『散る桜、残る桜も散る桜』 父祖の思いを受け継ぎ、次の世代へと伝えたい
TOPフリーエリア
☆拙ブログは「日本文化チャンネル桜」を応援しています。 日本文化チャンネル桜動画 日本文化チャンネル桜
☆拉致問題解決へ向け、署名をお願いします。用紙は下記アドレスよりダウンロードできます。http://www.sukuukai.jp/img/syomei200604.pdf

特徴その5続き

前回、江戸の庶民が私たちの想像以上に豊かな生活をしていた事を述べました。それに少し補足します。

オールコックというイギリスの外交官が、幕末に伊豆の辺りを旅行して、「こんなに幸せそうな農民というのをヨーロッパでは見ることがない」と書いています。

江戸時代は、わが国の歴史で最も長く平和が続いた時代です。そして、経済も発展し独自の文化も花開き、学問も世界レベルに達するまでになっていました。そして、「武士道」という倫理規範や勤勉の精神を育みました。

このように、江戸時代と言うのは非常に成熟した時代で、このことが、明治維新を経て、急速に近代化する土台となったのです。

ですから、他社のように江戸時代を暗黒の時代としてしまうと日本が近代化した説明がつかなくなります。扶桑社は最新の研究成果を元に、成熟した江戸時代像を示し近代化の土台となった事を書いています。この辺りは、読んでいてとても楽しいものになっています。


特徴その6

他社では矮小化されている明治維新の意義や功績をしっかり書いてあります。

この時代1800年から1914年までの百年ちょっとの間に、欧米列強による軍事力を背景とした植民地獲得競争をが猛威を振るっていました。
そんな時代の中、日本がアジアで独立を保てたのは、明治維新の功績です。もし、明治維新が失敗していたら、日本は欧米列強の支配下におかれていたでしょう。


特徴その7

日露戦争を行った理由について、日本の安全保障と独立を維持するための戦争だったときちんと書いてあり、さらにはその世界史的意義についても触れてあります。

しかし、他社では幸徳秋水、内村鑑三、与謝野晶子など「非戦論者」だけを紹介して日露戦争を描いています。そこには東郷平八郎も小村寿太郎の名前も出てきません。これでは日露戦争の正しい意義を書けようはずがありません。

日露戦争につては、中国の孫文が的確なコメントをされています。

「日露戦争のとき各国の人はみな、ロシアが中国の領土を侵略することを恐れました。・・・中国がロシアに侵略占領されてのちこんどは世界各国を侵略しはじめ、各国はロシアに侵略されるであろうからであります。・・・日露戦争の後日本はロシアを朝鮮、南満州から追い出してしまい、かくてロシアの世界戦略政策をくつがえし、東亜の領域を保全し、世界に大きな変化を生みだしたのであります。・・・日露戦争の結果として、こんにち、アジアに強盛な日本があるので、世界の白色人種は、たんに日本を軽視しようとしないのみならず、アジア人をも軽視しようとしないのであります。・・・たんに大和民族が一等民族という光栄を享受できるのみではなく、その他のアジア人もまた国際的地位を高めうることになったのです」
(1924年、広州での講演)

今は反日一色の中国人でさえ、日露戦争に対してこういう認識を持っていたのです。

他にも、司馬遼太郎氏は、日本がもし日露戦争を戦わずに、あるいは負けていれば私たちの名字も今頃「何とかスキー」になっただろうということを書かれています。
スポンサーサイト
今年四月の文科省の教科書検定を合格した「新しい歴史教科書(改訂版)」[扶桑社]が先日発売されました。
そこで、まずは前回の採択の事を簡単に振り返り、次に今回発売された改訂版の特徴を記してみたいと思います。

前回のものは、市販され60万部を越えるベストセラーになり、多くの国民からの支持を受けました。既存の自虐的な内容の教科書とは違い、最新の研究成果を踏まえた歴史的事実が押さえられ、各界でも高い評価を受けました。

しかし、実際の採択では、左翼団体や朝日新聞など一部メディアの激しいバッシングや阻止工作にあい、採択率は1%にも満たないという散々な結果に終わり、内容は多くの人に良い評価を受けながら殆ど採択されず、子供たちの手に届かないという何とも理不尽な結果に終わりました。

そして今回の改訂版ですが、基本的には前回の内容を踏襲し、その上で実際に使用されていた現場の教師の方々の意見などを元に、技術的にも内容的にも徹底的に改良し、完成度を高めたものになっています。さらに、写真や図版を増やし、レイアウトを工夫し、カラフルで読みやすいものになっています。


特徴その1

まず最初のページを開くと、「日本の美の形」という仏像、建築、絵画などの美術作品を中心としたグラビアページが数ページに渡り続きます。これは本当に見ごたえのあるもので「日本はこんな素晴らしい文化を持った国なんだ」というのを予告して本編に入ります。


特徴その2

序文の「歴史を学ぶ」というページでは、歴史を学ぶ意義が書かれています。
歴史は自分と切り離された冷たい客観的な事実の羅列ではありません。自分と血の繋がったご先祖がそれぞれの時代に、様々な困難な問題に直面しました。その困難に対し、悩んだり、苦しんだり、時には戦うことを選択し、一生懸命に立ち向かい、それらを乗り越えて来ました。そして、そのお陰で、現在の平和で豊かな日本国になったのです。この、ご先祖が懸命に生きて来られた歴史を実感することが、歴史を学ぶことだと謳っています。


特徴その3

他社では非科学的だとして殆ど取り上げない神話の内容を紹介してるのも特徴です。確かに神話は非科学的なものですが、しかし、その中にはその国の国民、民族の発想様式や心の動きの本質が語られており、貴重な文化的遺産なのです。これを子供に伝えないのは貧困な発想だと思います。


特徴その4

聖徳太子を、日本の国柄の骨格を築いたグランドデザイナーと言うべき人物として重要視していることです。


聖徳太子は外国から伝来した仏教を深く学び政治を行いました。しかし、仏教など外国の文明が流入すれば土着の宗教、文化などは衰退してしまうのが普通です。

ここで太子は日本の伝統的な神々も同時に大切にする文化戦略を行いました。この文化戦略のお陰で、日本古来の伝統を大切にしながら、外来の文化も排除せず、うまく融合させて生かすという日本の文化的特性が生み出されていきました。

それから、アジアで唯一、中国と対等の外交を確立したのも聖徳太子です。

当時、大陸には隋という強大な国があり、周辺国は脅威にさらされていました。しかし聖徳太子は隋の皇帝に対し、有名な「日出づる処の天子、書を日没する処の天子に致す。恙無きや」という国書を送り、隋に服従しないという決意を表します。これにより、日本は華夷秩序から離脱し、独自の道を歩み始めます。このことは日本外交史上の大きな外的転換であり、これにより日本はわが国の国柄や文化に「自立性」をもたらします。