが現実、もし日本が女帝を認めると、そして数十年後にもし、配偶者が共産主義者であったり、外国人であったりしたら、私たちは今日のカンボジアを、あるいはラオスを笑えるのでしょうか?

『文化防衛論』のなかで、三島さんは、次のように言い残しました。
「タイの共産系愛国戦線が国王讃歌を歌って団結を固め、ラオスの三分の二を占拠する共産勢力、パテト・ラオが国王へ変わらぬ敬愛を捧げるなど、共産主義の分極化と土着化の実例を見聞した。
 
(中略)象徴天皇制を支持する国民が、代議制民主主義を通じて平和裡に、『天皇制下の共産政体』を容認するかも知れない。およそ言論の自由の反対概念である共産政権が、文化の連続性を破壊することは言うまでもない。文化概念としての天皇は崩壊して、狡猾な政治的象徴として利用されるか、のちに捨てられるか、その命運は決まっている。
このような事態を防ぐには、天皇と軍隊を栄誉の絆で繋いでおくことが急だ。その他に確実な防止策はない」。

この四十年ちかく前になされた三島さんの預言は、なんと慧眼であったことでしょうか。
日本が崩壊しかねない危機は目の前にあります!」
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(C)有限会社・宮崎正弘事務所2006 ◎転送自由。転載は出典を明記。


◆追記
1月15日にテレビ朝日系列で放送された「サンデープロジェクト」にて、民主党の前原代表が、「少し過激な発言になるかもしれませんが」と前置きした上で、「側室制度がない中で男系が維持できるかどうかというのは、生物学的に疑問だと思っています。今の国民が側室制度はダメだというなら、私は女系天皇も止むなしだと思っています」と発言。
女系容認の立場を表明しました。

◆前原氏の話が記事になったので引用します

女系天皇:「女系天皇もやむを得ない」 前原代表

民主党の前原誠司代表は15日のテレビ朝日の報道番組で、母方が天皇の血筋を引く女系天皇について「側室制度がない中で男系が維持できるかは生物学的に疑問。女系天皇もやむを得ない」と述べた。政府は女性・女系天皇容認が柱の皇室典範改正案を通常国会に提出する方針だが、民主党は対応を決めていない。同党内には鳩山由紀夫幹事長ら女系天皇に慎重な意見もあり、今後論議を呼びそうだ。

前原氏は「女性天皇は賛成。女系天皇には慎重だったが、さまざまな意見を聞いて(変わった)」とも語った。

毎日新聞 2006年1月15日 17時33分


◆前原氏の発言についての続報です

前原代表の「女系天皇容認」発言、民主党内に波紋

民主党の前原代表の「女系天皇容認」発言が党内で波紋を呼んでいる。

同党は昨年の衆院選の政権公約(マニフェスト)で女性天皇を容認したが、母方が天皇につながる女系天皇については賛否が分かれている。

民主党は16日、幹部が協議し、党内に検討チームを作り、慎重に意見集約する方針を決めた。

前原氏は15日のテレビ番組で、政府が通常国会に提出予定の女性・女系天皇を容認する皇室典範改正案について「側室制度がだめなら、女系もやむなしだ」と賛成する考えを表明した。

この発言直後、党役員室長の細野豪志衆院議員ら前原氏に近い議員が連絡を取り合い、対応に追われた。鳩山幹事長ら党内の一部に「(女系天皇は)日本の歴史の中で経験がない話なので、慎重に是非を検討する必要がある」との慎重論があり、「代表の発言が党内の火種になりかねない」(側近)と心配したためだ。

前原氏は16日、党幹部に電話し、「思いつきで発言してしまった。党内にそれなりに重みのある人をトップにすえて党内で議論したい」と釈明した。近く発足する検討チームは、女系天皇への賛否や、皇室典範改正案の国会での採決の際、党議拘束をかけるかどうかなどを協議する。

(2006年1月16日23時43分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20060116i417.htm



このような重大な問題に対して、民主党の代表である前原氏が「思いつきで」発言されたというのは、驚くほかありません。前原氏には、猛省して頂き、真摯にこの問題について学んで欲しいです。

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コメント
この記事へのコメント
spiral様
ご返事と「三島由紀夫研究会」サイトのご紹介有り難うございました.
メールがあるようですので,お聞きしてみようと思います.
やはり,鈴木邦夫氏の脳内妄想のような気がしてきました.
2006/01/17(火) 20:25 | URL | kousotsudr #/d4JJU.o[ 編集]
>kousotsudrさん
初めまして、コメントありがとうございます。
三島氏が女系容認だという話は、私は初めて聞きました。ちょっと信じられない話ですね。
私では何とも分かりかねるので、「三島由紀夫研究会」というHPがあるので、こちらでお尋ねされてはどうでしょうか?
http://www.nippon-nn.net/mishima/contents/
力になれなくてすいません。
2006/01/17(火) 01:48 | URL | spiral(管理人) #-[ 編集]
三島氏は女系容認派なのか?
はじめまして.いつも拝読させていただいております.
三島氏の発言に言及されておられるので質問させていただきたいのですが,彼は女系容認派なのでしょうか?
一水会の鈴木邦夫氏が自身のHPで言っておられるようですので.
あの三島氏が明らかに国体の破壊に繋がる事が解る女系を認めているとは思えないんですよね.ネット上にはそれらしい発言は探せなかったです.
これは以前,拙ブログでも取り上げてみたんですが,何せ超マイナーブログでして誰にもお答えいただけなかった経緯があります.

2006/01/16(月) 21:42 | URL | kousotsudr #fzXxwl2E[ 編集]
>きゃべじんさん
コメントありがとうございます。
この問題について大変的確な分析をされていて、感心しました。私もきゃべじんさんと同意見です。
ともかく今はまだ国民の間に正確な天皇家や皇統に関する知識が伝わっていないので、きゃべじんさんが指摘した点に気をつけながら、それを伝えていかないといけないと思っています。
2006/01/16(月) 01:05 | URL | spiral(管理人) #-[ 編集]
女系容認の真意
はじめまして。
この件は、前原氏だけでなく事実認識が甘いままの意見が一人歩きしている気がします。
そのうえで私の気になったことは以下のことです。
(1)天皇制は国民に支持されている。
   これだけ議論が錯綜してきても、
   ニューズウィークとか社民党意外からは廃止の声が出ない。
   逆に天皇制は支持されているのだなと確認できた。
(2)天皇制を維持するためなら女系やむなしと思っている。
   ここが問題。
   おそらく多くの国民は、
   ・他に手段がないから仕方ない。
   ・男系にこだわる理由が分からない。
   と思っている。
   逆に言えば、
   ・女系で近親であり、男系でもある旧皇族がいる。
   ・天皇制にとって男系が致命的に重要
   という2点をしらない。
   女系反対運動はこの2点を徹底的に広報すべき。
(3)旧宮家の復帰に違和感がある。
   ここも致命的な点で、女系反対だけだと反対運動は行き詰まる。
   解決策としての男系子孫の養子という案を受け入れさせないと敗北する。
   しかし、一般国民は、天皇を崇敬する気持ちがあればあるほど
   「600年以上にわかれた」「60年前から民間人」が天皇になることに違和感がある。
   この違和感を解消させなければならない。
   ・候補者は男系としては600年前に枝分かれだが、昭和天皇の血を引いている近親者であること。
   ・ 宮家の廃止はGHQに強制された形上で、
     そんな法律以前に600年以上宮家はそれとして扱われてきた。
     という説明をして、自然に養子縁組を受け入れさせるべき空気を醸成するべき。
(4)愛子内親王を天皇にすることには反対しない。
   ここを争点とすると敵の思う壺。
   愛子天皇が誕生するか、それとも養子された新天皇が即位するかはこれから議論すればよい。
2006/01/15(日) 15:31 | URL | きゃべじん #mQop/nM.[ 編集]
少し状況を説明すると、皇室典範改正については、今、大きな問題になっているので少しだけ聞いてみた、という感じでした。ですから、すぐに次の話題へ移ってしまい、詳しいお話は殆どされませんでした。
ただ、前原氏ご自身が、「この問題に対して公の場で意見表明をしたのは初めてです」と言われていたので取り上げました。
前原氏は、首相の靖国神社参拝には反対されている方なので、連綿と続いてきた皇統の重みについて、どこまでご理解されているのか、もう少しお話を聞いてみないと分からないなと私は思いました。
2006/01/15(日) 14:36 | URL | spiral(管理人) #-[ 編集]
言葉通りに解すれば
前原氏は基本的に女系天皇を容認しているわけではなく、男系を維持すべきとお思いなのでしょうが、あらゆる手を尽くしてそれでもダメ(国民世論が側室制度にNOである、旧宮家の復帰もNOである)ならば女系もやむを得ない、という意見だと思います。
私は側室制度には慎重な考えです。確かに皇位継承資格者が圧倒的に不足する現状からでは、丈夫なお子様をお産みになる方をもう一人天皇・皇太子の側室に、という意見もうなずけます。しかし、今の日本の社会で側室=一夫多妻制を認められるかといったらちょっと疑問です。もっと広い味方で、少子高齢化社会の深刻化を考えれば、社会保障を充実させることと同時に、一夫多妻制を国民の制度として復活させれば、少子高齢化社会も一気に解消されると、あくまでも私の頭の中ではそう思うのですが、実際そう簡単にいくものではありません。やはり天皇家と国民は同等のレベルで考えてはいけないと思うし、男系維持を守りたいとするなら、本気で国民の意識改革を覚悟しなければいけないと私も思います。
2006/01/15(日) 13:58 | URL | かついち #xtsQx3EI[ 編集]
前原氏は本当に女系容認しているのか?
サンデープロジェクトを見ていなかったので、あくまでも私の思い込みの意見ですが・・・
前原氏は、男系維持のためには側室制度も復活させるべき、側室も認めない、女系も認めない、というのはムシがよすぎませんか?ということを言いたかったのではないでしょうか。つまり、本気で男系維持したいのであれば、国民もそれ相応の覚悟が必要ですよ、ということを言いたかったのではないか、と。

私は、旧宮家の復活も、側室制度も、男系維持のためには必要だと思います。確かに「側室」など時代錯誤のようにも聞こえますが、そもそも天皇には人権などない(というか超越した存在)な訳ですから、我々平民レベルの倫理観などで判断すべきではないと思うのです。皆さんはどうお考えでしょうか。
2006/01/15(日) 12:23 | URL | #-[ 編集]
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