『散る桜、残る桜も散る桜』 父祖の思いを受け継ぎ、次の世代へと伝えたい
女系天皇議論
寛仁さまの発言に憂慮 宮内庁長官

三笠宮寛仁さまが月刊誌などで、女性、女系天皇を容認した「皇室典範に関する有識者会議」の議論を批判したことについて、宮内庁の羽毛田信吾長官は十二日の定例記者会見で「今年になっていろいろ(発言が)出ているので憂慮せざるを得ない。正直『困ったな』という気持ちが強い」と述べた。

羽毛田長官は、皇室典範の改正は、政治的な事柄と指摘し「皇室の方々が発言を控えていただくのが妥当」と、あらためて強調した。
(山陽新聞1月13日号より引用)



この羽毛田信吾長官の発言には、「正直『困ったな』」と私は思いました。
有識者会議のメンバーと同じく、皇室について全くの無知な方が宮内庁長官をされているのですから、嘆かわしい限りです。

記事中にある、寛仁親王の月刊誌でのご発言というのは、文藝春秋2月号の、寛仁親王へのインタビュー記事のことです。羽毛田長官は「困ったな」と述べていますが、大変素晴らしい内容なので、是非お読み下さればと思います。
このインタビュー記事のことが産経新聞に掲載されていたので引用します。


寛仁親王殿下「短期間で結論、拙速」 女系天皇容認改めて批判

「皇室典範に関する有識者会議」が女性・女系天皇を容認したことに関連し、寛仁親王殿下が10日発売の月刊「文芸春秋」2月号で、現在の男系維持のために旧皇族の復帰など「さまざまな選択肢があることを認識し、今すぐ決める必要はない」と発言し、同会議の結論を拙速と批判されていることが8日、分かった。同会議の議論では皇族からの意見を求めておらず、今回のご発言は、次期国会での典範改正審議に微妙な影響を与える可能性もある。

「天皇さまその血の重み-なぜ私は女系天皇に反対なのか」の見出しで、ジャーナリストの櫻井よしこさんと対談されている。

この中で寛仁さまは皇室の伝統を「神話の時代から延々と男系、父方の血統で続いてきた」と位置付け「この血の重みには誰も逆らえなかった」と強調。国民にも「血統に対する暗黙の了解、尊崇の念」があると主張された。

史上8人いた女性天皇と女系天皇の違いを指摘した上で、民間人が女性天皇の夫になることが続くと「一般の家と変わらなくなる」との危機感を表明。女系天皇の容認は「日本という国の終わりの始まりではないか」とし、男系維持のため、戦後に皇籍離脱した旧皇族の子孫が、断絶した秩父宮家や高松宮家の祭祀(さいし)を継ぐ形で養子として皇室に入るという方法も示されている。

寛仁さまは昨年、自身が会長を務める福祉団体の会報で、私見として女系天皇に異論を唱えるエッセーを寄せられていた。


【寛仁さま ご発言要旨】

天皇さまというご存在は、神代の神武天皇から125代、万世一系で続いてきた日本最古のファミリーであり、神道の祭官長とでも言うべき伝統、さらに和歌などの文化的なものなど、さまざまなものが天皇さまを通じて継承されてきました。世界に類を見ない日本固有の伝統、それがまさに天皇の存在です。

その最大の意味は国にとっての振り子の原点のようなものだと私は考えています。国の形が右へ左へ、さまざまに揺れ動く、しかし、いつもその原点に天子様がいてくださるから国が崩壊せずにここまで続いたのではないか。

(有識者)会議の構成に私が口を挟むわけにはいきませんが、わずか17回、三十数時間の会議でこれほどの歴史と伝統を大改革してしまうことが果たして認められるのでしょうか、あまりに拙速に過ぎませんかと強く申し上げたい。

たとえばかつて10代八方の女帝がいらした。これが女帝論議に火をつけていますが、そのほとんどは皇女、つまりお父様が天皇でいらした男系の女子です。また、もともと皇后でいらして天皇が亡くなられたために即位された方も多い。御家系で適齢期の方が即位されるまでのピンチヒッターとしての即位で、独身で即位された方は終生、結婚なさいませんでした。

今認められようとしている女系天皇は、全く意味が違う。2665年間連綿と男系による血のつながりで続いてきた天皇家の系図を吹き飛ばしてしまうという事実を国民にきちんと認識してもらいたい。

畏れ多いたとえですが、愛子さまが男性と結婚されて、お子様が生まれれば、その方が次の天皇さまになられる。こうしたことを繰り返せば、100年も経たないうちに天皇家の家系というものは一般の家と変わらなくなってしまいます。

そのとき国民の多くが天皇というものを尊崇の念でみてくれるのでしょうか。日本の歴史に根ざしているこの天皇制度が崩れたら、日本は四分五裂してしまうかもしれない。この女系天皇容認という方向は、日本という国の終わりの始まりではないかと私は深く心配するのです。

今の典範のままではいずれ先細りで皇位継承者がいなくなる可能性はありますから、陛下がご自分の御世で確かな方法を考えて欲しいというくらいのことをおっしゃった可能性はあるかもしれません。しかし、具体的に女系を容認せよ、とか長子優先とか、そうおっしゃる可能性は間違ってもない。陛下はそういうことをおっしゃる立場ではないし、非常に真面目な性格からしてもそのような不規則発言をなさることはあり得ないでしょう。

私が国民にお願いしたいのは愛子さまが即位されるにしても、少なくとも30年から40年先であり、その間にこれまで皇統を維持するために先人がどんな方策を取ってきたかという事実をよく考え、さまざまな選択肢があると認識し、物事を決めて欲しいということです。

【2006/01/09 東京朝刊から】
http://www.sankei.co.jp/news/060109/sha028.htm
今回困った発言をされた宮内庁の羽毛田信吾長官にしろ、有識者会議のメンバーにしろ、彼らのような左寄りの考えをされている方々の根底には、天皇はあくまで象徴、『単なる』シンボルでしかないと。だから、皇室典範を改めたら必ず天皇家はそれに従うべきだという傲慢さがあるのです。
天皇は『単なる』シンボルでしかないというのは、とんでもない思い違いです。天皇というのは『聖なる』シンボルであり、普通の人々は普段それを省略して言っているのです。

その天皇家の、皇紀でいうと2665年の長い長い歴史を変えてしまうということが、如何に恐れ多い行為であるか、彼らは微塵も感じていないのです。

明治期の伊藤博文が、皇室典範はいわば『天皇家の家憲』であり、政治家がみだりに介入した発言をしてはいけないと戒めています。正にそのとおりだと私も思います。この問題は政治問題ではなく、天皇家の問題なのです。ですから、天皇家の方々のご意見も聞かずに改正を進めるなどというのは、もの凄い越権行為なのです。
寛仁親王のご発言に苦言を呈する羽毛田信吾長官には、今すぐその任を辞して頂きたいと切に願います。


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2008/02/15(金) 06:26 | | #[ 編集]
ありがとうございます
いざりうおさん、こちらこそ恐縮です。私のような意見に同調してくださることは大変心強いです。
小泉改革が掲げる「聖域なき構造改革」が皇室の家法である皇室典範まで範疇にあるのだという考えがまかり通ってしまえばこの国は終わりであるという強い危機感で、この言葉を使わせていただきました。
どうもほとんどの国民も政治家も、皇室典範を一法律として見ていて、他の法律と同じように改正によって制度変更できるような性質のものだと勘違いされているような気がします。しかし、皇室典範は明治天皇もおっしゃっているように「皇室典範は天皇であっても手を加えてはならない不磨の大典」です。天皇でも手を加えられない「不磨の大典」を国民がいじられるものでは絶対ありません。
2006/01/16(月) 11:54 | URL | かついち #xtsQx3EI[ 編集]
spiralさん・かついちさん
spiralさん
本件について「皇室典範の改正と革命」をエントリーし、トラックバックさせていただきました。
かついちさん
貴方のコメントにある「政治が本来介入してはいけない「聖域」」という言葉が大変適切に感じ使わせていただきましたこと、事後になりましたが何卒お許しください。
2006/01/16(月) 11:18 | URL | いざりうお #-[ 編集]
思い上がった官僚の物言いとしかいいようがありません。
憲法改正に際しては、現在のような「法律と同格」とした皇室典範の位置づけを改めるべきです。例えば、皇室典範の発議権を国会に認めず、皇室会議に委ねるなどの措置が必要でしょう。
2006/01/15(日) 02:22 | URL | 猫研究員。 #RAa2TALo[ 編集]
>皇族の方々の言論についてこれを認めないのであれば、皇族の方々に選挙権・被選挙権を当然認めるのが筋というものです。

私もこの意見に賛成です。皇族に選挙権も被選挙権も認めていない上に、皇室典範改正という、ご自分達に大いに影響を受ける家法の改正にご意見をおっしゃることも許されないでは、皇室を形骸化させようとする意図が見え隠れしています。まるで長官やこのような発言を繰り返す方々は「おまえ達は黙って俺たちの言うことを聞いてればいいんだよ」とでも言いたげな、無礼極まりない不敬な人たちです。不敬罪が許されるなら、真っ先に適用してほしいくらいです。
2006/01/14(土) 19:53 | URL | かついち #xtsQx3EI[ 編集]
政治的問題であるならば、本件は「革命」である
「皇室典範」には、
第一章皇位継承
第二章皇族
第三章摂政
第四章成年、敬称、即位の礼、大喪の礼、皇統譜及び陵墓
第五章皇室会議
が規定されています。
この中には一般的に「政治」とされる権力・政策・支配・自治又は統治作用(広辞苑より)に関する規定はありません。
かついちさんの言われるとおり、皇室典範の改正は、政治的な事柄ではなく「政治が本来介入してはいけない聖域」であり、羽毛田長官の発言は的外れです。
したがって本件は本来、皇族の方々によって先ず論議されるべき問題です。
それを皇室会議などではなく一般国民から恣意的一方的に抽出した者達によって性急に変革しようとしていることが問題です。
万一宮内庁長官の言にあるように本件が政治的問題であるとするならばこれは「革命」であると言わざるを得ません。
寛仁殿下は、最早これ以上看過することは出来ないとして発言されたものと考えます。
かかる発言をなされざるを得ない事態を招いた責任を政府並びに国民は痛感することが大切でしょう。
皇族の方々の言論についてこれを認めないのであれば、皇族の方々に選挙権・被選挙権を当然認めるのが筋というものです。
2006/01/14(土) 17:21 | URL | いざりうお #-[ 編集]
>かついちさん
殿下のご発言は、私もおっしゃる通りだと思います。宮内庁の長官であるなら、本来殿下をお守りするような発言をすべきなのに、反対に非難しているのですから、私もこのニュースを聞いた時は憤りを覚えました。
政治家の皆様には、是非ともこの拙速な改正を止めるべく活動して頂きたいです。

>浜の偏屈爺さん
コメントありがとうございます。今回の拙ブログの記事は、少し感情的になってしまったかもしれません。浜の偏屈爺さんが言われるように、「贔屓の引き倒し」にならないように気をつけます。

今の典範改正は、ろくに議論もしないまま進められているのが現状です。これは非常に重大な問題なのですから、もっともっと時間をかけて議論して、今を生きる私たちのみならず、ご先祖の方々も納得できる改正をして頂きたいです。
2006/01/14(土) 15:44 | URL | spiral #-[ 編集]
寛仁殿下のご発言
TB有難う御座いました 寛仁殿下は皇位継承順第7位のお方ですから発言はよほど慎重で有るのが賢明な態度と思います
爺の見解はブログに書いた通りで大いに議論が必要です その際自分と違う意見を左とか解職せよと言っても埒が明きません 議論は議論で答えましょう 聖なるお方でも憲法の規定を免れるものでありません 先帝昭和天皇は憲法の規定の中で最大限のご努力をされ日本人を60年前の敗戦から立ち直らせて下さいました 今上陛下も即位にあたり憲法遵守をお誓いになっておられます 贔屓の引き倒しになってはいけません
2006/01/14(土) 12:55 | URL | 浜の偏屈爺 #klulrgbg[ 編集]
あきれてものも言えません
宮内庁長官という立場の方が、こともあろうにそのような発言をされるとは、なんとも傲慢極まりないです。実は昨日、本屋で文藝春秋2月号を拝見いたしました。仁親王殿下と櫻井よしこ氏が対談されていたということで、とても興味深かったので、つい立ち読みしてしまいましたが(笑)、もう、殿下のおっしゃる通りです。皇室典範は天皇家の家法であり、政治が本来介入してはいけない「聖域」であるはずです。ところが今の政治家は勘違いをしている。天皇家も法の下に平等だと言わんばかりの扱い。これは大問題です。もちろん国会議員の中にはちゃんとお勉強されて、天皇家と国民との違いを認識されている方もいらっしゃいますが、理解しようとしないのか、勉強が足らないのか、とにかく知識不足、思い上がりもいいところです。怒りにまかせて書いてしまいましたが、まずは政治家の精神改革をするのが先のような気がしました。
2006/01/14(土) 08:06 | URL | かついち #xtsQx3EI[ 編集]
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